どとうの日々はあっというまだったような、長かったような。
娘と赤子は昨日、自分ちに帰っていった。
娘と赤子がいた部屋はし〜〜んと静まり返り、こわいぐらい。
ドアを開けたら、乳児特有のにおいがまだ充満してて、思わず立ちつくした。
ぱあ〜〜っと窓を全開にしたら、赤子のかおりはなお鼻孔をくすぐりながら、流れていった。
タオルケットや枕カバーなどなど洗濯できるものはすべて洗う。
ふとんも干す。
ベビーベッドは残留。
うち用にと残していった。
さあ〜〜てと、平均年齢がまたぐっと上昇しきった家のふつうの生活にもどろう。
風かおる五月はすでに始まっている。