手足の自由が利きにくくなってきた母。長年続いた着物生活も終わりにしたようだ。
たくさん溜まっている母の着物や帯などの整理を姉といっしょにして、着られそうまたは、着てみたいと思う物をもらってきた。
絽とか紗の着物は夏用だそう。真夏に着物を着るような機会が私にあるのだろうか?の疑問も湧いたけれど、あまりに美しい鮎の絵柄に魅かれていただく・・・。着物は保管さえきちんとしておけば、そうとう古~いものでもいきいきといつまでも着られるもの!ということを母のタンスを開けて、まざまざと感じた。
祖母のだったという物も何枚かあり、そのモダンな羽織や帯の柄にビックリし、着る着ないも考えずにそれもいただく。
と・・・いきなりどっさりの衣装持ちになってしまった私である。
ぎゅうっと詰められ、重ねられたまんまの箱を見て、こりゃ使わなければもったいないことになるなあと改めて思う。
同じような状況下にある友だちが何人もいる。
「何かに作り替えようか?」
と額をすり合わせけれど、良い案も浮かばず、
「まずは王道通りに着てみようではないか!」
と結論。
母のように日常着とはできない私には、四季折々に一二度ペースが精一杯だろうな。
始まりは「最初に着物ありき」からだけれど、プチ引継ぎの気持ちで気軽にたま~にの和ライフをこれから楽しんでいこう!と思っている。