友人が、
「明日、パスポートとりにいくのよ」
といったので、
「いいわね〜、どこいくのん?」
ときいたら、
「ロシアにね」
と。
収容所で戦死した父上の遺骨(か、遺品)が確認されたと国から連絡がきたから、収容されていた人たちの、ほかの家族といっしょに、お参りにいかれるとのことだった。
「よかったね」
と、いった私だけど、よかったねでよかったんだろうか.....。
チクとどっかが痛んだ。
「なんだかね、おっくうな気持ちもするの」
といった友人のそっちの気持ちがわかる。
友人は今年で78才だ。
戦争が終わって68年。
若いまんまで亡くなった父上に、小さな子どもの気持ちで友だちは会うのだろうか。