ご主人の仕事の関係で、3ヶ月ほど前からスウェーデンにいっちゃった友だちがいる。
昨年の末、ご主人から「海外赴任」のはなしを相談されたとき、
「迷ってるの」
と彼女はいっていた。
いいじゃんいいじゃん北欧に住めるなんて!いっしょにいっちゃいなよ!
......と、若いころの私だったら即座にいったことだろう。
いつか遊びにおしかけるよ〜!
ぐらいもぜったいに付け加えてた。
しかし、60才をいくつか過ぎての海外赴任は、即決しがたいものがあろうことは、想像にたやすいことだ。
若いうちの海外赴任も迷うことは多々あるだろうけど、比ではない。
年老いた親、高齢の犬、初産したばっかの娘、身内の病気などなど気にかかることや、手を必要とされる事々が増えるものだ。年かさねてくると。
そりゃやっぱり悩むよね。
わ〜いわ〜い♪GOGO♪とはいかないもの。
うんうん悩んだすえ、彼女はご主人といっしょに行くことを決めた。
赴任先でも大小いろいろ困難なことがあって、今やっと落ち着いた生活になったよう......。
「これから布屋さんにいってきます」
など日常生活のようすのメールをもらう。
街路樹の名前がわかって、街がちょっと身近に感じられてきたそう。
生まれてはじめて、実家以外の場所に住み、ご主人と二人だけの生活もこれまたはじめての生活をとても楽しんでいる。
なんでも楽しめる性格もてつだって、電車の乗り方ミスやスイカの買い方のトンチンカンもまるごと笑いとばしておもしろがっている。
スウェーデンから小包が届いた。
たくさん貼ってある切手、どれもがかわいい!
きっと、選んでくれたんだろうなあ。