5年ぐらい前に「ボウル展」に出したけど売れ残って、リターンしてきたものだ。
4個出品した中では、いちばん力作したのに売れんかった。(出来てるおちゃわんに絵付けのみ)
そういうもんだよなあ.....適度な脱力感がないとあつくるしいものなあ....、と、たなごころにちゃわんを乗っけて思う。
冷やお茶づけ(冷茶をかける)が特においしい昼飯。
台所にいっぴきのコバエ。
「窓あけとくから出てって」
と、窓をあけはなしておいたら....友だちを(親族かもしれん)連れてきよった。
じゃっかん、イラッとする。
ごはんを炊いておこうと、こめびつを見たらつきていたし、財布もつきはてていた。
ア〜〜と思う。
洗濯物の乾きがいまいち。
カラッと感がない。
そんな合間合間に、娘が携帯電話に送ってくれた画像をこっそり見ては、ほほの筋肉をゆるめほぐす。
うちわを取り出し、コバエをあおぎまくって外に追い出したあと郵便局に行ってお金をおろし、スーパーでお米を買った。
洗濯物は風通しのいいところに干し直し。
また「やるべき事」の順位をつけて書き出した。
13位まであった。
そうして、また画像を見る。
指しゃぶって寝てるだけの者、何事をも突破させるチカラを持つ。
こんなに暑いのに、足りないものがある。
そう!せみ!
きらいだけど、いなきゃいないでつまらんものである。
「出てこいや〜」と、握りこぶしを腰にあてて、網戸越しからいってみる。
そうめんと並んで、風物詩であるのはまちがいないんだから。
むすめ夫婦と赤子と、ちょっと買い物に。
あかんぼのおむつをかえようと、トイレに向かう。
(娘はソフトクリーム中....)
バギーを押してトイレのドアを開けようとしたら、アタシぐらいの年齢(だと思う)の女性が、さっと開けてくれ、入るまでドアを押さえていてくれた。
ありがたいことである。
大型店のあかんぼ対策事情はたいへんよくって、おむつ交換スペースも広々している。
除菌シートで台を拭きまくってバスタオルを敷いて....っと不慣れなba-sanは緊張しつつ一連の作業を遂行する。
済ませてトイレから出ようとすると、またまたさっきの女性がドアを押さえる手伝いをしてくれた。
トイレ前付近のベンチのところで、小さな子どもたち(お孫であろう)を遊ばせ、アタシたちの出てくるのを見計らってくれていたのだ!
バギーの不慣れを見抜かれたか?
「ありがとうございます。助かりました」(ニコ♪)
「い〜え」(ニコ♪)
ba-san同士のあいさつである。
なんにでも先輩はいるものである。
そして先輩から習うことは多い。
今日から3ヶ月めba-sanも成長はゆっくりと...。
この二匹.....長いあいだ、行方不明になっていたのだ。
だれにいっても理解されにくいであろうこのくやしさといまいましさ。
そしておのれの不甲斐なさを悔いぬいていた。
失った心当たりはあったのだ。
半年くらい前だったか、部屋の大掃除をしたとき、「お犬様コーナー」(犬雑貨をまとめて本箱のすみに密かに展示してある自己満コーナー)をひっくりかえし、偶然その下にあったゴミ箱にざざ〜っとお犬様ご一行が落下したのだった。
おっといけねえいけねえと、拾い上げたつもりだったが、そのとき救出不足したのかも?と。
そう思い始めると、悔しさといまいましさと.....の日々。
あきらめきれない日々だった。
そ、れ、が、出て来たのである。
ネックレス(バレッタ改造の)はバッグの中から。
ブローチは以前に着たコートにつけたまんまだった。
一転、♪ね〜捨てるわけないじゃんね〜♪と喜びに満ち満ちたアタシだ。
ホントよかった。
ゴミ箱の位置からうんと離した「新お犬さまコーナー」のいちばんいい席に置き直した。
あんまり嬉しかったので、記念の一枚。
娘がちょいとかわいいブレスレットをしていた。
「見せてよ!」
とはずさせてよく見せてもらったら、それは伸縮性のあるリボンを結んだだけのもの。
赤子をだっこしてもじゃまにならないところもいい。
ほしーほしーとうるさくいうba-sanに新品を買ってきてくれた。
先日立ち寄ったオカダヤで、伸縮性のあるリボンをさがしてみたら、けっこうあったので自分でもつくることにした。
つくるったって、結ぶだけですけど....。
いっこつくるのに、30秒、30センチで170円。
気に入ったゾ!
ba-sanは渋い系の色を選ぶ。
娘にもらったのと混合でつけるつもりだ。
オカダヤ、ゆっくり見てまわることをしてない最近。
昨今、リボンも伸び縮みするようになってたのね!(昔から?)
そりゃね、デニムさえ伸び縮みするんだもんね、リボンだって....。
ちょっと見ただけだったので、今度いくときはじっくり見てまわりたいと思う。
伸縮性のあるリボン、けっこう使い勝手がよさそうだし、種類もたくさんあった。
そんなグログランリボン、ベルトのかわりにウエストに巻くのにもいいかも〜。
午前中から気温はぐいぐい。
集中して考えないといけない仕事と、読まないといけない本や資料を持って図書館にでかけた。
歩いていると毛だくさんの私の頭からは汗がどっと流れてくる。
赤子用にと買ったガーゼハンカチだけど、何枚かわたし用にもらっておいた。
母はガーゼハンカチにふちどりのレース編みをしてくれたが、私にそんな根気はない。
ならんでワッフル地のハンカチも吸収力がいい。
M子さんの手作りってとこがすごい。
どちらも「汗だく」の味方だ。
毛だくは、毛虫みたいな小さなクリップではさむのがいちばんよく留まる。
一度に10個ぐらい頭に。
クーラーがいいぐあいに効いた図書館で、雑誌をめくる。
澤地久枝さんと倉本聰氏の対談記事を読む。
「日本は経済大国みたいになって、日本というスーパーカーをつくったけど、付け忘れた装置がふたつある」
と倉本氏はいう。
それはブレーキとバックギア....だって。
なるほど〜と思うけど、私はスーパーカーとさえ思えない。
新宿駅、中央線ホームにて、午前11時。
お茶の水に向かう電車をぼーっと待っていたら、横にサラリーマン風なおじさんが近寄ってきて、そして小声で私にいった。
「きれいだ、実にきれいだ」
と。
私のココロは小躍りする。
しばらくぶりに、いいブログネタ、きた〜〜!と。
このおじさんは、このあとどんな言葉を続けるのだろう....と、アタシは「はあ〜?」な顔をして見せ、
「はい、きれいですけど、なにか?」
と堂々とした姿勢でお答えしてやった。
おじさんは、ひょっと身を引いたように見えた。
こんな返しは予想外だったのか?
それでも、
「お時間ありませんか?お茶でもと思いまして」
と続けてきた。
瞬時のうちに私はおじさんの上から下まで観察し終えており、大きな書類カバンを見逃さない。
そこにはきっと、大量のパンフレット(ナントカ証券とか、株とか...そういう種類のもの。正しいものでない)が詰まっているんだろう。
それともお墓のパンフと、墓石の石見本も入ってるのかもしれない。
いや?あるいは、壷か?
サラリーマンが午前中の電車のホームで、ふつーナンパ、しないだろう。
好み(中年専門とかさ)は多様にしろ。
おじさんは、きっと暇そうな女性をみつけては、「きれいだ、実にきれいだ」と滅多にいわれたことないであろうとおぼしき女性にささやいてまわる...という営業方針をとっているのだろうなあ。
実績につながるような、風貌には決して見えなかったけど。
電車が来たので、「じゃね」な顔をして乗った。
.................................
もういっこオマケ。思い出したナンパ。
「アナタは神を信じますか〜」系の声かけ以外にも、薄暗くなった新宿で声かけされたことがある。
「ふたりでお酒を飲みましょうよ」
と、思わずオイ梓みちよか?と突っ込みたくなるような言葉はカタコトの日本語で。
「え?なにが?」
と返したら、
「わたしはトルコ人です」
といったので、
「私は信州出身だ」
と答えたら、彼は夕暮れの彼方に消えていった。
アタシの答えのなにが気に入らなかったのだろう....。