古今亭文菊の、「真打ち昇進祝賀落語会」が武蔵野公会堂でひらかれたので行ってきた。
.....と知ってるふうに書いたが、落語をききに行くのは初めてである。
文菊さんという噺家さんもまったく知らない人。
落語つうの友だちにさそわれたので、つい、行く気になったのだった。
ここ数日いろいろあって、在宅ながらも時差ボケにかかっている私。
睡眠時間は6時間〜7時間はちゃんととっているのだけれど、昼夜が反転していたりして、どーもパッとしないうす靄のかかったような目とココロであったのだ。
午後7時からの落語会、「うっかり寝てしまうんではあるまいか...」の不安をいだきながら行った。
二部構成になっていて、一部は笑わせるおもろい落語。
二部はしんみりときかせる人情落語となっていた。
ちょっとねほんのちょっとだけ(本人の意識では)案の定、うとうとっとしてしまった一部。
二部めでは、こまったなあ...この分では本格的睡眠に突入しちゃうかも...と誘ってくれた友だちの視線を気にしながら睡魔と戦った。
しかし!!なんと!!しんみりきかせるタイプの落語にはぐいぐいと引き込まれて、眠るひまなどまったくなかったのだ。
「笑う」より「きかせる」方がしみたのであった。
「笑う」方は、内容さえ思い出せないけど、「きかせる」方は『心眼』というお題だった。
めくらの男のはなし。
迫力あった文菊さんは1975年生まれの若い男性。
女性を演じるところがすごくうまかった。
色気をまんまんに出して...。
ぬるっとした変幻自在なイカみたいな噺家さんだと思った。
初めての落語会、そんなときこそ着物で行きたいものだが、時差ボケ真っ最中ではムリだった。
今晩は早めに寝、ボケ解消につとめることにする。
やらないといけないもろもろの事々は、明日の早朝からスタートとしよう。