最近みつけたのは、足の裏に布がまわるタイプのトレンカだ。
裏足指のつけ根に、薄いクッションも付いていて、気持ちがいい。
足袋のように、親指と他の四本を分かれさせるようにはくので、ずり上がってくることもない。
べたつきも解消されるというすぐれものだ。
お店で見たときには、よく構造が理解できなかったけど、はいてみてその構造とはき心地の良さを実感した。
黒色しかなかったけれど、他の色もどこかで見つけられられないかな〜と期待。
きっとどっかにはあるだろうな〜。
数年前にかった黒のTシャツ、前後のすそが鋭角にカットされているものだ。
長めなそでも同様に。
ベージュのパンツは、ど気に入り中のお気に入りパンツ。
一見ロングスカートに見えるけれど、パンツである。
同形で色と素材の異なるものを持っている。
Tシャツもパンツも、ちょっと変わった形といえるだろう。
しかしなんの気負いもなく、ごく普通に着回せるのは、色のおかげ。
どっちも地味な単色だ。
ちょっと、ぎょぎょっとするような変わったデザインの服でも地味めな単色であれば、どうにでも着回せると思う。
若さ満々なころは、「チノパン&丸首Tシャツのシンプル」でもイケた。
でもさ....年を重ねると、シンプルがともすると貧相につながってしまう。
(ともするとじゃなく、往々にしてかも?)
ここはひとつ、デザインのチカラを借りていこうではないか!と思う。
友だちが作ってくれた物らを組み合わせて、私のオリジナルコーデ。
全体に明るい色が不足気味だったので、バッグの中にしまっていた布袋のペットボトルケースを取り出してわざと手に持った。
色のアクセサリーって気持ちだ。
それにしても....器用な友だちがいっぱいいる幸せ。
私も手作りのボタンブレスレットを負けじと装着する。
こういう組み合わせの着方が好きだ。
「好き」を着るって気持ちがいい。
町田で一人。
ちょっと時間があったものだから、
「明日って、誕生日じゃん?なにかすっごく気に入ったものを買おうじゃないか...」
と相談を自身にもちかけたら、快諾された。
数日前、娘が子どもを抱く姿、こんなふうなポーズ、メアリー.カサットの絵にあったよな〜と思ってながめた。
カサットは、油絵より銅版画の方がすごく好きな画家だ。
今年はba-sanになった記念ってことでひとつ、版画の一枚も購入するというのはどうだろうか。
しか〜〜し、手の出るプライスでないことだけは火を見るより明らかなことだ。
(具体的な値段もぜんぜん知らないけどさ)
気軽に買えるものでもないだろう。
それより本物を見る機会さえなかなかないし。
町田といえば「版画美術館」だ!
そこでなにか情報を得られるかも?展示される機会だってあるやもしれない...と明るい展望を自分勝手に妄想しながら歩いていたら、世界堂が目の前にあった。
絵はがきのコーナーをじろじろ見る。
あったんだ!
アタシがいちばん好きな絵が!
あまりにも降りそそいだような偶然である。
一枚150円なり。
私はこれを自分に買ってあげた。
お安いプレゼントだけど、「すっごく気に入ったものを買う」というコンセプトは果たされた。
ぽかぽかの日があったり、寒くなったりの寒暖の差の大きさったらない。
でも、毎年の四月ってこんな日々の繰り返しだったような...。
大雪が降った年もいつだったかあったしね。
昨日は半袖Tシャツですごしていたけれど、今日はニットを重ねた。
出かけるときには、コート&マフラーを着用。
こんな季節だからこそ、なに着てもオッケ〜だ。
Tシャツにカシミヤマフラーを重ねる気持ちよさ。
ブルー×白ボーダーのタートルネックは今の季節ならでは!
ずっと着てたいと思ってるくらいにコートも好き。
明日はもっと気温が下がるらしい。
花柄のコットンコートにブーツを合わせよか、毛糸のソックスにスニーカーでもいいな〜...と「春の寒い日」が楽しみ。
寒いったって、時はすでに春。
防寒と軽やかさのミックスおしゃれ!が季節のうつろい時にちょうどいい。
あちゃかんがうちにやってきて、まだたったの5日である。
たったの5日?驚くよ。
あまりのそのデカさ(存在)に時間経過の感覚さえ失ったみたいだ。
整理整頓とはとんと縁のない娘だったのに、いじょーなほど敏感になっている。
「なんかほこりっぽくない?」
とは、娘の口から出たフレーズ、初めてきいた。
あちゃかんを抱いて階段を上がる私の後ろから、
「気をつけてよ」
と声かけされ、万一転げ落ちようもんなら、全身全霊でうけとめるつもりであろう。
急激に劇的に、ビフォーアフターをとげた娘である。
私はといえば.....これまためったにしない「早起き」などし、洗濯。
あちゃかんものメインの一回し、タオル類で二回め回し、おとなもので三回めを。
あちゃかんものは乾いたら、変なもんが付かないよう....すばやく取り込み、アイロンがけして滅菌である。
哺乳ビン洗い&煮沸。
めざましい働っきぷりをしている。
「うちの娘な〜〜〜んにもしない(できない)」
とお嘆きのみなさま!安心してていいよっ!
母になるってすごいぜ!やれるように(喜びいさんで)なるもんだからっ!
あちゃかんに乳をあたえる娘の横にへばりついて目をほそめて見つめる新米パパさん。
私はそーっと低い声で歌をうたってあげるのです。
♪ボインは赤ちゃんのためにあるんやで〜♪
月亭可朝、真なり。
パールっぽいピアスが好きだ。
季節や場所をあまりえらばない素材だと思う。
直径2センチの大玉は、重さで耳たぶから垂れるようにくっつくところが気に入って、よくつかっている。
この中でいっこだけは本物だけど、あとはみーんなフェイク。(数百円...)
いい歳なのだから、こだわりの本物で...と思うこともあるけれど、ほいほいっとちょいちょいっと毎日つけまわすには、これらがちょうどいいんじゃないか?と思う。
アクセサリーを制作している友だちから、軽い「コットンパール」を教わった。
そのものを作れるっていってたのかな?
なんだかおもしろそうだ、コットンパールって。
パールは年代も問わないとはよくいわれることだけど、年々&どんどん似合うようになったきたと自負している。
ごくふつうのTシャツにベビーパールのネックレスをつけると、なんだか急におしゃれになるし、ややちゃんとしてるようにも見える。
これから首回りも出す季節になる。
冠婚葬祭ばかりじゃなく、ふつうの毎日の服につけたいと思う。
二週間ほど前、私の携帯電話のメッセージ(電話番号でメールが送れるっていう機能)欄に、一通のメールが来ていた。
それには....、
「○○病院に入院しています。会いたいです、来てください。死にそうになったけど、一命をとりとめました」
と書かれていた。
内容が内容だけに、びくぅ〜としつつも、マイ携帯に登録してある電話番号ではなかったし、名前もなかったものだから、【無視】した。
【無視】した後もなんとなくは気になって、親しい友だちや娘に、
「これって、いたずらだよね?」
と、聞いてみたけど、誰もが口をそろえて、
「いたずらっ!!返信なんかしちゃダメだよ!!」
と、いうものだから、私のあやふやな気持ちは確信(いたずらメールって)に変わった。
その後、同じ電話番号から、今度は電話がかかってきたのだ。
あ〜〜アレの電話だ〜!ムシムシと出なかったら、留守番電話に切り替わり、伝言が残された。
ひえ〜〜!なんなんだぁ?と背筋をぞくぞくさせながらも、聞きいてみたくってたまらない欲求を押さえられなかった私である。
無視を決め込んでいたにもかかわらず、怖いもの聞きたさに、伝言を聞く。
「もしもし、ワルイ?、メール見てくれなかった?暇があったら来てください」
と伝言が残されていた。
私のことを「ワルイ」と呼びさらすのは、ごく少数のそれもディープな友だちだけだ。(私の旧姓はワクイなので....)
そして声にも聞き覚えがあった。
きっと、いやゼッタイに○○からだ!
あわてて電話をリターンしたら、あんのじょう○○だった。
ディープな友だち関係でありながらも、そうそう連絡を取り合う仲でもなかったので、携帯電話の登録をしてなかった。
思いがけないひどい病気になり、3月から闘病生活に入っているという。
そしてまだまだ先は長いらしかった。
「週末、会いに行くよ〜」
といって電話を終えた....。
怪しんだメールは怪しくはなかったのだ!
そして今日、見舞いに行ってきた。
「いるもんある?」
ときくと、白髪隠しのためのバンダナが一枚ほしいというので、とびきりおしゃれなヤツを選んで持参する。
怪しんだ懺悔の意味こめて、二枚買った。
それと退屈しのぎになるかな...と思って、パッチワーク用のハギレや針&糸、ボタン、原毛などなど手当りしだい家にあるものを紙袋につめこんだ。
ほしいものをチョイスしてもらえばいいやと思って持っていった。
彼女は病室での入院ライフを思いのほか心底楽しんでいた。
紙粘土で、超リアルな猫を制作したり、英会話のラジオ講座を毎朝聴くのを日課にしているという。
その他、バレエ的要素を取り入れた体操なども。
毎日やることがいっぱいで!といって笑っていた。
私の持参したものも、喜んで受けとってくれた。
入院生活に、それなりに楽しみも見つけているようで、上戸彩似のカワイイ先生やかっこいい男の先生、妙におかしい先生の話しなどもおもしろおかしくしてくれた。
そして死にかけたからこそ、ふっきれたこともあるといっていた。
電話番号登録してなくってすまんかったな!
留守番電話の伝言、ぞくぞくしながらも聞いて良かったよ。
また暇みつけていくぜよ!
初めて会う方や、会社以外の場所でお会いするとき、だいたい電車の改札口付近で待ち合わせることが多い。
お互いに、申し合わせて決めた雑誌や本をなに気なく手にたずさえている....というのを目じるしにしたりして。
それでおちあって名のりあって、近くのカフェとかコーヒーチェーン店にいく。
今回は先方から紀伊国屋の近くの「星乃珈琲店」でという指定があった。
知ってるような、知らないような.....その喫茶店はアタシにしてはすぐに発見できた。
決めた時間の15分前には着席して、ひとり店内観察にいそしんだ。
「ザ喫茶店」という趣の、昔からあるような、なつかしい感じがする店だった。
白のシャツにブラックのベストがお店の制服だ。
男性も女性もね、みんなおそろい。
お約束(私的での)メニューチェッ〜〜ク!
友だちとのランチではないので、食事するつもりはなかったけれど、いちおうチェックだけは欠かさないよ。
ナポリタン、サンドイッチ、分厚いホットケーキなどが目に入る、ザ喫茶店。
唐突だけど、メニュー見ながら.....この打ち合わせは、なんだかすんな〜りと要領を得、うまいこと意思の疎通ができる予感がした。
それは喫茶店のオーラだと思う。
「窓際の席におります」
とメールをしようと思ったとたん!目の前に待ち人があらわれた。
「本田さんですか?」
とにこやかに。
どうしてお店に入ってすぐにアタシがわかったのだろう?目じるしの打ち合わせしとかなかったのに....。
うまく進む(であろう...)仕事ってだいたいそういうふうにできているものだと実感する。
てきぱきとお話をしてくださる若い編集者さんはさすが現役感まんまんで刺激的だった。
やっぱね、予感のとおりだ。
私のつたない意見(本当につたなくしかしゃべれん。なさけなか57)もゆっくり聞いてくださった。
今後の話しをして別れた後、「オカダヤ」に向かった。
ベビー服の材料と、作りたくてしかたがない「テリアバッグ」の材料をみつくろうために。
1階ではコットン、3階では麻布、2階でチュール生地...上いったり下いったりして、メモみいみい選んでいく。
こんなに重たかったっけ?と思うほど、紙袋いっこでも布は重たい。
でもそれは楽しみにつがなるうれしい重さだ。
腕をひくひくさせながらまた電車に乗って持ち帰る。
途中駅前のスーパーに寄って、もうひとがんばりと牛乳、鶏肉、カップ麺...など買う。
両腕ひくつかせながら、やっとこさの帰宅。
やれやれ。
しかし.....凍結しちゃってるのか?開けないメール添付に四苦八苦する夕方。
友人にSOSメール出して助けてもらい、難をのがれる。
スーの散歩して夕食つくって、洗濯物たたんでさ、それでも毎日なんとかやってこってさ、自分にいってやる。
星乃木珈琲店のコーヒーはとってもおいしかったしね。
「がんばらない」のがはやってるけど、アタシは「そこはかとなくずっとばんばる」って基本方針でいこうと思うよ。
今夜のDVDはドヌーブの「幸せの雨傘」。
夕方のスーとの散歩は、買い物を兼ねることが多い。
散歩コースをめぐった後、最後にスーパーに寄るのだ。
そんないつもの段取りで、スーパーの前につないで買い物を終えて出て来たら、ご近所の散歩仲間さんがスーのそばに立っていた。
かまっててくれてたんだな〜とニコやかにのんきに近づく私だった。
散歩仲間さんは、
「スーくん危なかったのよ!」
と顔をくもらせながら私にいう。
「え?なに?」
とあわてて問うと.....スーは歩いていた男性に吠えたのだという。
そしてその男性は、
「どうして吠えるんだっ」
というやいなや、手近にあった植木鉢だったか木切れだったかを拾い上げ、なぐりかかろうとしたという!
あわや通りかかった散歩仲間さん、かけよってくれて
「スーくん、吠えちゃだめだよ」
とかなんとかいいながら、その行為を阻止してくれたのだということだった。
「この犬はなにもしないのに吠えたんだ。アンタの犬かっ」
と怒っていたという。
危なかったなスーよ。
命拾いしたなスーよ。
スーパー前に犬をつないで買い物するのはこのあたりでは普通のことだと思っていた。
待っている犬はけっこういるし、それは日常の風景だ。
なので私もなんの疑問も不安ももたずにやっていた。
...........怖くなった。
いつスーにおそいかかる手があるやも知れないし、その反対のことだってありえることだし。
なでようとした小さい子どもに噛み付くってことだって。
スーを短時間でもひとりでおいておくのはもうやめようと思う。
絶対に目をはなしちゃダメだよなあ。