駅前スーパーの店頭に乾物屋が出ていたので、うひょうひょしながら見る。
乾物屋のおじさんが、
「これ、オレがブレンドしたんだ」
と自慢げに、切り干し大根と乾燥わかめ数種類をもどしてぽん酢で和えたものを食べろ食べろという。
きりぼし大根の甘みがいいあんばいで、「40分も水につければおいしくもどる」とおじさんの言葉にのって購入。
太いひじきも買う。
出汁昆布を選んでいたら、
「こっちので充分うまい出汁がでるからさ、こっちこっち」
と、縛ってある昆布をすすめられた。
一束650円。
からげてある様子もかわいかったのでそれも買った。
乾燥ホタテもほしかったが......高かったので今日のところは。
いっしょにいた友だちが、小さな声で
「めんどくさくない?もどして料理するのって」
といった。
水につけておくだけでおいしくもどり、生のものとはまた違った味わいがある乾物。
保存もきくし、こんな便利で簡単な食べ物たちのことを「めんどくさい」って放棄しちゃうのかい?と思ったよ。
松前漬け用の、するめと昆布をほそ〜く切った一袋も購入。
1000円だったけど、たっぷりあるのがうれしい。
「煮切った清酒をしっかりさましてから入れてな!ミリンなんか入れるのはもっての他だ。するめの旨味が消えちゃうからよ。醬油は食べる時にちょっと味付け程度になっ!最後だよ最後」
口調はぶっきらぼうだけどニコニコと話し、乾物愛が止まらないおじさん。
極めつけは、
「なんかわかんないことあったらオレに電話してよ、番号おしえとくからさ」
と付け加えられた。
モノプリのエコバッグがぱんぱんになるくらいの乾物のお買い物。
おまけにくれた乾燥野菜の一袋もうれしい。
エコバッグがぱんぱんになっても軽い軽〜い♪
乾物っていいことばっかりじゃん。
帰宅してからさっそくおじさんブレンドの切り干し大根とわかめを水につけ、夕食の一品に。
ぽん酢じゃなくて、塩糀と和えて食べた。
うまいぜ乾物!
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【追伸】
友だちから教えてもらった干し椎茸の使い方。
多めの水に椎茸をひたして、容器に入れて冷蔵庫に入れておくの。
冷たい水だからゆっくりもどる。
そしてこれでおいしい出汁汁がいつでもつかえるって寸法よ、どうよ!