朝のニュース番組で、友禅の工房が取材されていた。
職人仕事のようすとか、体験染めのこととか。
昔は軒を連ねていた工房も、ぐっと減ってしまったこと、高級着物じたいの需要が少ないことなどさもありなん・・・な取材だった。
コメンテーターの人たちは、「日本の伝統をなくさないようにしないと」とか和服のすばらしさを口にしていた。
私が着物を着られるようになりたい!と思ったきっかけは、先日のブログの通りで、母親の着物をなんとかしたいというのが発端である。
そしてもうひとつ大きく気持ちが動いたのは、「ごく近所に教室があり、一回の参加費が500円ポッキリ」ということであった。
「遠くて高い」では不動だ。
着付け教室に通うことにしたと家族に言ったとき、
息子がいみじくもこう言った。
「着物って習わないと着れないもんなの?」
と。
そうだよね、母親やおばあちゃんから自然と教えられてくもんだよね。
見て覚えたりしてね。
ちょい前の時代ならね、それが普通のことなんだろう。
アタシの母も祖母も、伯母も和服の人であった。
ああそれなのに、アタシってば・・・。
日本人だもん、着物くらい自分で着られなくちゃ!民族衣装継承すべし!の志は私にはまったくない。
これから先、高価で職人技まんさいの美しい和服購入の意志もない。
ただ、早いとこいじわるばあさん的着こなしに行き着きたいと、母のタンスをほじくりかえしたいとただただ願うばかり。
今月の末に二回目の教室がある。
先日の復習などしとこうかと・・・わりと熱心な生徒。
先週、一回目の着付け教室に行った。
ほんとは、先々週に初回があったのだけれど、都合がどしてもつかなくて、しょっぱなから欠席してしまったのだ。
教室は近所のコミュニティーセンター「トムハウス」。
先生に、50代~60代の5人の生徒。
習い始めて1年以上だというお仲間に入れていただく。
襦袢の付け方から習う。
先生は、ひとりひとりに文字通り、手取り足取り丁寧に教えてくださるし、和気あいあいな雰囲気も楽しかった。
ピシッとした襟元、ウエストやバストには補正のタオルとか仕込んで、それはきちんとした着付けにできあがっていくように順序をふんでヒモを縛ったり、巻いたりしていく。
私の出来上がりも一応のカタチになっていった。
それはそれは・・・女将風に。
う~ん・・・アタシの目指すところとは違うかも~と密かに思う。
私の着物のお手本人は、「いじわるばあさん」なのだった。
そう、長谷川町子さんが描かれるあのばあさんである。
でも!このきちんと基本に則った着付けを覚えなければ、あのような着こなしはできないということは知ってるので、女将風をしっかり覚えていこうと思った。
三時間弱で一回のレッスン(というのだろうか?)は終了した。
洋服から着物姿に変身した生徒仲間さんたちは、洋服姿より格段の差で美しく見える。
これって着物マジックであるね。
同じ人とは思えない変身っぷりに、え?じゃ?アタシも?と姿見を見入ってしまった。
先生は熱心な方で、私だけ都合の良い日をすりあわせて特別レッスンをしてくださるという。
がんばります!
熱中してヒモやら布を一生懸命さわっていると、なんとも高級な気持ちになれるものだなあと思った。