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初めての狂言

一昨年、あるコンペで私が敗戦していた一方そのころ...友人は狂言のキャラクターコンペでなんと入賞していたのであった。

「ござるくん」というかわいいお猿だ。

IMG_3451.jpg
花笠をかぶったござるくんは、いかしたポーズも決めている。
IMG_3453.jpg
ござるくん受賞のご褒美に、「鑑賞ご招待券」があったそうだ。
アタシはちゃっかり、ござるの恩恵にあずからせていただいたのでござった。
本当にありがとう!ござるくんとその作者!

人生初の狂言見物である。

今日、国立能楽堂で行われた「萬狂言 春本公演」での演目は、【茶壺】【空腕】【泣尼】の三つだった。
舞台上の人々の立ち振る舞いの端正、声の通りの良さ、日本語の美しさに感激する。
室町時代の人々が笑ったのとおんなじところで我々も爆笑してたんだろう。
人の可愛さ、トンマさ、寛容さにしみじみする。
なんの知識も持ち合わせていない私でも、ストーリーを堪能できた。

能楽堂は独特な雰囲気だ。IMG_3444.jpg初めて足を踏み入れた場所にもかかわらず、なつかしいような親しみを感じた。
日本人だから?木がふんだんに使われた舞台だから?
IMG_3447.JPG
シンプルな舞台で大掛かりな装置もしかけもないのに、上品ゴージャスがあたり一面漂っていた。

演目の休憩時間にトイレに並んでいたら、二人連れの着物の方が、
「この着物、今日の演目に合わなかったわね」
とか、
「もっと明るい帯揚げにすればよかったわ」
などと会話していらした。
演目に合わせて着物選び......って......そんな世界もあるのね〜とトイレでも感心しきった私であった。

ちなみにござるくんの作者は、大島の着物を召されていた。
な〜んか、うらやましかったでござるよ。
狂言とその周辺全部を楽しむってところが。

私の狂言への第一歩を提供してくれたござるくん、今度は自腹で出かけてみたいと思います。
ちょいと歴史とか演者さんとかも勉強してみたいと思った。
きっともっとおもしろく観られるだろう。
そして、着物を着て...もいつかはねらってみたいアタシだ。

旅.jpg

5月7日(水)、名古屋市の名鉄デパートで、「旅の服装」についてトークショーが開かれる。
私も参加して、旅の装いについてなにかこうしゃべってくださいということだから、準備とかしている。
......すでにこんなたどたどしいのに、よくしゃべるイベントに呼んでくださったと思う。
引き受けたアタシもいい度胸であるよ。まったく。

大きな会場ではなくて、洋服売り場のフロアーの一角が現場だ。
20人ほど集まればいっぱいだし、申し込みも予約もいらないということだから、お買い物の途中の方が足を止めてくださればいいと思う。
30分ほど私がしゃべり、その後スタイリストさんがフロアーに販売されている洋服で、実際のスタイリングを展開して見せるという段取りであるということだった。

以前のような「パワーポイント頼み」のトークショーにはできない。
30分という時間は長いのか、短いのか?
やはり、しゃべり一本では間がもたないとも思うので、絵を描いた大きなスケッチブックをめくりながら見せながら、なにかこうお話できたらと思っている。
後に続いてくださるスタイリストさんがビシッと決めてくださるはずなので、私の30分はゆるやかに進めたいと思っている。

旅。
私は積極的に好んでどしどし出かけるタイプではまったくない。
それは、重度の方向オンチに由来しているからだと思う。
たまに、友だちに誘ってもらった旅では、他力本願丸出しで「ついてく私」を体現していた。

昨年の「金沢一人旅」(宿泊は友だちの家)は異例中の異例であった。
それでも、一人旅の憧れはふかくもっているものだ。
それも外国がいいなあ...。
アカプルコなどいいなあ。
ホリデイはアカプルコ♪だもんなあ。
冷えたテキーラ一息に〜ふっふ〜♪だもんなあ。
などと思ったりもする。
まあ、それはちょっと高度な願望か?

輝く五月の草原をさざ波はるかに渡ってゆく〜♪
盛岡という響きがロシア語みたいだった〜♪
盛岡は五月だもんなあ...。
ぜひ三つ編みの髪で出かけたい。
(アタシの旅案内はユーミンだけかいっ!)
そんな妄想ばかりの私が、旅の、主に服装についてしゃべるのだ。いいのか!やれるのか!おい。

いいのである。

アタシのように、旅にたびたび出かけない人はいっぱいいると思うのだ。
出かけるのあまり好きじゃないとか、チャンスやお金がないとか、行きたいとこはあるけど乗り物がNGとか色々ね。
旅は日常からの脱出のいい手段でもある。
それはリアルの旅も、空想の旅も同等と思える。

行きたい行きたいと思っててもなかなか行けない地がある。
それは、先方が呼んでいないからだ。
先方がおいでおいで!と招いてくれて、「地」と相思相愛になったときに、すべてのことはクリアーになり、すたすたと出かけられる。
遠近によらず、旅とはきっとそういうシステムになってるんだと思う。

相愛の地に出かける時は、やっぱりおしゃれしていきたい。
それには......てなことをスケッチブックをめくりながらお話してみたいと思っている。

主婦の友社の「ゆうゆう」という雑誌と名鉄デパートの企画トークショーは、5月7日。婦人服フロアーで開催されます。
午後1時〜2時。

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お知らせ

2017年3月13日
ホホホ以外に.......

カゴ屋さん、メヌイ
http://ameblo.jp/menui-zakka/
と、 ココカラPARKbyやずやのサイトにイラストと文章を連載させていただいてます。
https://kokokarapark.com/
どちらも月に2〜3回ほどの更新です。

プロフィール

本田葉子

イラストレーター。長野県出身。
2017年10月より小田原市在住。
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