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春の引っ越し

引っ越しをしようと思う。
といってもわりと近いところだ。隣町ね。
友だちに言ったら、
「決めたらやることが早いね〜」
と言って笑っていたけれど、引っ越しを強く意識し出したのは昨年の春のことだった。
でももっともっと前から、心の中には「一人になったらうんと生活を縮小しよう!」の決意は持っていたのだ。

 20年数年前に家人と「老後はどうするか問題」について話し合ったことがかつてあったのだ。
私は、一度でいいから海の近くに住んでみたい・・・と夢を語ったところ、家人は山方面の方がいいと言い、そしていい川があったら最高〜♪と夢のようなこと互いに勝手に言い合っていた。
「老後」ってワードがまだ切実ではなかった頃だった。
家人は「でも老後は都心の方が便利かもしれない」というようなことも付け加えた。
「都心の小さい集合住宅がいいんじゃないかな」
と。
「都心!?そんなの高くて無理っしょ・・・」と訝る私に、
「この辺(新宿あたり)公営の古い集合住宅って結構空きがあるらしいよ」
と言った。
我々の老後の話はそれで終わってしまったけどね。

 家人が亡くなってから3ヶ月後に私たち(義母、息子、犬)は海辺の街に移り住んだ。
義母と老犬が安心して最後を迎えられる場所として、ここを選んだ。
いくつかの奇跡のよう出会いもあり、私の最後の任務完了もできたよ。
義母と犬をめでたく看取った。
追加で義弟の弔いも。

一人暮らしになったら、生活をもっと小さくしようとは以前から決めていたことだ。
さて、では、そこはどこなんだろう?と探し始めたていたとき、偶然目に入ってきた公営の住宅の申し込みの分厚いパンフレット。
何かのご縁か?と読み進んだ。
読み進むうちに、かつて家人が言っていたことを思い出していた。
そっか〜!公営の住宅という手もあったんだと。
年末に申し込んでおいたら、1月半ばに入居オッケーの知らせをいただく。
波が動き出したんだと思う。
乗りましょ〜♪とサッと乗った。
3月に入ったら、佳き日にお引っ越しをするつもりだ。
春風にも乗れるもんなら乗せてもらいたい。

今日、新しい部屋の鍵をいただいたので、ゆっくり部屋をみて回って家具の配置など妄想の部屋作りをしてきた。
IMG_7427.jpeg
襖を外すといい風が通る、好みの和風部屋。
IMG_7417.jpeg
現在の住処は大好きだけれど、今度の住処も悪くないねえ・・・と悦にいる。
さてっ!と気合。


日々

お知らせ

2017年3月13日
ホホホ以外に.......

カゴ屋さん、メヌイ
http://ameblo.jp/menui-zakka/
と、 ココカラPARKbyやずやのサイトにイラストと文章を連載させていただいてます。
https://kokokarapark.com/
どちらも月に2〜3回ほどの更新です。

プロフィール

本田葉子

イラストレーター。長野県出身。
2017年10月より小田原市在住。
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