ひと月ほど前の話し。
出先で、用事を済ませた午後2時。
ご用も終わってスッキリとして、
「お腹減ったな〜、なんか食べたいな、何にしようかな」
な〜んて思いながら歩いていると、香ばしくて良い匂いが鼻をくすぐる♪
揚げ物独特のあの香りだ。
どっから?と見回すと、すぐ目の前にトンカツ屋さんあり。
あ〜ここからなのね〜と思うと同時・・・いや確認する前に私の足はお店に向かって突入していた。
ランチタイムぎりで、「とんかつ定食」をオーダー。
ヒレだったかロースだったか今はもう思い出せない。
そんなこたあ、もうどっちでも良かった話しなのである。
待ち時間も少々で、私の前に置かれるトンカツセット!
味噌汁&真白きご飯、千切りキャベツのしとねに横たわる揚げたての手のひら大のトンカツは、私のためにすでに5分割されていた。
ちょっとした漬物とすりたての白胡麻もほのかな香りを立てる。
ねりからしもチョコンとラサの縁に掴まっていたよ。
いただきま〜す!と大声で心の中で言いつついただく遅めのランチ。
バクバクと頬張っていたところ・・・私は自分自身の異変に気がついてしまった。
私の口の脇をテカらせているのは、トンカツの油でもよだれでもなく、そは涙。
鼻の脇の谷間からほうれい線の運河を伝って止めどなく流れていたのだ〜。
自分でもビックリしたよ、本当に、まじで!
悲しいとかうれし涙とか感情に乗ったエモーショナルな涙は流したことはもちろんある。
もちろん感極まる・・・というのもね。
しかし今回は「とっても美味しくて感動して泣けた」というのでもないような気がするのだ。
なんかね、こう、動物的感覚のような、内臓が求めたものが口から入ってきたので、血湧き肉躍り自然と涙腺が緩んでしまったという結末。
私の食生活って基本食べたいものを食べる♪というfreeなものだけれど、一人暮らしゆえトンカツはあんまり揚げないのだ。
そして肉類そのものの摂取が滞っていた日々だった。
そこに来て、揚げたてのトンカツ。
カラダがお祭り状態に。
感情ではなく生理現象レベルな涙もあるものなんだなと知った。
学んだこと。
お肉もたまには食べなきゃね❤︎。
そして本当に美味しいものが食べたい時は、しばらくの間それを絶つといいってことだ。
「2週間ほどのビール断ち」すんごい効果あるかもよ。