「くらしラク〜る♪」は、30代〜40代中心の女性向け雑誌。
子育て真っ最中なママさんたち。
中に「旅の記憶」というリレーエッセイの連載がある。
その4回目に書かせていただいた。
春の旅行の思い出を...ということで。
ちょっと古いかな...とも思ったけれど、5年前にした京都旅行のことを書かせてもらった。
それは、子どもを介して知り合った、いわゆる「ママ友」とした旅行。
「子どもの手がはなれたら、いつかいっしょに旅行に行こう!」と長い間いい合っていたことを現実化させたのだった。
「10年目の、約束の旅」というタイトルにした。
若いママさん、こんなふうに長いこと楽しみをとっておくのもまた楽しいもんですぜ!てなことが伝えられたらいいなあと思って。
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PHPの編集部は京都にある。
編集の方が「イノダってこんなパリっぽかった?」とおっしゃっていたそうだ。
外観はイラストにまちがいなし。
地元に住んでいると、ふつーの喫茶店なのでしょうネ。
年末年始に着物を着なかったので、たまにはねと羽織をは
おって出かけてみた。ひいばあさんの茶羽織りだ。これは帯
とお対になっている。ひいばあさんは小柄だったらしく、帯
は私に短すぎる。バッグに作り直すか...とか考えるだけでずっと仕舞いっぱなし。
せめて羽織だけでも着ようじゃないかと引っ張り出す。全体的
に小さめで丈も短めだけれど、タートルネックのセーターに合わせたら
カーディガンのような感じに着られた。
太いウールのパンツ、別珍の足袋、歩きやすい低い下駄、アラン編みの
幅広のマフラーを合わせる。
厚地絹の羽織は思いのほかあたたかく、昼間の外出にはちょうど
いいように思えた。
羽織は着物とどう合わせりゃいいんだ?といまいち判断がつかない。
きっと意外な色合わせとか柄合わせの妙を知ったら、やみつきになる
アイテムなんだろうな、とは思うけれど、そうなるまでには
どんだけかかることか....。
ほかにも何枚かある羽織、いつか着物と合わせて!
とその時を待っても、残念ながらその時は来ないだろう。
だったらさ!と自分の肩をポンとたたく。洋服と合わせてけばいいじゃない!
格子や縞、水玉などと柄がトラッドだったら着物だけが妙に浮く感じに
はならないはずだ。和洋どっちもに通じる「普通のおしゃれ」
な着こなしになると思う。
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【季節にとらわれず持つバスケット】
寒~いある日、歯医者の帰りに植木鉢形のバスケットをみつけた。
この形はずっとほしかったものだったので、迷う事なく
お買い上げ。帰り道々嬉しさあまって持ってたバッグを詰め込み、
買ったばかりのバスケットをぶら下げて帰宅した。
ボリュームのあるコートを着ていたので、バスケットの軽い感じが
全体のバランスを整えてくれた。(荷物と歯痛まで軽くなったように感じた
げんきん者の私だ)木のつるや皮などで編まれた天然素材感満々な
バスケットは、ダウンジャケットやフリースとの異素材関係の相性も
いいように思う。また毛皮物と合わせるとフッと何かが抜け、
気楽な良い印象が漂いだす。普段はあまりバッグにアクセサリーなど
の付属品はつけていないけれど、冬のバスケットには何か付けたい
気分も湧き、毛糸で大きなボンボンを作って三つ四つ付けてみた。
ちょっと冬仕様のバスケットに変わり嬉しくなった。着る物のポイント
カラーになるようにとボンボンの色も数種類作って。
ちりめん地に鮮やかな花模様、着物用の巾着袋、仕舞いっぱなしでもったいなく
思っていた。なかなか出番もなく.....。着物用と限定することもないな!と思い
小銭入れなどの小物をまとめバスケットの中に。
外出先ではそのまま取り出してテーブルに置いても様になる。
お、これはいい!和洋折衷の美しさ!
バスケットは「冬の使える」おしゃれかも。
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※掲載は紙面の都合でモノクロになりました。
お店で良いめの服を選んでいる時に「ちょっとしたパーティー
にお召しにもなれますし....」てなフレーズをお店の方から聞く。
先日も、ニットのツインセットを選んでいたらそう声をかけられた。
パーティーに出席の予定もないのだけれど、年末年始にかけて、
友だちと集まろう!の計画が二つ三つ。家族でのお出かけ予定もある。
そんなのも「ちょっとしたパーティー」のうちと考えてもいいんじゃ
ないかなと思った。
気のおけない友人との集まりでも、何を着て行けばいいのかなぁ?とか、合わ
せる靴がない...とかやや気が重くなる瞬間がおとずれるのは歳のせい?
かもね~。出かけるのがちょいとおっくうにもなる寒さだし。
しかし、そんな時こそ!華やいだ気分を積極的に作り出していかなくては!と強く思う。
ボディーケア用品のお店で見かけたラメ入りの乳液は、保湿効果もあり惹かれた。
光線の加減でキラキラを感じる程度のラメは大人ないい感じだ。
ツインニットのカーディガンを脱いだ時に腕がほんの少々煌めいたら
素敵だろうと思う。耳たぶにも付けら顔に上品な華やぎがでるはずだ。
思いつきが楽しみにつながっていく。そうだ!日常とは違う華やぎこそ
が必要なことなのだと思う。引きこもりがちになりがちな今日このごろ。
「ちょっとしたパーティー気分」の自分を楽しむのに、いいチャンスなのだ。
赤い口紅もバッグに忍ばせ出かける。