このところめっきり足腰が弱ってきた義母(91才)のために
電動のベッドを入れようと、義母の部屋の片付けをした。
この際だから、思いきって処分していただこう!とのもくろみ
もあった。義母は60才過ぎまで仕事をしていたので洋服がどっさり。
整理の最中には、
「これは○○に旅行した時に着てったのよ~」
とか「これは○○さんにもらったもの」など必ずコメントがつく。
服とは、単に気に入っているとか着心地がいいからという理由以外に
手元に置く訳がある。それは思い出や思い入れだ。コメントをつけながら
大幅な処分を実行した義母を見上げたものである。
「着てくれないかしら」と、私に回ってきた服も多々。どうしても
処分しきれないものはアタシに来る。「ガッテン!ありがとう」とずべて
いただいておくけど着るか着ないかはまた別の話し。
年を重ねると、思い出も重ね着するんだな~と実感する。
うっとおしいもんなど捨てて軽やかに生きていきたいと思う反面、とって
おきたい物や思い出との共存はなかなかに難しい。
とっておくのだったら、日々つかい毎日に生かしていきたいものだ。
以前、実家の母からもらったアクセサリー、義母からもらったバッグや
服たち。今年買ったロングのワンピースに合わせてつかいたいと思う。
母たちの思い入れなどはさらりと忘れ、アタシ流のおしゃれとして
取り入れる。そんなところでいいのでは?と思う。つかってこその「物」。