アラン編みのストール、コーデュロイのコート、ネルのスカート。
【ジューンホワイト】 大人は1アイテム外しで
6月の花嫁は幸せになるという、ジューン・ブライド。もとはヨーロッパからの伝承だ。
結婚をつかさどる女神ジューノからきているとか、ハツラツとした季節の始まり。復活祭など祝賀ムードに包まれるから・・・など色んな説があるという。
そしてこの季節は白色が一番映える環境で、ウエディングドレスがより綺麗に見えるから!これは私の説ですけど・・・。
梅雨入りもした、むんむんするほどの緑と湿った空気の中でさわやかに
着られる色でもあると思う。
真っ白なコットンの、たっぷりしたパンツを最近手入れた。
これに白のTシャツを合わせるつもりである。でもカジュアルまっしぐらの装いにならぬよう、バッグは皮のハンドバッグにしようともくろんでいる。
晴れ間にはスニーカー、小雨だったら厚底ラバーソールの紐靴にしようとも。「大人ホワイト」には一アイテム外し(工夫)が必要だ。
ゴージャスなアクセサリーをどこかに一つ、メタリックなマニキュアでちょっと冒険もいいな。
洗濯物の匂いが何となく気になるのも、この季節の宿命でもある。
ローズウォーターは、香水やコロンより香りが長持ちしない。
しないところがまた使いやすいところだ。アイロンのスチームに入れたり、洗濯のすすぎ水にたらしたりと扱いも簡単に、ほのかなバラの香りを身につけることができる。
これからの季節、ジューン・ホワイトをほのかな香りと共に着こなしたいと思う。
【気に入りの一着で感謝を】
お別れに着ていく服
お互いの家族みんなで親しくさせてもらっていた友人のご主人が、まったく突然に亡くなった。
優しくてあたたかで、開放的な家庭を作っていらしたご夫婦。
信じたくない気持ちいっぱいだったけれど、お別れに行かなくてはならない。
宗教のない自由葬ということ、紺色でハイカラーのワンピースを着ていくことに決めた。
一番気に入っている服、ストッキングはボルドー色にした。
いきなり喪主になってしまった友だちは、黒のニットに真珠のネックレス、髪をキリリと結い、白いシャツにコーデュロイスーツ姿のご主人に寄り添っていた。どこでも、いつまでも素敵なカップル。
集まった方たちも、黒地に細かなドット模様のシャツに黒のジャケットとか、プリーツ加工のジョーゼットブラウスに大きな黒のブローチなど、それぞれに見送るための装い。きれいな集まりに見えた。
きちんとした喪服の一そろいは、用意しておかなくてはならないものだけれど、でも・・・喪服でお別れしたくない友人がいる。
突然の訃報にあたふたとしながら、それでも気持ちを込めて選んだ気に入りの服で感謝の心を伝えに行く、そんな一着がいいと思った。
友人ご夫婦とのたくさんの思い出を、これからこの服に袖を通す度に何度も思い出すことだろう。
石坂学園
長野調理製菓専門学校、長野福祉専門学校のポスター。
調理製菓専門学校のポスターの原画はこんなふう。