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東京新聞おしゃれのレシピ 2012 02 06掲載

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衣類の虫食い被害にあったのは、2年ほど前のことだった。
通年同じ防虫対策をしていたのに、なぜかその年だけは
虫たちの食欲が旺盛だったってことなのか?
被害にあったのは、好きなセーター、便利に着られるシャツ、
天然素材もの、高かったスカートの順番で悔しさがつのる物
ばかりであった。「大好きで大事にはいていた高かった上質
ウールのスカート」の虫食い穴にいたってはナミダがにじん
だほど....。広げて陽に透かして見るとそれはまるでプラネタ
リウムのよう!これはもうはけないなあと残念な気持ちでい
っぱいだった。20数カ所の穴だもの、もうどーしよーもない
じゃんっと、一度は捨てる決心をした....ものの、折りたたんで
またしまう、いさぎよくない私でもあった。
一年後。
水玉模様のハンカチのはじっこが解けてきてしまったので、捨てようとしたとき、
ふとあの虫食いスカートを思い出した。
ああ、あのスカートと合体させたら合うかも!
ハンカチを小さく切り刻んで、虫食いの穴をふさぐように継ぎ
当てしてみたらどうかなと。そして1.5センチ角にした布を丁寧に
スカートの穴いっこいっこに縫い付けていった。刺し子のようにね。
気に入ったもの同士をこんなふうに合体させると、また一段と愛おしさが
生まれてくるものだ。昔からの、いちばんトラッドな修繕方法「継ぎ当て」
これ、おしゃれに変換できるいい手段でもある。

東京新聞おしゃれのレシピ 2012・1・23掲載

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【革の服】
優しい素材に挟み込む

革ジャケット、ベスト、コート、スエードのスカートなど革素材の服は着るときに一瞬ヒヤ~ッとするので、この時期ちょっと敬遠
しがちだ。でも着てしばらくすると、体にも馴染みとても暖かいもの。
革物を着るときにちょっと気をつけていることがある。
それは革のつるっとした質感がうすら寒く見えないようにと、ざっくりと織ったコートや、フィッシャーマンセーターなどのバルキーな物と合わせて着るようにしている。
バッグもニットや布製の物にしたり、カゴバッグも革の服によく似合うと思っている。
ハードな印象になりやすい革製の服は、優しげな素材やデザインの物の間に挟みこむように着ると、どちらの良さも引き立つ!
ピッタリとした革ジャンにボリュームのある厚地のスカート。
そして編みこみ模様のレッグウォーマーをして白樺の皮で編んだカゴバッグを持つ。今いちばん好きな着方だ。
長年仕舞い込んだままだった縄編みのセーターを(手編みのこういうのってなかなか処分できないもんですよね・・・)今年は久々に取り出した。
スエードのタイトスカートに合わせ、今期はヘビーローテイションの一枚になっている。(捨てなくて良かった~)
もこもこと着込みたくなる今日このごろ。どこかピタッとしたところを作り出しながら暖かく着る方法を考える時、寒さっておしゃれ
のいいスパイスかもと思えてくる。

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東京新聞おしゃれのレシピ 2012・1・9掲載

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駅前で手渡された美容室のチラシには、カラーリング50パーセントオフのサービス券付き。
白髪が目立ちはじめていたので、翌日勇んでサービス券を持って出かけた。
ところが・・・「すみません、このサービスは白髪染めには使えないんです」の、美容師さんの言葉にギクッ。
50パーセントオフがNGってことよか、カラーリングじゃもうダメってことに!
ああ、もうそんなことになってきてたのか、アタシの髪はとガックシ。
もう長いことヘアースタイルは変えていない。肩までの長さの髪に
ソバージュパーマをかけて襟足のところで結ぶスタイルを自分の定番スタイルにしている。
パーマをかけると美容院滞在時間は3時間を越える。そこに「染め」を入れると、半日仕事になっていたのだ。

ご近所さんに白髪の髪をクルッとまとめ、バレッタで留めている方がいる。
それがなんともいい具合な白髪スタイルなのだ。キレイな白の配分加減なのだ。
配分がポイントですね、白髪ヘアーって。
自然現象だけにここがいちばん難しいところかも。
肌の色もくすませないように明るく、口紅も赤色をさすなど、コントラストをつけることが白髪ヘアーを美しく見せるポイントになってくるはずだ。
どんどん増殖し続ける白髪、これからパーマのみにして、きれいなグレーっぽいソバージュを目指していこうと思っている。
時間も出費も半分。でもおしゃれ心だけはカットせぬようにしないと!

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東京新聞おしゃれのレシピ2011・12・19掲載

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手足の自由が利きにくくなってきた母。長年続いた着物生活も終わりにしたようだ。
たくさん溜まっている母の着物や帯などの整理を姉といっしょにして、着られそうまたは、着てみたいと思う物をもらってきた。
絽とか紗の着物は夏用だそう。真夏に着物を着るような機会が私にあるのだろうか?の疑問も湧いたけれど、あまりに美しい鮎の絵柄に魅かれていただく・・・。着物は保管さえきちんとしておけば、そうとう古~いものでもいきいきといつまでも着られるもの!ということを母のタンスを開けて、まざまざと感じた。
祖母のだったという物も何枚かあり、そのモダンな羽織や帯の柄にビックリし、着る着ないも考えずにそれもいただく。
と・・・いきなりどっさりの衣装持ちになってしまった私である。
ぎゅうっと詰められ、重ねられたまんまの箱を見て、こりゃ使わなければもったいないことになるなあと改めて思う。
同じような状況下にある友だちが何人もいる。
「何かに作り替えようか?」
と額をすり合わせけれど、良い案も浮かばず、
「まずは王道通りに着てみようではないか!」
と結論。 
母のように日常着とはできない私には、四季折々に一二度ペースが精一杯だろうな。
始まりは「最初に着物ありき」からだけれど、プチ引継ぎの気持ちで気軽にたま~にの和ライフをこれから楽しんでいこう!と思っている。

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東京新聞おしゃれのレシピ2011・11・28掲載

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【黒を着るとき】
うんとハデ色を足して

電車の中で前の座席の人たち。7人中6人が、黒のジャケットまたは黒色のコートを着ていた。
なんだか重たい景色だなあ・・・と眺めてしまった。
寒くなるにつれ黒っぽい服装がだんだんと増えてくる。
そして印象がぐっと重くなり、残念なヤボに通じることもある。
黒は「便利、安心、合わせやすい色」なので、面積の大きい服でも気軽に着られる。
でも、ちょい歳を重ねてきたら・・・軽やかにそして楽しげ着こなす!ってことがこれからのポイントだと思う。
ふんわりしたスカートにピタッとしたニットでと強弱をつけたり・・・と。
黒色はもともと主張が強い。そして同時に包容力のある色でもある。
特にビビットな色との相性がすごくいい!ピンク、オレンジ、赤、
ピーコックグリーンのシャツなどハッとするぐらいのコントラストをつけるときれい。
ハデ~とも思われるほどのスカーフを首周りにきっちりと巻く。
などなど、黒色を着たときには、うんとハデ色を足していくと「楽しげ」と「軽やかさ」が加わる。
花や動物のアクセサリー、これからはクリスマスモチーフも!!
ちょっと大きめでかわいいものでも黒っぽいカラーの服装には良く似合うはず。
黒色の大舞台は冠婚葬祭。歳を重ねると共に、法事など葬祭カンケーへの出席の方が多くなる我々・・・。
普段着では楽しい遊び心ををうんと発揮して着こなしたいと思う。

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東京新聞おしゃれのレシピ 2011・11・07掲載

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【秋のアクセサリー】
手芸熱上がる天然もの

毎年イチョウの葉っぱが舞うころに作るコサージュがある。
ある年は直径20センチぐらいにうんと大きくして玄関に飾る用にしたり、またはうんと小さくして、プレゼントのリボンに挟んだりと、
イチョウコサージュは便利なものになる。
胸元に付けるのは直径10センチほどのもの。
コーデュロイのモスグリーンのコートに、ベージュのジャケットにと、落ち着いた色合いの服によく似合うコサージュとなる。
秋特有のすんだ明るさがパッと射すのだ。
そして会った人との会話のネタになることもしばしばで、「アタシも作ってみるわ!」と、イチョウコサージュはじわじわっと友人の間では流行っている。(と思うんだけど・・・)
そしてしばらく楽しんだ後、ではまた来年と捨てるところも気に入っているポイントだ。
散歩しているといい拾いものがたくさんある。今朝はこぶしの赤い実を手のひらに山盛りのせて帰ってきた。
さっそくあり合わせの缶バッチに接着剤で貼りつけてみた。なんてシックでいい赤なんだろう。黒のタートルの襟元にバッジをつけ、鏡を見てご満悦の笑みの私。
秋の拾い物は「天然アクセサリー」の素材。それもタダ!ララル~♪
小枝にどんぐりとボタンを貼り付けたブローチはクリスマスのプレゼント用にいくつか作っておこうかな・・・と手芸熱が上がるのもこの時期特有の発熱だ。

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動く着せ替え画像はこちら。↓

2012 11〜3

東京新聞おしゃれのレシピ 2011・10・24掲載

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雑誌カラー


【同窓会に着る服】
かわいさ持ち込みたい

「10年ぶりに元気な顔を合わせましょう」と、中学校の同窓会の案内状が届いたのは先月のことだった。
あ~、ついこの間会ったと思ってたけど、前回からもう10年も経っちゃんだなあと、時の加速をヒシヒシと感じる。
秋の連休の中日、なに着てこうかな~と着ていく服をまず考えた。

同窓会ってよく考えると、なんとも不思議な集まりである。パーティー?
会合?そこにいるのはみーんな同じ歳。昔をよく知る人たちばかり。
華やかすぎる装いや、ラフすぎるのはふさわしくないだろうな。
でもきちんと感ばかりでは、ウキウキな楽しさは減ってしまうし・・・と悩むところだ。
同窓会では今のアタシはこんなです!色々あるけどさ、でも元気にやってるよ!って顔を合わせて、しばし優しい時間を過ごしたい。
柔らかい素材で明るめの色。
そして少しかわいさを持ち込んでいいのが同窓会では?と思う。
昔の可愛さ(現在よりね)を知っててくれる友だちばかりだから。

しかし残念にも!どうしても当日の都合がつかなくて、欠席せざるをえなくなってしまった。
ガッカリ・・・。出席した友人が
「今同窓会終わったとこ。集合写真の画像送るね」
と早々パソコンに送ってくれた。ジャケットやスーツ姿の男子たち。
女子はワンピースや着物、ツインニットなど。

思いっきり拡大して眺める。
思い出せない顔(変化率高すぎて!)もあるけれど、画像からは、校庭の乾いた砂ぼこりの匂いがしてくる。

東京新聞おしゃれのレシピ 2011・10・10掲載

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雑誌(カラー)


【ポンチョ】
すっきり着こなし心掛け

ここ数年、秋ごろからポンチョスタイルをよく見かける。
お店には、ニットのウールの、またはフェイクファーの・・・と素材もデザインも様々な物が売られている。
どれもゆったりとしたドレープがきれいだし、暖かそうとも思うけれど、ただ一点の不安、それは「ダルマさんに見えやしないかい?」である。
でもそこんとこをうま~く回避して、ポンチョを着てみたい気持ちは満々にある。
丈は短めで「ショールとベストの中間」のような一枚ならいいなと選んだ。
素材はフェイクファーにした。
トロンと身体添って落ちるので、ダルマさん回避には成功したと思う。
しばらくはシャツと合わせて
ベスト感覚、コートを着るようになったらショールのように使おうを思っている。

せっかくだものと、何通りもの着回し着回し・・・を熟考している。
前ボタンで丈も長めのポンチョも怯えることなく、ぱっと羽織れる大きいショールという気持ちでいいのかも?と思う。
下半身スッキリ着こなしを心がけて、チノパンツやデニムを合わせれば、いつもの日常の「ラフおしゃれ」も可能だ。
キルトスカートも合いそう。
お!合わせるものでダルマさんからの脱却道はいっぱいあるぞ、と思う。
クラシックな革バッグを持てば、プチマダム風にもなれるしね。

今っぽいアイテムをひとつ手に入れ、あれこれ考える楽しみは、
旨しサンマや焼き芋の味わいと同等の秋。

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2011年 夏編(8月15日~10月18日)
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お知らせ

2017年3月13日
ホホホ以外に.......

カゴ屋さん、メヌイ
http://ameblo.jp/menui-zakka/
と、ココカラ大学という名前のサイトにイラストと文章を連載させていただいてます。
https://kokokaradaigaku.com/
どっちも月に3回ほどの更新。
見てちょ〜よ!

プロフィール

本田葉子

イラストレーター。長野県出身。
2017年10月より小田原市在住。
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