子どもたちが小さかったころよく読み聞かせた絵本の一冊に「100万回生きた猫」がある。
ふとんに寝転がって、ソファにならんで座ってと、何回も読んだ。
それは何回も「コレ読んで!」と子どもらが持ってくるからだった。
二人とも読み終わった後、かならず枕やクッションに顔をうずめるという行動をとった。
最初泣いてるのか?と思ったけれどそうでもないらしかった。
そして毎回顔うずめたまんま寝てしまうのだった。
きみはさばをくっただろう・・・も。
先日友人から、佐野洋子さんの著書「シズコさん」という本をもらった。
母上のことを主にして家族のこと、育った家庭のことを書かれた本だ。
私は、三回に分けてちょっとずつインターバルをとって読み、読み終えた。
読み終えたのが深夜のふとんの中ということもあってか、枕に顔をうずめて、やはりそのまま朝まで寝た。
昔のあの時の3歳のムスコの気持ち、10歳のムスメの気持ちが今、とてもよくわかる。あの時よりもずっとずっとだ。
佐野洋子、読後行動。
顔になにかくっつけて寝る。