娘からもらったメールに思わずぐっときて、ティッシュ箱をたぐり寄せた。
こんなにオトナになったのか!とビリビリと驚愕する。
離れて(そう遠距離ではない)暮らすようになって二年、そしてアラサーになった娘である。
娘や息子が小さかったころ、私はいやっちゅうほど絵本や本の読み聞かせをした。
毎晩毎晩、そして毎晩。
本を閉じるときのシメ言葉は、
「続きは、またあ・し・たっ」
にしていたので、連続しなければならなかった。
読み聞かせさえしてやれば、子どもはちゃんと育つはず!!となんの根拠もなかったけれど、信じて疑わなかった。
もし、子どもらが極道に走ったとしても、それは私のせいでなどあるもんかっ、あれほど読んでやったのだから!とさえ思ってたし。
娘からの心あたたまるメールに、「あ~いっぱい読み聞かせしといて良かった」と心底思い、鼻をチーンとかんだ。
千夜一夜は万夜に効くんだな。