夜、12時ちかくなったころ、スーは玄関のたたきから動こうとしなくなった。
その目は、
「さあ行きましょうぜ!雪の中へ!」
とメッセージを発信し続けていた。
え〜...とちょっと思ったけれど、私はこの犬になるたけ幸せに暮らしてもらいたいので、冷たい夜に出て行くことにした。
夜の公園には、あたりまだけどひとっこひとりいなかった。
真っ白の公園は、いつもより広く見えた。
スーがあまりに強くリードを引っ張ったので、つい思わず離れてしまった。(ということにしといてください)
馬のようにぱっかぱっかと駆け巡っては、ときどき私の方に顔を向ける。
向けた雪まみれのその顔の、なんとかわいいことか。
夜更けの公園の真ん中に立って、ただただ走り回る犬をみていたら、凍えた鼻から鼻水がじゃーじゃーと流れた。
ぼーっとうす白く、この世のものともあの世のものとも区別がつかないほどの曖昧なそこ。
目からもじゃーじゃーと流れ出していたものがあった。
私は、こわれた蛇口のような鼻と目で、呆然と「嬉々とする犬のいる公園」を見ていた。
自分が生まれるもっともっと前に、こんな光景を見たような....。
9時半から12時まで着付け教室。
今日は参加生徒が少なく、みっちりしっかり仕込んでいただく。
午後から、友だちと夏に開く展覧会の打ち合わせが(@吉祥寺)あったので、着物のままでむかう。

会うなり、
「アハハ〜女将〜〜!」
ですよねー。
なんかすべてがピシッと決まりすぎてるのよね。
もっとクチャラ〜っとした着こなしが出来るようになるために、今はまだ女将街道を歩んでいるのである。
7月に三人で展覧会をすることにした。
洋服作りの方、アクセサリーやニット制作の方、そしてイラストで私は参加。
展覧会の名前は「三人三様」と決めた。
三様だけれど、どこかにつながりを持たせた展示をと、考えている。
今日の私たち三人の装いも、本当に三様であった。
江面うまみさんの、赤革バッグの人、あけびのかごバッグの人、亀革バッグのアタシ。
おかっぱ、ベリーショート、デコ丸だしと、髪型もとりどりに。
私は朝から大忙しで飛び出していたので、朝食&昼食ヌキで打ち合わせ(というおしゃべり大会)に。
「な、なんか食べたいです、私」
と、昼食を終えたばかりの二人に喫茶店へすぐさま行っていただいた。
帯をしっかと巻いていたけれど、空腹には勝てず、チーズパンとベリーパンをむしゃむしゃ。
友だちのクッキーにまで手をのばす。
ああ〜、せっかく着物着てったんだから、もちょっとお上品にすべきだった!と帰宅後反省。
これから7月に向けて、作品を作りをがんばろう。
また近くなったら、お知らせさせていただきます!
きっと楽しい展覧会にします。