生後ずいぶんたってからのねんねは、なんの成長効果もなく。
睡眠を支配する神ミーンは、今日も私を眠りの国へ送り込んだのであった....。
いったいどんだけ逃避したいというのか。
しかし、逃げ、避けるという方法、私は案外いい方法のひとつだと思っているのである。
嫌なこと、考えたくないこと、やりたくないこと、決定しかねることからとりあえず逃げてみる。
うまいこと逃げまくれたら、それは最初っからそういうもんだったと思うのだ。
しかし、逃げたり避けたりしても、それでもまだとりついてくる事柄だったら、それには喜んで捕まってやろうではないか。
「あ〜とうとう捕まっちゃった〜♪」
なーんつてな。
眠り続ける美しい姫には、白馬にまたがった超かっこいい王子さまがやってきてだな、そして優しく揺り起こしてくれるのが定説であるが、それはもはや望めない状況下にあるこの身。
1000歩ゆずって.....馬にまたがった白髪(もしくはハゲ)の王子がやってきたとしても、
「いいかげん起きゃーがれっ!」
つて、乗馬ブーツの先の固いところで、尻にケリの一撃をくれるであろう。
さあてと、私は充分に逃避した。
もうこれ以上は逃げ切れんぞ!と思うのである。
さあてと、いったい私は何から逃げてたんだっけ?
.........忘れてしまうほど眠りすぎた。