真っ赤なコート、最近似合うようになってきたと鏡の自分に思う。
ショールとタイツを黒にしてコントラストを楽しむ。
ショルダーバッグの細めの肩ひもを斜めに走らせて、上半身と下半身をつなげる役目にする。
靴は先のとんがったウエスタンブーツをはいて、「クセ」付けを。
肌寒いような小雨の日。
公園の桜のつぼみは、妊婦さんでいえばすでに臨月状態である。
今日か明日か...。
来月、一つ歳を重ねた私の新学期が始まり、そして還暦さんの隣の席につく。
還暦さんは、
「来年は、このお席をさしあげますからね」
と笑顔でいってくれる。
赤いコートが似合うまでに年代は実力をつけた。
良い加減に着こなそうとやっぱり思うのだ。