スーの様子が朝からおかしかった。
嘔吐していた。
そして玄関でそわそわ、洗面所でおろおろ・・。
お腹のぐあいが悪くて、はやくはやく出したいときはそんな態度をとるのだ。
いそいで、散歩に連れだしたら、5メートルも歩かないうちに大きくいっかい、そしてその後は小さくなんかいもなんかいも。
しゃがみポーズを決めて、足をふるわせてがんばっていた。
今日は午前中から出かけたかったので、スーのあったか敷き毛布とドッグフードをあげといて家をあけた。
スーは、そそくさ~と玄関を出る私の、ぐしゃりの頭髪をうらめしそうな目でひっぱっていた。
午後おそく家にもどると、玄関先や洗面所や、そのほかあちこちに、おーとならびにそそーの跡がてんてんとな。
いろいろ片付けたり、薬を飲ませたりしてひとだんらく。
スーは安心したのかソファで丸くなってゴーと寝てしまった。
やれやれと自分の部屋に行くと、なんとまあ!アタシの脱ぎ散らかした服の上にも、おーとブツがあ!(そそーの方でなくてややマシであった。ホ。)
スパッツ、ソックス、Tシャツ、まあ洗えばいいしね~。
おおお??えええ??なななな?なんと?夕べ脱いだ、あれ、それ、ダウンコートにもかかっているではないか!
焦りまくる私であった。
「なんてとこにしてくれたんよっ、これないとホントに寒いんだからっ。困るんだからね」
と、スーのゲロッパ騒ぎによってアタシの本心が私に暴露されたのである。
ダウンコートをすぐに洗う。念入りに洗う。
これがないと寒いんだから。
ああそうさ、私は負けたさ、で?なにか?え?
さあさあさあ~。いざやお富、さあさあさあ。
(ぎゃく切れなう)
まだつづく・・。