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金沢へ 3

携帯電話に内蔵されているカメラで写真を撮っているのだけれど、いつもはちゃんと撮れるのに、大事なところで作動しなくなるって、いじわるをされてるとしか思えないイケズぶり。
充電切れ...ということもありぃの、初使いの充電器をうまく扱えなかったことも原因だろう。
しかもそのイケズは観光っぽいプレイスでかぎって発動された。
兼六園ではうんともすんともいわなくなったカメラ。(通話部門はだいじょぶなのに)
兼六園.jpg
唯一の一枚がこれ。
さすが「お庭界」では有名人な兼六!みごとな松がいっぱい!
さすが「方向感覚皆無」なことでは類をみない私はみごとに迷子になった!

同じ大きな松(くねり加減で判断した)の前を5回も通った。
そして、私と同じことをしていたとみえる「迷える女子」に、何回も会った。
みどり色の帽子をかぶっていたので、グリーンゲイブルとココロの中でニックネームをつけるほど、私は彼女と懇意になっていた。

三回めに出会ったときには、ふたりで微笑みあったほどだ。
「迷っちゃっうわよね。わけわかんない。ここって迷路よね」と、声には出さねど心は深く通じあった。
その後も二回....バッタリと。

おどろくべきことに、彼女とはまた別の場所、お城付近の喫茶店でも出会うことに。
そして、もはや運命ともいえるだろう、ダメ押しに金沢駅でも出会った。
そこでも微笑みを交わし合い別れた。
お互い、方向オンチ者の一人観光は難儀なこっちゃっねえ、と労をねぎらったことだった。

兼六園は、彼女との数度にわたる邂逅がなかったら、こうも印象に残らなかったことだろう。
記録(写真)より記憶、ありがとう〜!グリーンゲイブルさん!無事にお家に帰れましたか?


子ども達.JPG
こんなかわいい踊りの子どもたちを、鶴来の道々で見かける。
お祭りなんだそうだ。
見物する観光客もいない、ごく日常の風景らしい。
小学生や中学生とおぼしき子どもたちが、親から教えてもらうんだろう舞いを舞っていた。

犀川.JPG
展覧会会場のすぐ近くには、犀川が流れている。
会場入りする友とYちゃんで、ちょっとぶらぶら歩く。
散歩コースなのだろうな、きれいに整備された芝生の土手になっていた。
そぞろ歩くのはご近所の方々なんだろう。

若い頃イタリアに長いこと住んでたYちゃん、
「こういうとこですれ違ったら、挨拶ぐらいするもんだ。ボンジュールとかさ」
といった。
その後、ぼんじゅ〜るむっしゅぅ&まだ〜む...ぼんぼんぼんじゅ〜る...とモレシャンさんっぽく練習しながら、笑いながら歩いた。
ひどくのんびりした気分が充満してきた犀の河原で、ボンジュールのわれわれは、買ってもらった和菓子を食べた。
犀川の土手.jpg

金沢の旅は全体的にとても「おいしい旅」であった。
友だちの展覧会は、新聞の取材もあり、おおにぎわいだったらしい。
本当によかったと心から思う。

よく出身地で展覧会を開くというと、「故郷に錦を飾るんだね」とかいわれる。
アタシも長野で、二年前そうだった。
しかし「錦的意識」じゃなく、これからも続けるために一段落つけときたい場所....という想いだ。

「個展 やまあるき」の友が、
「ずっと描いてると、まだうまくなれるって感じするよね」
といった。

ずっとずっと同じことを仕事でし続けられるってこと、どんなに幸せなことなのかの実感が深まる今日この頃。

おたがい、イラストレーターになって35年もたつね。
まだまだもっとうまくなれると信じてがんばって行きやしょうや。(フォトショップ含めて)

いい秋だった。


日々

お知らせ

2017年3月13日
ホホホ以外に.......

カゴ屋さん、メヌイ
http://ameblo.jp/menui-zakka/
と、 ココカラPARKbyやずやのサイトにイラストと文章を連載させていただいてます。
https://kokokarapark.com/
どちらも月に2〜3回ほどの更新です。

プロフィール

本田葉子

イラストレーター。長野県出身。
2017年10月より小田原市在住。
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