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古民家の解体

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築80年の家の解体に参加して来た。

解体といっても、全部壊すわけではなく、個人宅だった家を宿泊の施設に改造するというリノベーション。

鎌倉のそれはそれはかっこいい家。
「イヨッ!築80年っ!」
と掛け声をかけたくなるようなお家だった。

参加表明はしたけれど、まあね、知り合いっちゃ知り合いだし、女子だし、それもけっこうグレーヘアだし、足元おぼつかないし、ガラスの膝だし、4ヶ月前は顔面骨折してるし・・・・と甘えた気持ちがあったことを白状しておきます。
賑やかしとか昼食の手伝いとか、ゴミの処理など担当しよっと♪♪と、フルーツ片手に現場にいったら、速攻ヘルメットと防塵マスクとフェイスガードと、手袋を渡された〜〜〜。

破壊戦力として認可されたことを喜ぶべきであろう。
ここはひとつ頑張りたいとキモをすえたよ。
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電動ドライバーとか電気ノコギリとか、ハンマーなどがフツーに手渡される。
扱ったことがないことはないけれど、熟練はしてない。
けれど、「戦力認可」されていたのでヘーキな顔を作り、ドキドキしながら電動ドライバーでキッチンの棚のいくつかを外し切断した。
それも脚立に登ってよ!

一緒に作業するのは30代の4人の若者たちだ。(男3:女2)
情け容赦ないところが、まあね、嬉しいよ。
私は適当に休むし、良い加減で手を止め、自主休憩。
水分補給もはさみつつ自由に作業をする。

お昼は、ガテン系のお弁当と牛すじ煮込み。
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近所の材木座海岸は学生ヨットのメッカである。
揚げ物満載で、ヨット弁当っていうところがいいね!

午後は、作業の人も増えガンガン壁を壊す作業に。
元ラグビー部のキャプテンという方のハンマーの振りがカッコいかった!
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4年ほど前だったか、羽織を解いたことがあった。
ほどきつつ、驚きの連続だったことを思いだす。
羽織だからと言って、着物の半分の量の反物でできてるわけではなかった。
襟のところの作りは感動ものだ。
へ〜〜〜〜!!!!!そういう風に重ねているの!!!なるほど!そこはそう縫ってあるのか!!!!と、感動のビックリマークが頭にどんどん立ったよ。
解体してみて初めて知ることの多さ。

家も同じだ。
古い家の壁を壊してびっくり!!
竹で編まれたものが仕込んであったり、ワラを混ぜた土壁が内蔵されていたり・・・・壁が呼吸できるように作られていたのを知る。
すごいなあ、すごいなあ〜と感心と感動の連続だったよ。
作り付けの食器棚は、皿の寸法に合わせて作られていた。

現場の写真をたくさん撮ったけれど、どこまで載せていいのかわからないので自粛しときます。
まだ個人のお宅だし・・・。1000坪もあるお屋敷である。
来年、小さなホテルに生まれ変わるそうだ。(1日に1組だけ宿泊とかいう)

80年前に生まれた家にノコギリを入れハンマーをふるった今日。
引退する横綱のちょんまげにハサミを入れたような気分だ。

訳わからないけれど、「ありがとうございました」となにかに言いたい。
それは歳月にかも。

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私の肩をトントンと、ワンクリックプリーズ!
コリもほぐれ、更新する意欲がモリモリとわいてきます!

日々

お知らせ

2017年3月13日
ホホホ以外に.......

カゴ屋さん、メヌイ
http://ameblo.jp/menui-zakka/
と、 ココカラPARKbyやずやのサイトにイラストと文章を連載させていただいてます。
https://kokokarapark.com/
どちらも月に2〜3回ほどの更新です。

プロフィール

本田葉子

イラストレーター。長野県出身。
2017年10月より小田原市在住。
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