
娘と孫っちが来ていた今日。
スーはなんとなく落ち着きがなく、うろうろしていた。
それはいつものことだ。
慣れたとはいえ、視線がどーしてもね、ついつい若い方にいっちゃうもんでねえ。
高速ハイハイを身につけた孫っち、もう目が離せないし。
ミシンを使うために娘はやってきていたので、三人で二階の部屋にとじこもっていたのもスーは気に入らなかったらしい。
娘たちが帰ったあとも、なんとなくうろうろうろうろ....として、どことなく....不満顔である。
「寒いけど、散歩いく?」
と誘えば、すばやく玄関にいって散歩体勢をととのえたスーさんだった。
「ね〜ふたりでいくもんね〜♪」
とかなんとか話しかけながら歩く夜道。
スーさんはまるで踊るようにウキウキと歩く。
ひとまわりして帰宅すると、自分の寝床でまるまった。

映画「かもめ食堂」で、マサコさん(もたいまさこさんがやっていた役)が、みっつの指輪をはめていたのを覚えておいでか?
とがった細い楕円のとか、石のついた指輪をみっつ並べて。
それがとても素敵に見えたので、アタシもやってみたいと...ずっと思っていたのだけれど、相性のいい「みっつ」がなくて、三個付けはなかなか実現できずにいた。
友人のそのまた友人のお姉様のところから私のとこにきた指輪、なにかご縁があったのでしょうか。
黄色い透明な石がはまっている。
持っているふたつに合わせてみたら、しっくりきたのでトリオとして使用することにした。
することにしたとたん!あの怪我。
指までむくんでしまって、トリオデビューは延期になっていたが、通常の指にもどったので、やっとこ「みっつの指輪」は実現したのである。
妙なゴージャスはいやだけれど、これならまあいいかな?と思えた。
むかし結婚10周年記念品として、家人からもらった指輪を真ん中にはさんで。
明日、33回目の記念日だ。
あ〜33年も....。
これは長いのか、それとももっと積み重なるのか、神のみぞ知るであろう。