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「おしゃれのスランプ解決ノート」

白いブカパンツ.jpg
「東京新聞に掲載の「おしゃれのレシピ」を本にしたいがどうですか?」
という問い合わせを編集者さんからいただいたのは、三月半ばのことだった。
あまりのドキュ〜ンな問い合わせ、にわかに信じることができなかった私だ。

「おしゃれのレシピ」は2007年からスタートし、いま現在も続いているイラストエッセイだ。
紙面の生活面の右上のところに隔週でほぼ月二回、書かせてもらっている。

連載が開始して2年ほどたったころ、「一冊にならんものだろか。本にしたいなあ」の野望を持った。
数カ所の出版社や、編集プロダクションに持ち込んで見ていただいたけれど、実現はしなかった。
それぞれに理由はあり、どれもが納得のいく理由だったので、やっぱ無理なんだなあ...と断念していた。

でも、その後も連載は続いており、読者の方々から時おりいただく感想のお手紙やはがき、メールに一喜一憂する日々は続いた。
「本にしてください!まとめて読みたいです」
と、涙ちょちょぎれるようなありがたいお手紙をいただくこともあり、ねえ...そうなったらホントにいいのにねえ...でもそうも...なかなかねと内心思うばかり。

して、6年目に入った3月、突然に降ってきた書籍化のお話、わ〜いヤッター!と瞬時に信じられるわけないっしょ?
会って、お話をちゃんと伺うまで、喜び勇んではならん!そんな簡単に本になるわけがない....と過去の経験から自分を戒めていた。

お会いする日を決めて、お話を伺うと本当のことであった。
連載記事のまんまをまとめるのではなく、「おしゃれのスランプからの脱出方法」という、新たな切り口で構成したらどうでしょうというご提案をいただいた。

そんな風なまとめかたできるのか?と改めて自分の過去記事を読み直した。
まじで?と思った。
しかしね、そこは編集者さん、新旧の記事を前後左右に自在にうごかしまくり、構成して見せてくださった。
小柄で清楚な感じの若い女性編集者さん、ばっさばっさと容赦なく選別し、切りまくってくださった。
ほぉ〜ほぉ〜!そんな切り方、そしてくくりかたができるんだ!とただただ感心しまくる私であった。

6年分のイラストと文章は130本ほどあり、選ぶ記事もお任せした。
どれが採用されて、どれが落ちるのかな?とそれも楽しみだった。

長いこと書いてきてるんだもの、そりゃね、気に入ったのもあれば、消してしまいたい回のもあるわな。
しかし、ぜ〜んぶひっくるめて身をゆだねた。

「あれとあれは、どうか採用されますように...」
とひそかに念を送った2枚がある。
1枚はめでたく採用され、カバーにまで登場決定!
それもセンターをゲットした。
もう一枚は、不採用でお蔵入り。(これは新聞掲載時も、紙面の関係で白黒でしか掲載されなかったどこまでも不遇のイラスト)
本人がいくら気に入っているからといって、本の内容にそぐわなければ、「落ちる」のは自明の理だ。


ずっと新聞で読んでくださっている方にも、新しい目で見ていただける本に仕上がったように思う。
コラム3ページと各章(5章に分かれています)の扉のイラストは新しく描いた。

文章は大幅に手を加え、より実用向けな内容へと変わっている。
時候のネタや、その時にだけに通用したタイムリーすぎる内容は削除した。

今回は色んな意味で、面白い本作りを経験させていただいた思いがする。
本を作るって、本当に一人じゃできないことだ。
編集者さんと、二人三脚で走るって感じ。

アタシはすべて脱稿したけど、今もまだ彼女は突っ走っているところだろう。
ラストスパートかけてくれてるんだろうなあ。(ゴメンね。あたしってばワイン飲んじゃってて)


「おしゃれのスランプ解決ノート」(河出書房新社)¥1400
6月24日に書店に並びます!
どうかひとつ、どうかお手に取ってくださいませ!
おもしろくないところもあるやもしれませんが、おもしろくてためになるところもきっとあるはずですから!

ペン型タブレット

ペン.jpg
長いあいだ....迷っていたペンの形のマウス。

イラストに細かい色づけとかするときに、マウスよりエンピツを持つみたいな感じで作業できるって便利そう...と思ってはいた。

使っている人に聞いてみたら、「そう使いやすくもないよ。普通のマウスといっしょ!」という人と「そりゃ使いやすいに決まってる、ペンと同じ持ち方で動かせるんだよ!」と両極端なご意見であった。

ここはもう、自分で使ってみるしかないなと思い、ネットで調べた。
ま〜たくさん種類があるものだ。機種もメーカーも値段もさまざま。
いったいなにを選べば....。

ユーザーの参考書き込みと、発売元の使い方の動画などをたくさん見て検討してみた。

いくつか心の中で候補が内定。
機能優先か(筆圧さえ画像に反映されたりするっつうの、ちょっとひかれたが)おさいふ重視か、またまた迷う。

とにかく使ってみたい!が最優先され、あまりすごいプロ用なのではきっと手に負えんだろうと思い、いちばんシンプルで安価なものを注文することにした。

きのう注文し、今朝には到着。
さっそく試す。
指南書を見なくても、せんこく調べはついているし、シンプルタイプなのですぐさま(ちょっとだけ)動かせた。

まだまだだけど、コツさえつかめばなんとかなりそな気配。

ワコムのBAMBOO PENというのです。


日々

お知らせ

2017年3月13日
ホホホ以外に.......

カゴ屋さん、メヌイ
http://ameblo.jp/menui-zakka/
と、 ココカラPARKbyやずやのサイトにイラストと文章を連載させていただいてます。
https://kokokarapark.com/
どちらも月に2〜3回ほどの更新です。

プロフィール

本田葉子

イラストレーター。長野県出身。
2017年10月より小田原市在住。
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