夜のうちに手術をするということだった。
昨日、書かなかったんだけど、タマ取りの手術もいっしょにお願いしたのだった。
今、一瞬にわかに思い出せないんだけど......どっかがどっかを圧迫してて、タマを取ることによって緩和されるはず........ということをエコーの画像を見せてもらいながら了解した私である。
去勢手術ということに、ずっと背を向けてきた。
いろいろ考えるところあって。
しかし、これは将来の生に向けての手術だということに納得したからである。
きっと全身麻酔に耐えられるって、これが最後であろうからとも。
私が、初めて会った先生をすぐに信頼したのは、野津田にあった動物病院のS先生と同じにおいを感じたからだ。
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スーさんを預けての帰り道、手ぶらで歩いていると、ドドドドーと涙があふれた。
まだ手術も始まってないというのに、富士山の方向に向かってお辞儀をしてみたり、どうか神様......と神さん頼み。
「あんな老いぼれの雑種犬、そちらに行って番犬にもなりません」
神社、寺、巡る。
あれ?これって古い映画のセリフだわな?
「黄昏」で、妻役のキャサリン・ヘップバーンがヘンリー・フォンダが死にかけた時に祈った言葉である。
「この老人はただの老いぼれです。天国に連れて行かれても役にもたちません。だから連れて行かないで。」
とかだったと思う。
不意に思い出すのよね、何十年も昔に観た映画のセリフって。
夕食はレトルトのカレーで済ませ、もんもんとした夜を過ごす。
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今朝、9時オープンの病院へ飛び込む。
疲れ切り寝不足そうながら、ちゃんと立ち、みなぎった力ではないけれど歩いて私の方にきた。
うれしそうな素ぶりは一切ナシ。
金玉を抜かれ、5本以上の歯も抜かざるを得なかった。
「なにがなんだか、めっちゃ痛かったし。どーゆーこと?捨てられたかとオモタ」
的なことを言いたいような、不信感まんまんな視線をくれた。
よほどショックな一夜だったんだろう。
家に戻りやっと安心したのか、水をごくごく飲みオヤツのササミも食べ、縁側で寝そべっていた。
ヘンなカバーも嫌なんだろうなあ・・・。
けど、スーさんよ、よう戻ってきてくれなはった!と、痩せた背中をなでなで。
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