朝食の支度をしていた7時半。
台所の窓からもれ聞こえてくるのはかわいい女児の声だった。
「タヌキだよ!」
「ちがうよ、猫じゃない?」
「動かないね」
とかはしゃぎ声だ。
お母さんの声もまざってくる。
「え〜!なんでここに?」
なに?なに?なに?と興味津々で、外に飛び出したらば、なんとお向かいさんちの駐車場になんと、小動物が横たわっているが見えた。
そこだけ時間が止まったように固まっていた。
「遅れちゃうから早く学校いきなさい」
とお母さんにせかされて女児らは振り返りながらも走っていった。
お母さんも車を注意深く動かして、出かけていった。
シーンとなった道路。
恐々・・・・・小動物の向こう正面にまわり込んで確実な生死の判断と、タヌキか?ネコか?を確認する。
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うんと前、スーと散歩の雪道で見つけた手負いの小動物救出大作戦の一幕を覚えておいでか・・・・?
瀕死っぽかったので、病院へ運び込もうと四苦八苦したあの冬の日。
冷や汗混じりの汗だくで小動物を抱き上げたとたん!!!!あまりの軽ろきにスルスルっと腕から滑り落ち。
なんと正体は毛皮のショールだったって冗談のような誠の一件ね。
「セリーヌ」ってタグもくっついてたわよっ。
あのセリーヌの日を思い出したけれど、今日のはどう見てもセリーヌ製ではないナチュラルでワイルドでネーチャーなタヌキに間違いない。
ご近所の方が、業者さんに引き取りにきてもらうよう手配をしてくれた。
引き取りにくるまで3〜4時間かかるということだった。
ひょいと外に出た9時。
黒々としたカラスが二羽三羽四羽五羽とタヌキに群がるのを目撃。
む、むごすぎると、ビクビクしながら玄関へ後戻りする。
しかし、すぐさま考え直す。
この図は、ものすごく清く正しい姿ではないか。
今度、うちの庭で息絶えたものがいたら、そしてそれに群がるものがきたならば、なすがままにしといてやろうと思った。
小骨だけが残ったら、土に返そう。
ご近所の方が、この辺じゃハクビシンとかタヌキなどちょいちょい見かけるといっていた。
また、縁の下などに潜り込む可能性も高いのよ・・とも。
うちの深々とした縁の下を思い、一瞬ギクッとしたけれど、もういちいちビクビクしたりギクッとするのはやめようと思った。
疲れるだけだ。
自然はいつも営々黙々。
ちゃんと見ててやろうぞ。
肝据え、共存していきたい。
11時ころ、迎えのトラックに乗ってタヌキが去っていったのと同じ頃、お雛様を出した。
引き出し箪笥の上に並べたカップル。
テレビの前には小さな豆雛を。
玄関のテーブルにも豆雛。
床の間には友人作の小さいお雛様を飾った。
午後から、40年ぶりの友が訪ねてきてくれた。
懐かしさに感激!!ってことは全然なくフツーな会話になる不思議。
お互いに時々じっとにらめっこのように見つめ会うのは、お互いに重ねた歳月のSSS(シワ、しみ、白髪)を確認しあってたからかも。
あ〜今日はなんだか深みのある一日だった。
夕方スーさんといっしょに海岸へ散歩にいく。
スーと歩く浜で、今日一日の出来事を締める。
床の間、玄関、テレビ前のしつらえたお雛ペアは、menuiのブログで書きました。
見てみてちょ。
https://ameblo.jp/menui-zakka/entry-12353414887.html
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