化粧品売り場の、香水コーナーにおいてある「くんくんカード」。
かおりを試しかぎする用のアレ。
アレがとても気になる私だ。
デザインに力を入れているところと、そっけない四角いカードのところもある。
ANNA SUIは力の入り方が尋常でないほどの豊富さだ。
デパートなどで見かけると、
「一枚いいですか〜?」
と、一声かけちゃあ...いただいている。
コロンや香水をシュッとひと吹きし、鼻のあたりでヘラヘラさせながら、くんくんしながら
「どうも〜〜」
と、立ち去る....いつも。
しばらくバッグの中や、手帳にはさみこんでおくと、うっすらといいかおりがつく。
そんなふうにしてたら、こんなに集まっちゃった!ごっそりと。
かおりはもうしなくなっても、捨てられないくんくんカード。
資本金0、価値も0でもね、だいじに持ってる。
ダークな色のコートのときは、おもいきった派手色のバッグが映える。
帆布かなにかで....大きめで、置いたときも様になるバッグがいいなと思う。
そういうのを探すより、こういうのは、つくった方が早そうだ。
いい赤の布をみつけたら、ぜひつくりたいと思っている。
これほどまでに、糀をつかい続けることになろうとは.....あのとき思っただろうか。
4年ほど前まえかな?「塩糀ブーム」ってありましたよね。
そのほんの少し前に、雑誌で「塩糀」の紹介記事を読み、その存在を初めて知った私だった。
●肉にぬっておくと、うまみを引き出す
●煮物に入れるとおいしくなる
●免疫力をアップさせる
などと、いいことがたくさん書いてあった。
雑誌に書いてあったお店に注文して買ってみた。
小さな一瓶だったので(確か...600〜800円ぐらいしたと思う)だいじにつかった。
私の第一目的は、ひとえに免疫力のアップ効果を期待してのことだった。
(アップさせたい人がいたのでね)
そのときは、正直....おいしさがわからなかったけれど、とにかく一瓶をつかいきった。
その後、お店で見かけるようになったけど、あっという間に売れ切れ状態になった。
ある友だちが、
「ボクはつくってますよ。簡単にできるしね、買ったのより数段おいしくできるから」
といっていたので、そっか〜自分ちでつくればいいんだ〜!と、さっそく糀をネットで注文した。
それは、乾燥された糀で、お米のような状態のものが届いた。
それでも、塩と水をまぜてしばらく置くと、塩糀ができあがった。
糀100gでも、たくさんの塩糀ができ上がったので、野菜や肉をつけこんだり、とにかく食卓にのぼる、ほぼすべてのおかずに塩糀をつかうようになった。
安く、そしてたくさんあると、ケチケチ&チビチビしなくてもいいから。
そこで、やっとおいしさを実感できるようになった。
調合する塩の加減も、レシピ通りじゃなく、ひかえめ、ややひかえめ、うんとひかえめ(←素早くつかい切る用)とアレンジもするようになっていった。
こんなに便利な「調味料」、友だちに教えたい!という欲望がむくむくとわき上がってくるのは当然だろう。
何人もの友人や姉にくばった。
「どうやってつかうの?」
と聞かれると、なんにでもに入れていいんだよとか、普通の塩と同じ感覚で料理につかえるよと答えた。
その後....
「どう?つかってみた?」
「うん」
「おいしかった?」
「よくわからないな」
「またあげようか?」
「まだあるから、いいよ」
という会話で、リピーターはあらわれなかったが。
が!しかし!たった一人、すごい勢いで食いついてくれた友が、たった一人だけいたのだった。
「これはすごい!おいしい!アタシも作りたい!もっとほしい!」
と。
彼女は、乾燥糀というものを知らなかったそうで、「生糀」しか見たことがなかったという金沢出身者だ。
私は、反対に「生糀」を見たことがなかった。
彼女が手をつくして(金沢のお姉さんに買ってきてもらった)入手した生糀を初めて見たときは感激しまくったものだ。
それは雪みたいに白くて、ふわふわで、さわるとすぐにいい香りが漂ってきた。
生糀でつくった塩糀は、今までのとは格段の差があった。うまさに。
うっとり。
これって、フォーリンラブ?
塩糀の友と、きゃーきゃーいい合った。
それ以来、うちの塩糀は、金沢の生糀いっぽんでいくようになった。
しか〜し.....頼ってばっかじゃ悪いしぃ....アタシだって「長野県」という、味噌どころとしちゃあ負けちゃいない県の出身者である。
帰省したおりには、友人情報を得て、数軒の味噌やをまわって、生糀を見て回り、買ってもみた。
それぞれに違った味わいでした。
糀にも個性がありました。
そして、数年にわたり糀を毎日使っているうちに、私は「違いがわかる女」になってました。
先月、友だちの個展が金沢で開かれたので、金沢に行ってきた。
(その時のことは「金沢へ」でいっぱい書きました〜)
連れて行ってもらった糀屋さん、「武久商店」、すんばらしくおいしい糀をつくっておられた。
買ってかえってすぐに仕込んだ味噌は、今、とてもいいかんじに育っている。
すでにおいしく、若々しいところを、野菜につけてはいただいている。
甘酒もすぐにつくったものだ。
お店で試飲させていただいた通りの味にできた。
おいしかったのはいうまでも....。
そして忘れられないのである。
決心した。
武久商店さんにお手紙を書こう。
ラブレターである。
おつきあいを申し込みたいと思う。
この熱い想い、うけとめていただけるだろうか。
熱すぎて、キモがられない程度の熱意でもって....。
私は糀に恋してます。
これなしでは、もう料理できないほどに。
3〜4年前、「zucca」で買った長い手袋が、今とっても便利だ。
いろいろと...カバーできるし。
物差しではかってみたら、75センチもあった。
こんなに長いの、あまり見たことないから、あのとき手に入れておいてよかったな〜と思う。
手袋は、ソックスと同様に差し色としても大いにつかえるものだ。
これから手袋の季節、楽しみがまた増える。
来週....たぶん....ギブス生活も終わりになるだろう。
うれしいなり。
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むっときた話し。
ある知り合いの女性に、
「本田さんは、お年を召されているから骨を折られたのでしょう。お年を召されると、骨も弱くなるから」
と言われ、ひじょうにむっとしたので、
「お年を召されているとそう何回もいわれると、骨に響きます」
と答えた。
45才の彼女から見たら、アタシなど老人か!?
「アハハハ〜そうですね〜」
と、余裕ぶっこいてみせられなかった私は、枯れぞこないなのかも、トホホ....とちょっと反省してみた。
ついでにもういっこ。
「髪切ったんですね!お若く見えますよ」
と4人にいわれた。(びみょう〜な心境である)
ああ、アタシって、やっぱ相当にお年召されてたんだなあ。
今度、お若く見えますよっていわれたら、
「アラ嬉しい!」
って答えよか。
たぶん、それが年相応な処世術なんだろうね。
でも、ゼッテーそれがいえないってことは、やっぱり?....トホホ〜。
裏が起毛された布になっているパンツを「暖パン」というんだって。
なるほど〜....暖かいパンツだものね。
そのスカート版だから、「暖スカ」だろうと思う。
ユニクロで購入した。
はいてみると、想像どおりのあたたかさだった。
腰回りがぬくぬくすると、やっぱり血流もいい。
裏はアクリル、表はナイロンのキルティングスカートは、ケミカル度100パーセントだ。
ぜひ毛皮のポンチョを合わせて着たいと思う。
肌ざわりがよくて、そでの太いニットのカシュクールは部屋着によく羽織っているものだ。
左右の裾に長めのヒモがついていて、ぐるりと腰にまきつけて着るタイプの。
これ、今の状態にちょうどいいのだけれど、なんともヒモをまくのとしばるのができない今、え〜い!とじょきりとヒモを切ってしまった。
友だちが、お土産にくれたふたつのボタン。
フィンランドのアンティークやさんで買ってきてくれたものだ。
ブドウ色のと、深みどり色は色合いが良くて、どうしてもふたついっしょになんとかつかいたいと、見たときから思っていた。
それぞれのボタンの裏側にブローチピンを接着剤で付けてから、チェーンで繋いだ。
この作業、ほぼ片手で成しとげたのは、ひとえにアタシの執念かも。
ヒモを切ってしまったカシュクールに、これ、ピッタリと思ってつくった。
片手手芸....カンタンなものならイケそう....と自信をつけた。
だって、ほら、手芸の秋だしねえ。
切ったはったの傷の治りは早いものだ。
手術後、一週間たったので、病院に行って「抜糸」してもらってきた。
気持ちもぐっと楽になってきたので、スーの散歩にも行くようになった。
ギブスというか...添え木のような「当てるもの」をうでに装着して、三角巾で首からさげている。
不自由ではあるけれど、料理もなんとかできるものだ。
包丁をつかうとき、すごく左手って大事だったのね。
サポートってか....左手のリードあってこその包丁さばきだったんだ。
しかたないので豚バラ肉などの肉類は、ハサミで切っている。
お米は無洗米にした。
モチーフつなぎのスカートは、いつもなら12月も半ばになってからはいていたものだけど、この際自分あまやかしで、もうはいている。
「血流」の大事さを思い知る。
カラダの血のめぐりが悪くなると、とたん左腕の浮腫がでる。
ちょっと寒いとそうなるから、カラダ温めて血のめぐりに気をつけている。
今回、いろんなことを思い知った。
おのれの「謙虚さの欠如」もそのひとつ。
折れても折れないとこはつよいとこ。
折れてもまたつながるとこは復活のことと思い知る日々。
友だちが、布バッグをつくってくれた。
マリメッコで生地を買ってきて、縫ったそう。
いいね〜いいね〜とながめる。
元気よく持って出かけたいなあ....。
髪を短くしたおかげで、ヘアバンドがしっくりくる頭になった気がする。
ニットのヘアバンドは暖かいし。
ちょっとコレにこってみたい。
長い髪のまとめかたを色々やってみたけれど、あまりのその多さと剛毛さに持て余した。
吊っている三角巾に「噛む」というのがいちばんのストレスになって。
で....大幅カットをしてきた。
美容師さんが、床に切り落とした髪をほうきで掃いてまとめながら、
「黒いトイプードルみたいですね」
と笑った。
「それも二匹」
と付け加えられたときは、二人で大笑いした。
トイ二匹を頭から降ろすと、さっぱりと軽くなった。
こんなに短くしたのって、何年ぶりだろうか。
5年?いえ8年...い〜や15年ぶりである。
やっぱり、ちょっとウキウキしちゃうよね、チェンジって。
髪ゴム使いでの「結び」はしばらく無理であろうから、下ろすスタイルでいこうと思う。
二泊三日。
家にもどってこれてよかった。
おとといやってもらった「骨接ぎ」では、全身麻酔にかかってみた。
酢術、おっとまちがい、片手打ちはなかなか大変なものですね。
手術は、そうむずかしいものではなく、30分ほどで終わるということだったが、麻酔は全身でなんだって。
全身麻酔については、いちまつの不安が.....。
よく聞くのは、無意識のうちに「いろんなことをいう」ということだ。
よく知ってる女性(とってもお嬢様そだちで、上品な方)が、麻酔のさめるあたりに、
「テメー、ふざけんじゃねーぞ。ばかやろーめ。出てこいこのやろー」
とか叫んでいた...ということは、本人以外の友だちの間で、長いこと語られていたことだった。
「潜在意識」、「見えと本質」、などといったワードが、そんなウワサ話しの間間にいつもはさまっていた。
私もなにかこう、潜在的に持ってるであろう意識からでる言葉をはくんだろうか.....それはいったい....。
人に聞かれたら、とってもこっぱずかしいような...秘密を話しちゃうとか?
と、ただただそれだけが不安であったが、手術室に通されて、流されていた「ドリカム」の歌を聞いてリラックスしていたら、麻酔か睡魔か、どっちにおそわれたのかも分からないうちに、寝てしまった。
おっといけねえ..ついウトウトしちゃったぜ。ああ、これから手術するんだな...と思って腕をさわってみたら、すべて完了ずみってことがわかった。
えっ!と、ビックリした。
私はすぐに寝てしまったし、もうろうとしていたときがなかったみたいだったので、あー妙な発言はなくてよかったと思った。
翌日、退院の手続きをしてたら、担当の若い先生がみえて、
「本田さん、昨日の手術のとき、外国のテレビドラマのはなししてましたよね。
ボクはわからなかったんですけど、局長は、知ってる知ってるって、大受けしてましたけど。
あ、そうそう、ベンケーシーとか。オトコ、オンナ、無限とかって...」
アタシの潜在意識。
ちがった意味で、非常にはずかしい。