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東京新聞2016、7月掲載

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東京新聞  おしゃれのレシピ 2016年 4月9日掲載

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東京新聞  おしゃれのレシピ 2016年 3月12日掲載

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東京新聞  おしゃれのレシピ 2016年 2月13日掲載

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東京新聞  おしゃれのレシピ 2016年 1月9日掲載

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東京新聞  おしゃれのレシピ 2015年 12月12日掲載

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東京新聞  おしゃれのレシピ 2015年 11月14日掲載

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東京新聞  おしゃれのレシピ 2015年 10月10日掲載

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東京新聞  おしゃれのレシピ 2015年 8月8日掲載

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東京新聞  おしゃれのレシピ 7月11日掲載

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東京新聞  おしゃれのレシピ 6月13日掲載

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このところめっきり足腰が弱ってきた義母(91才)のために
電動のベッドを入れようと、義母の部屋の片付けをした。
この際だから、思いきって処分していただこう!とのもくろみ
もあった。義母は60才過ぎまで仕事をしていたので洋服がどっさり。
整理の最中には、
「これは○○に旅行した時に着てったのよ~」
とか「これは○○さんにもらったもの」など必ずコメントがつく。
服とは、単に気に入っているとか着心地がいいからという理由以外に
手元に置く訳がある。それは思い出や思い入れだ。コメントをつけながら
大幅な処分を実行した義母を見上げたものである。
「着てくれないかしら」と、私に回ってきた服も多々。どうしても
処分しきれないものはアタシに来る。「ガッテン!ありがとう」とずべて
いただいておくけど着るか着ないかはまた別の話し。

年を重ねると、思い出も重ね着するんだな~と実感する。
うっとおしいもんなど捨てて軽やかに生きていきたいと思う反面、とって
おきたい物や思い出との共存はなかなかに難しい。
とっておくのだったら、日々つかい毎日に生かしていきたいものだ。
以前、実家の母からもらったアクセサリー、義母からもらったバッグや
服たち。今年買ったロングのワンピースに合わせてつかいたいと思う。
母たちの思い入れなどはさらりと忘れ、アタシ流のおしゃれとして
取り入れる。そんなところでいいのでは?と思う。つかってこその「物」。


東京新聞  おしゃれのレシピ 5月9日掲載


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東京新聞おしゃれのレシピ 2015 04 11

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東京新聞おしゃれのレシピ 2015 03 14

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東京新聞おしゃれのレシピ 2015 02 14

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東京新聞おしゃれのレシピ 2015 01 10

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東京新聞おしゃれのレシピ 2014 12 13

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東京新聞おしゃれのレシピ 2014 11 07

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東京新聞おしゃれのレシピ 2014 10 11

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東京新聞おしゃれのレシピ 2014 8 4

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(紙面の関係で掲載はモノクロになりました)

東京新聞おしゃれのレシピ 2014 7 21

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東京新聞おしゃれのレシピ 2014 5 26

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東京新聞おしゃれのレシピ 2014 5 12

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東京新聞おしゃれのレシピ 2014 4 7 掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2014 3 10 掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2014 2 24 掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2014 2 10 掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2014 1 13 掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2014 1 27 掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2013 12 16 掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2013 11 25 掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2013 11 4 掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2013 10 21 掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2013 10 7 掲載

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(紙面の都合上、モノクロになりました)

東京新聞おしゃれのレシピ 2013 9 2掲載


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東京新聞おしゃれのレシピ 2013 8 19掲載

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(紙面の関係でモノクロイラスト掲載になりました)

東京新聞おしゃれのレシピ 2013 7 29掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2013 7 8掲載

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(紙面の関係でモノクロ掲載になりました)

東京新聞おしゃれのレシピ 2013 6 24掲載


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東京新聞おしゃれのレシピ 2013 6 03掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2013 5 20掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2013 5 6掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2013 4 22掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2013 4 1掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2013 3 18掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2013 3 11掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2013 2 18掲載

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年末年始に着物を着なかったので、たまにはねと羽織をは
おって出かけてみた。ひいばあさんの茶羽織りだ。これは帯
とお対になっている。ひいばあさんは小柄だったらしく、帯
は私に短すぎる。バッグに作り直すか...とか考えるだけでずっと仕舞いっぱなし。
せめて羽織だけでも着ようじゃないかと引っ張り出す。全体的
に小さめで丈も短めだけれど、タートルネックのセーターに合わせたら
カーディガンのような感じに着られた。
太いウールのパンツ、別珍の足袋、歩きやすい低い下駄、アラン編みの
幅広のマフラーを合わせる。
厚地絹の羽織は思いのほかあたたかく、昼間の外出にはちょうど
いいように思えた。
羽織は着物とどう合わせりゃいいんだ?といまいち判断がつかない。
きっと意外な色合わせとか柄合わせの妙を知ったら、やみつきになる
アイテムなんだろうな、とは思うけれど、そうなるまでには
どんだけかかることか....。
ほかにも何枚かある羽織、いつか着物と合わせて!
とその時を待っても、残念ながらその時は来ないだろう。
だったらさ!と自分の肩をポンとたたく。洋服と合わせてけばいいじゃない!
格子や縞、水玉などと柄がトラッドだったら着物だけが妙に浮く感じに
はならないはずだ。和洋どっちもに通じる「普通のおしゃれ」
な着こなしになると思う。


東京新聞おしゃれのレシピ 2013 1 21掲載

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.........

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【季節にとらわれず持つバスケット】
寒~いある日、歯医者の帰りに植木鉢形のバスケットをみつけた。
この形はずっとほしかったものだったので、迷う事なく
お買い上げ。帰り道々嬉しさあまって持ってたバッグを詰め込み、
買ったばかりのバスケットをぶら下げて帰宅した。
ボリュームのあるコートを着ていたので、バスケットの軽い感じが
全体のバランスを整えてくれた。(荷物と歯痛まで軽くなったように感じた
げんきん者の私だ)木のつるや皮などで編まれた天然素材感満々な
バスケットは、ダウンジャケットやフリースとの異素材関係の相性も
いいように思う。また毛皮物と合わせるとフッと何かが抜け、
気楽な良い印象が漂いだす。普段はあまりバッグにアクセサリーなど
の付属品はつけていないけれど、冬のバスケットには何か付けたい
気分も湧き、毛糸で大きなボンボンを作って三つ四つ付けてみた。
ちょっと冬仕様のバスケットに変わり嬉しくなった。着る物のポイント
カラーになるようにとボンボンの色も数種類作って。
ちりめん地に鮮やかな花模様、着物用の巾着袋、仕舞いっぱなしでもったいなく
思っていた。なかなか出番もなく.....。着物用と限定することもないな!と思い
小銭入れなどの小物をまとめバスケットの中に。
外出先ではそのまま取り出してテーブルに置いても様になる。
お、これはいい!和洋折衷の美しさ!
バスケットは「冬の使える」おしゃれかも。

........................................................
※掲載は紙面の都合でモノクロになりました。

東京新聞おしゃれのレシピ 2012 12 24掲載

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お店で良いめの服を選んでいる時に「ちょっとしたパーティー
にお召しにもなれますし....」てなフレーズをお店の方から聞く。
先日も、ニットのツインセットを選んでいたらそう声をかけられた。
パーティーに出席の予定もないのだけれど、年末年始にかけて、
友だちと集まろう!の計画が二つ三つ。家族でのお出かけ予定もある。
そんなのも「ちょっとしたパーティー」のうちと考えてもいいんじゃ
ないかなと思った。
気のおけない友人との集まりでも、何を着て行けばいいのかなぁ?とか、合わ
せる靴がない...とかやや気が重くなる瞬間がおとずれるのは歳のせい?
かもね~。出かけるのがちょいとおっくうにもなる寒さだし。
しかし、そんな時こそ!華やいだ気分を積極的に作り出していかなくては!と強く思う。
ボディーケア用品のお店で見かけたラメ入りの乳液は、保湿効果もあり惹かれた。
光線の加減でキラキラを感じる程度のラメは大人ないい感じだ。
ツインニットのカーディガンを脱いだ時に腕がほんの少々煌めいたら
素敵だろうと思う。耳たぶにも付けら顔に上品な華やぎがでるはずだ。
思いつきが楽しみにつながっていく。そうだ!日常とは違う華やぎこそ
が必要なことなのだと思う。引きこもりがちになりがちな今日このごろ。
「ちょっとしたパーティー気分」の自分を楽しむのに、いいチャンスなのだ。
赤い口紅もバッグに忍ばせ出かける。

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東京新聞おしゃれのレシピ 2012 11 26掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2012 10 01 

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出先で必要にせまられて、大急ぎで買い物をしたことって、きっと
誰にでもあると思う。
そんな「大急ぎの買い物」の一枚がある。それは数年前、夏から秋への
季節の変わり目の時期だった。いきなり寒くなった午後に耐えきれず、入ったこ
ともないような
お店に飛び込むようにして、とにかく上に羽織るものをなにか...と探した。
カーディガンでもと思ったのだけれど、ちょうどいいようなものはなく。
しかしせっぱつまればすごい集中力を発揮するものだ。前開きのワンピースが目
にとまり、
お!これコートとして着られるんじゃ?と試着もせずに購入した。
思いつきだったけれど、ベージュで麻混じりのコットンのワンピースは
それ以来曖昧な季節用のコートとしてしばしば着ているから、結果成功の
お買い物と言えるだろう。長袖のワンピースは着る時期が短かいものだけれど
コートとしてぱっと羽織ったり、または皮ベルトを巻いたりと着方を楽しめる
ものに変えられる。
今までとは違った着方、本来とは別の使い方はできないものだろうか?と
考えながら服の入れ替えをすると古い服も季節はずれの服もいきいきと見えてくる。
冠婚葬祭用のスーツに付いていた幅広のリボンも日常使いのベルトにした。
おしゃれのカケラはひょんなところに潜んでいるものだ。偶然みつけたもの、
昔から持っているものにも!

東京新聞おしゃれのレシピ 2012 08 27

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東京新聞おしゃれのレシピ 2012 08 13

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東京新聞おしゃれのレシピ 2012 07 16掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2012 07 30掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2012 06 25掲載

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東京新聞おしゃれのレシピ 2012 06 04掲載

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夏の服を整理した。Tシャツだけの山を作ったら、アッ!とビックリその枚数。
Tシャツは気軽にいろんな色を試せる便利なアイテムだ。
真っ赤なワンピースにはなかなか手は出せないけれど、Tシャツでならと
一枚二枚。黒色のものは、襟の開きや袖のデザイン違いで三枚四枚....。
そんな風にしてどんどん増えていく。
いつもLサイズのTシャツを選んでいるけれど、袖の太さ
ではMサイズの方がスッキリ着られるとか、Sサイズの首周りの方がピタッときて
気持ちが良いときもある。
レザーのチビベストに合わせるために選んだ一枚はSサイズ。背中の肉の段々も
うっすら見えるほどのピッタリ加減だけれど
もたつきの出るものよりもベストの下には丁度いいなと思った。
ボリュームの出るギャザースカートには、Lサイズの腰骨あたりまでの丈のTシャ
ツを合わせ
太いベルトを巻き、ギャザーを抑え気味にする。
安価で色のサイズの豊富なTシャツは、色やサイズでいろいろ試せるアイテムだ。
今まで着たことのないカラーを試してみると意外と顔うつりが良くて似合う!ってな
発見もあるし。
数々のTシャツ。これはお風呂上がり用に、こっちは処分などと
仕分けもしながらこれからどんな風に着ようかな?と考える。
コットンジャージのワンピースの下に着るために一枚新調しようかな。
サイズはSでブルー、今年は試してみようと思う。


東京新聞おしゃれのレシピ 2012 05 21掲載

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先月、うちの犬は6歳になった。コロッコロしていた時期はあっ
という間に過ぎ、すっかり落ち着いた風格さえ漂うわんこに成長した。
この犬が来てから朝夕二回、都合2時間弱の散歩が私の日課になり、
朝は起床速攻で飛び出す日々に。着ていく服はいきおいはきやすいパンツ
にTシャツや、被るだけのコットンワンピースだ。私の生活
習慣服は「犬と散歩用の服」。そしてつば広のハットと糞の持  
ち帰り用エチケットバックも。何も考えないでセット物のように
それらを手に取り犬と出かける。マンネリにも近いスタイルだ。
せっかくの「外出」なのに....。
小振りのバスケット、布バッグ、絹の巾着袋、日頃使わない小さ
めのバッグや布の帽子、ストローハットなど、犬の散歩にも使っ
ていこうと改めて思う。夕方の散歩には、サンダルにソックスを
合わせようかな?と足下にも思いが及び、がぜん散歩時間が楽しみになってくる。
だれにでもそれぞれの生活の習慣服がきっとあるはず。その装いをちょっ
と見直し、変化をつけていくことで「今日一日」がまた「昨日と違う一日」になって
今日のごきげんアップにつながっていくと思う。
気持ちに新しい風を吹き込ませるには、長年当たり前になっていることを
ちょっと見直すことなんじゃないかな?と、6年間の犬の散歩から
教わった。私はこれからもずっとずっときげん良く散歩にいこ
うね!とカレと約束をする。

東京新聞おしゃれのレシピ 2012 04 30掲載

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たまに深夜のテレビでファッションショーのライブ放送を
見る。いろんな有名デザイナーたちのショーだ。眼光するどくして
次々にステージを歩いて来ては去っていくモデルさんたち。
先日は秋のコレクションだというショーをやっていた。これからの
参考にしようなどの心意気などまったくなく見るだけだが、
なんとなく伝わってくるものは確かにある。
言葉の意味や内容もわからず部屋で流している洋楽のCD、
理解しようともしないただのBGMなのだけれど、ほんのちょっとの
メロディーやワードが耳に残ることがある。そんな感じでファッション
ショーを見ているのだ。見流しながらも気持ちのどこかに残るのは
「現役感」。ほのか~に耳に残ったメロディーのように。
自分自身の着心地いい定番服がはっきりわかってくるようになると
つい安心してしまう。またそれが似合うもんだから同じような
着回しにと。ともすると三年前とほぼ同じだったりするし~。
たまにビックリするようなファッションショーや露出度の高いモデルさん
たちの姿を見ては「ほほぉ~!」とし、【今】のスタイルからも目を離さないでいたい
と思う。
翌日春のおしゃれの道具としてリップグロスとシャンパンゴールドのマニュキュ
アを買った。
なんとなく感じたファッションオーラ、私にこんな風に反映したのかも。
もうしばらく、い~や!いつまでも現役感のあるおしゃれをしていたいと思う。


東京新聞おしゃれのレシピ 2012 04 16掲載

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先日素敵なバッグを持っていた友人に会った。な、なんと!それ、
革パンツをリメイクしたものだという。よくよーく見せてもらったら、
前のファスナーや後ろポケット部分にパンツの面影が茶目っ気
たっぷりに残されている。いっぱいあるポケットがなんとも
便利そう。私もほしくなり作っていただこうと、昔夫がはいて
いたバイク用の革パンツを押し入れから探し出し、早速お願い
した。持ち手の長さと太さにちょっと注文を出す。そして数週間
後....はたしてとても使いやすいバッグに生まれ変わり戻ってきた。
もう一つ、作っていただいた物がある。それはヘッドピース(髪飾り)。
シックなパステルカラーで作られた花の髪飾り「これ、白髪のちょい
とある大人にも似合うのでは?」とふんで注文した。花の色や数は
こちらの希望をくんでもらえるシステムだ。(20代の方が制作されている)
少し希望の入れられる余地のある半分オーダー。作り手のセンスに
「アタシ用にはこうしたい!」の気分をほのかに乗せて作ってもらえる楽しみを
味わった二品だった。意思の疎通さえうまくいけば、
この味はくせになる味だ。少しでも「自分の気分込み」
の持ち物には愛着がぐっと増すよう。バッグのかぶせの裏面、スエードを見せる
ように
開いて持つ、ヘッドピースをTシャツの襟元につけるなど...自分流の使い方
をあれこれ考える。
愛着が、自分風に使いこなすことにつながっていく。

東京新聞おしゃれのレシピ 2012 03 12掲載

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(ごくたまに、紙面上の都合でモノクロになることもあります)


昨年、身辺には二軒の引っ越しがあった。(実家と、家人の仕事場)
その余波を受け家にもいろいろな物が持ち込まれ、てんやわんやしたけれど
良い事もあった。それは家の細々した物やタンスの中をしっかりと見
直せたことだ。母から引き継いだ着物を仕舞うために洋服タンス
の整理。二つあった食器棚を一つにしたことなど、私としては
大改革だった。ほぼ二分の一になったキッチン用品や食器類で台所は本
当に使いやすくなり、今までのはいったいなんだったの?と反省もした。
服もしかり。愛着と使用頻度の高いものが残った。多少の値段の差などもう関係
なくなるらしい。生活も身につける物も気に入ったものだけにするってのは簡単なようで
これ、なかなか難しいもの。春に向かうこれから。服の入れ替えを兼ねて
もう一度タンスと洋服棚の整理を少しずつ始めている。「コレは大好き?」と自分に
いちいち問い正しながらたたみ直したり、アイロンをかけたりしていると、
白いシャツがほしくなった!白いシャツがあると、このベストと合わせても?
こっちのスカーフも生かせる!ブレスレッドを付けて袖をたくし上げたい!
白いシャツは使用頻度の高いものにきっとなるだろうなの予感。それはたくさん
処分した結果に出た一枚だからだと思う。処分や整理とは物を減らすためだけ
のことでなく、本当に必要なものを知るための作業なのだろう。
食器棚も洋服タンスも八分目の量が出し入れしやすく、また見渡しやすい。
そこオーバーしないように気をつけながら暮らしたいと、ぐっと思う。

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東京新聞おしゃれのレシピ 2012 02 27掲載

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デパートの帽子売り場で冬物の帽子がワゴンに山盛り。
大セールの真っ最中だった。20人近くの人たちが、次々とかぶってみては
鏡で確認をくりかえしていた。あ、それ!それ似合う!とまったくの他人ながら
心の中で密かに拍手を送るけれど、いつも「それ!」は決して選ばれる
ことはない。
帽子の威力はすごいものだ。かぶるだけで一瞬にして
印象が変わると言っても過言ではないと思う。(良くも悪くも)
厚地のフェルトでリブのあるハットはかぶり慣れていないと自分に違和感を
感じるものだけど、ダークな色調のハットこそ
我々「ちょいと中年世代」には大きなお助けアイテムになってくれるのだ。
●顔の輪郭をスッキリと見せてくれる。
●陰影を付けられ、目鼻立ちがくっきりする。
●ボリューム感のある服装の一番上に来るピタッとしたハットで全体の調和が生
まれる。
帽子売り場には途切れることなくたくさんの人たちが。そして色んなタイプの帽
子を試着して、最後は無難なニット帽子やウールのキャスケットを買っていかれていた。
(じっくり観察してました~、スミマセン!)
鏡の目線と他人の目線はおおいに違うところがある。
ちょっと冒険かな?と思うような一つが意外に喝采を受けたりするもの。
セールにもなっていることだしね、ここはひとつ...と思い切ってみるのも
いいかも!おしゃれは冒険のわくわくとドキドキが礎だから。

  

東京新聞おしゃれのレシピ 2012 02 06掲載

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衣類の虫食い被害にあったのは、2年ほど前のことだった。
通年同じ防虫対策をしていたのに、なぜかその年だけは
虫たちの食欲が旺盛だったってことなのか?
被害にあったのは、好きなセーター、便利に着られるシャツ、
天然素材もの、高かったスカートの順番で悔しさがつのる物
ばかりであった。「大好きで大事にはいていた高かった上質
ウールのスカート」の虫食い穴にいたってはナミダがにじん
だほど....。広げて陽に透かして見るとそれはまるでプラネタ
リウムのよう!これはもうはけないなあと残念な気持ちでい
っぱいだった。20数カ所の穴だもの、もうどーしよーもない
じゃんっと、一度は捨てる決心をした....ものの、折りたたんで
またしまう、いさぎよくない私でもあった。
一年後。
水玉模様のハンカチのはじっこが解けてきてしまったので、捨てようとしたとき、
ふとあの虫食いスカートを思い出した。
ああ、あのスカートと合体させたら合うかも!
ハンカチを小さく切り刻んで、虫食いの穴をふさぐように継ぎ
当てしてみたらどうかなと。そして1.5センチ角にした布を丁寧に
スカートの穴いっこいっこに縫い付けていった。刺し子のようにね。
気に入ったもの同士をこんなふうに合体させると、また一段と愛おしさが
生まれてくるものだ。昔からの、いちばんトラッドな修繕方法「継ぎ当て」
これ、おしゃれに変換できるいい手段でもある。

東京新聞おしゃれのレシピ 2012・1・23掲載

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【革の服】
優しい素材に挟み込む

革ジャケット、ベスト、コート、スエードのスカートなど革素材の服は着るときに一瞬ヒヤ~ッとするので、この時期ちょっと敬遠
しがちだ。でも着てしばらくすると、体にも馴染みとても暖かいもの。
革物を着るときにちょっと気をつけていることがある。
それは革のつるっとした質感がうすら寒く見えないようにと、ざっくりと織ったコートや、フィッシャーマンセーターなどのバルキーな物と合わせて着るようにしている。
バッグもニットや布製の物にしたり、カゴバッグも革の服によく似合うと思っている。
ハードな印象になりやすい革製の服は、優しげな素材やデザインの物の間に挟みこむように着ると、どちらの良さも引き立つ!
ピッタリとした革ジャンにボリュームのある厚地のスカート。
そして編みこみ模様のレッグウォーマーをして白樺の皮で編んだカゴバッグを持つ。今いちばん好きな着方だ。
長年仕舞い込んだままだった縄編みのセーターを(手編みのこういうのってなかなか処分できないもんですよね・・・)今年は久々に取り出した。
スエードのタイトスカートに合わせ、今期はヘビーローテイションの一枚になっている。(捨てなくて良かった~)
もこもこと着込みたくなる今日このごろ。どこかピタッとしたところを作り出しながら暖かく着る方法を考える時、寒さっておしゃれ
のいいスパイスかもと思えてくる。

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東京新聞おしゃれのレシピ 2012・1・9掲載

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駅前で手渡された美容室のチラシには、カラーリング50パーセントオフのサービス券付き。
白髪が目立ちはじめていたので、翌日勇んでサービス券を持って出かけた。
ところが・・・「すみません、このサービスは白髪染めには使えないんです」の、美容師さんの言葉にギクッ。
50パーセントオフがNGってことよか、カラーリングじゃもうダメってことに!
ああ、もうそんなことになってきてたのか、アタシの髪はとガックシ。
もう長いことヘアースタイルは変えていない。肩までの長さの髪に
ソバージュパーマをかけて襟足のところで結ぶスタイルを自分の定番スタイルにしている。
パーマをかけると美容院滞在時間は3時間を越える。そこに「染め」を入れると、半日仕事になっていたのだ。

ご近所さんに白髪の髪をクルッとまとめ、バレッタで留めている方がいる。
それがなんともいい具合な白髪スタイルなのだ。キレイな白の配分加減なのだ。
配分がポイントですね、白髪ヘアーって。
自然現象だけにここがいちばん難しいところかも。
肌の色もくすませないように明るく、口紅も赤色をさすなど、コントラストをつけることが白髪ヘアーを美しく見せるポイントになってくるはずだ。
どんどん増殖し続ける白髪、これからパーマのみにして、きれいなグレーっぽいソバージュを目指していこうと思っている。
時間も出費も半分。でもおしゃれ心だけはカットせぬようにしないと!

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東京新聞おしゃれのレシピ2011・12・19掲載

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手足の自由が利きにくくなってきた母。長年続いた着物生活も終わりにしたようだ。
たくさん溜まっている母の着物や帯などの整理を姉といっしょにして、着られそうまたは、着てみたいと思う物をもらってきた。
絽とか紗の着物は夏用だそう。真夏に着物を着るような機会が私にあるのだろうか?の疑問も湧いたけれど、あまりに美しい鮎の絵柄に魅かれていただく・・・。着物は保管さえきちんとしておけば、そうとう古~いものでもいきいきといつまでも着られるもの!ということを母のタンスを開けて、まざまざと感じた。
祖母のだったという物も何枚かあり、そのモダンな羽織や帯の柄にビックリし、着る着ないも考えずにそれもいただく。
と・・・いきなりどっさりの衣装持ちになってしまった私である。
ぎゅうっと詰められ、重ねられたまんまの箱を見て、こりゃ使わなければもったいないことになるなあと改めて思う。
同じような状況下にある友だちが何人もいる。
「何かに作り替えようか?」
と額をすり合わせけれど、良い案も浮かばず、
「まずは王道通りに着てみようではないか!」
と結論。 
母のように日常着とはできない私には、四季折々に一二度ペースが精一杯だろうな。
始まりは「最初に着物ありき」からだけれど、プチ引継ぎの気持ちで気軽にたま~にの和ライフをこれから楽しんでいこう!と思っている。

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東京新聞おしゃれのレシピ2011・11・28掲載

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【黒を着るとき】
うんとハデ色を足して

電車の中で前の座席の人たち。7人中6人が、黒のジャケットまたは黒色のコートを着ていた。
なんだか重たい景色だなあ・・・と眺めてしまった。
寒くなるにつれ黒っぽい服装がだんだんと増えてくる。
そして印象がぐっと重くなり、残念なヤボに通じることもある。
黒は「便利、安心、合わせやすい色」なので、面積の大きい服でも気軽に着られる。
でも、ちょい歳を重ねてきたら・・・軽やかにそして楽しげ着こなす!ってことがこれからのポイントだと思う。
ふんわりしたスカートにピタッとしたニットでと強弱をつけたり・・・と。
黒色はもともと主張が強い。そして同時に包容力のある色でもある。
特にビビットな色との相性がすごくいい!ピンク、オレンジ、赤、
ピーコックグリーンのシャツなどハッとするぐらいのコントラストをつけるときれい。
ハデ~とも思われるほどのスカーフを首周りにきっちりと巻く。
などなど、黒色を着たときには、うんとハデ色を足していくと「楽しげ」と「軽やかさ」が加わる。
花や動物のアクセサリー、これからはクリスマスモチーフも!!
ちょっと大きめでかわいいものでも黒っぽいカラーの服装には良く似合うはず。
黒色の大舞台は冠婚葬祭。歳を重ねると共に、法事など葬祭カンケーへの出席の方が多くなる我々・・・。
普段着では楽しい遊び心ををうんと発揮して着こなしたいと思う。

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東京新聞おしゃれのレシピ 2011・11・07掲載

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【秋のアクセサリー】
手芸熱上がる天然もの

毎年イチョウの葉っぱが舞うころに作るコサージュがある。
ある年は直径20センチぐらいにうんと大きくして玄関に飾る用にしたり、またはうんと小さくして、プレゼントのリボンに挟んだりと、
イチョウコサージュは便利なものになる。
胸元に付けるのは直径10センチほどのもの。
コーデュロイのモスグリーンのコートに、ベージュのジャケットにと、落ち着いた色合いの服によく似合うコサージュとなる。
秋特有のすんだ明るさがパッと射すのだ。
そして会った人との会話のネタになることもしばしばで、「アタシも作ってみるわ!」と、イチョウコサージュはじわじわっと友人の間では流行っている。(と思うんだけど・・・)
そしてしばらく楽しんだ後、ではまた来年と捨てるところも気に入っているポイントだ。
散歩しているといい拾いものがたくさんある。今朝はこぶしの赤い実を手のひらに山盛りのせて帰ってきた。
さっそくあり合わせの缶バッチに接着剤で貼りつけてみた。なんてシックでいい赤なんだろう。黒のタートルの襟元にバッジをつけ、鏡を見てご満悦の笑みの私。
秋の拾い物は「天然アクセサリー」の素材。それもタダ!ララル~♪
小枝にどんぐりとボタンを貼り付けたブローチはクリスマスのプレゼント用にいくつか作っておこうかな・・・と手芸熱が上がるのもこの時期特有の発熱だ。

東京新聞おしゃれのレシピ 2011・10・24掲載

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雑誌カラー


【同窓会に着る服】
かわいさ持ち込みたい

「10年ぶりに元気な顔を合わせましょう」と、中学校の同窓会の案内状が届いたのは先月のことだった。
あ~、ついこの間会ったと思ってたけど、前回からもう10年も経っちゃんだなあと、時の加速をヒシヒシと感じる。
秋の連休の中日、なに着てこうかな~と着ていく服をまず考えた。

同窓会ってよく考えると、なんとも不思議な集まりである。パーティー?
会合?そこにいるのはみーんな同じ歳。昔をよく知る人たちばかり。
華やかすぎる装いや、ラフすぎるのはふさわしくないだろうな。
でもきちんと感ばかりでは、ウキウキな楽しさは減ってしまうし・・・と悩むところだ。
同窓会では今のアタシはこんなです!色々あるけどさ、でも元気にやってるよ!って顔を合わせて、しばし優しい時間を過ごしたい。
柔らかい素材で明るめの色。
そして少しかわいさを持ち込んでいいのが同窓会では?と思う。
昔の可愛さ(現在よりね)を知っててくれる友だちばかりだから。

しかし残念にも!どうしても当日の都合がつかなくて、欠席せざるをえなくなってしまった。
ガッカリ・・・。出席した友人が
「今同窓会終わったとこ。集合写真の画像送るね」
と早々パソコンに送ってくれた。ジャケットやスーツ姿の男子たち。
女子はワンピースや着物、ツインニットなど。

思いっきり拡大して眺める。
思い出せない顔(変化率高すぎて!)もあるけれど、画像からは、校庭の乾いた砂ぼこりの匂いがしてくる。

東京新聞おしゃれのレシピ 2011・10・10掲載

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雑誌(カラー)


【ポンチョ】
すっきり着こなし心掛け

ここ数年、秋ごろからポンチョスタイルをよく見かける。
お店には、ニットのウールの、またはフェイクファーの・・・と素材もデザインも様々な物が売られている。
どれもゆったりとしたドレープがきれいだし、暖かそうとも思うけれど、ただ一点の不安、それは「ダルマさんに見えやしないかい?」である。
でもそこんとこをうま~く回避して、ポンチョを着てみたい気持ちは満々にある。
丈は短めで「ショールとベストの中間」のような一枚ならいいなと選んだ。
素材はフェイクファーにした。
トロンと身体添って落ちるので、ダルマさん回避には成功したと思う。
しばらくはシャツと合わせて
ベスト感覚、コートを着るようになったらショールのように使おうを思っている。

せっかくだものと、何通りもの着回し着回し・・・を熟考している。
前ボタンで丈も長めのポンチョも怯えることなく、ぱっと羽織れる大きいショールという気持ちでいいのかも?と思う。
下半身スッキリ着こなしを心がけて、チノパンツやデニムを合わせれば、いつもの日常の「ラフおしゃれ」も可能だ。
キルトスカートも合いそう。
お!合わせるものでダルマさんからの脱却道はいっぱいあるぞ、と思う。
クラシックな革バッグを持てば、プチマダム風にもなれるしね。

今っぽいアイテムをひとつ手に入れ、あれこれ考える楽しみは、
旨しサンマや焼き芋の味わいと同等の秋。

東京新聞おしゃれのレシピ 2011・09・26掲載

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雑誌(カラー)


【5年目の秋に思うこと】

この連載が、5回目の秋を迎えた。
たくさんの方に長いこと読み続けていただけて本当に嬉しい。
新聞で読んでくださっている方々から、ときどきお葉書やメールをいただく。
私の年齢にビックリされた!と書いてくださる方も少なくないのである。
(いちばん最初の紹介欄に昭和30年生まれと記しただけだったですもんね)
たま~に年齢を推定できそうな「35年ほど前の成人式には・・・」とか「27歳の
娘が・・・」などの文中の文字から年齢を察して驚いてくださるのだ。
自分も同年代です!と。
そして、安心して告白(?)してくださるのでしょう、
・55歳になる今まで自分の着るものについて考えたことがなかった。
・自分の好みがわからない。
・似合うって、どういうこと?
・何歳までおしゃれしていいの?
と質問なども書かかれている。

あっ!と思う。
はっ!とする。

こんな風に着よう、小物を上手にアレンジしようなどと書くのは簡単なことだ。
それを「自分用」に変換するのは楽しくもまた厄介なことでもあると思う。

歳を重ねると、5年前いや1年前には考えられなかったような出来事が襲ってくる。
それはそ~っと忍び寄ってきてはいたんだろうけど。

どんな時も服をちゃんと着てしゃんとしていたいと思っている。

そしてどんどんおしゃれが楽しくなってきている今日この頃、56歳なう。


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明度+コントラスト+2

東京新聞おしゃれのレシピ 2011・09・05掲載


【季節を着る】 小さい秋付け加え計画
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写真(カラー)明度+5 コントラスト0

風に秋が混じるのを感じるのが好きだ。
サラ~ッと素肌をなぜて通り過ぎる風。
着るものも少しずつ替えていきたくなってくる。
まだ素材を暖っかものにチェンジはしがたいから、色で・・・と。
今ノースリーブや半そでシャツの上に羽織りたいのは綿のジャケットだ。
裏地のない一枚仕立てのジャケットは腕にかけて持ち歩くのも、肩にひっかけるように着るのも様になる気がする。
カーディガンより「ちゃんとした感」も出るのでおでかけスタイルに丁度いいなと思う。
肩が張っていなく、ウエストあたりはちょっと絞ってあって、二つボタン。丈は腰骨すれすれぐらい。
袖も細身でコンパクトなタイプを腕まくりして着る。脱いだり着たり・・・が楽にできることもこの時期の大事なポイントだろう。
まだまだ日差しが強い日中もあるしね~。
「季節を着る!」という気持ちで丁度な一枚を選びたいと思う。
モスグリーン、ベージュ、ココア色を夏のワンピースと重ねる時に感じる小さい秋はなんとも言えない幸だ。
コットンのスカーフを巻くのももうそう遠くはないだろうなとか、大きめのブローチを衿に?
そんな付け加え計画もココロの隅におきながらコットンジャケットを羽織り外に出る。
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雑誌(カラー)

東京新聞おしゃれのレシピ 2011・08・22掲載

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写真(カラー)明度+10コントラスト+7

【今日使ってこそ】
箱の底の埋蔵品、生き生き

暑いから・・・「家でできること」を少しずつやっている。
クーラーも低め設定の中、できるだけ動かないで済む作業を見つけてはと。
前々から気になっていた一箱があった。
それはアクセサリーをごちゃっと入れっぱなしにしている箱。
出番はまったく無くなっているアクセサリーたち。
いざいざ、整理&処分!と、とりかかったけれど・・・いっこいっこ手に取り始めると、ヒュ~と気持ちが冷めてしまう。
特にいただいたシーンや人に思い出がある物は処分できないしね~。
いつかする時がくるだろう・・・・の思いとだけは決別し、進めた。
「いつか」とは「今」と決めて、整理を。
ずっとずっと仕舞いっぱなしの代表に大きなカメオのブローチがあった。
天地5.5センチ左右4センチのそれには美女の横顔が刻まれている。
上品に、よそ行きに、特別に、とつい思いこんでいたから、箱の底の埋蔵品にしかならなかったのだろう。
どんどん使いさえばすればイラナイ物ではなくなる!
「今日」のTシャツの真ん中にドンとつけてみた。白いTシャツに象牙色の美女は涼やかに見えるアクセサリーになった。
どうして今までこんな風につけてこなかったのだろう?
何かのイメージに縛られていたのかな。
子どもの頃買ってもらったチープな半分おもちゃのペンダントはオレンジ色でキラキラ付き。
思い出として保管していたけど、これ、ビンテージのワンピースに合いそうだ。
今日使ってこそ活き活きするものをいくつか見つけ出した。
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明るさ+2 コントラスト-2

東京新聞 おしゃれのレシピ  2011・8・01日掲載

Scan0018.jpg写真(カラー)明度+5 コントラスト0でスキャン


【若い子向けの夏の服】 小物でまとめワタシ流

娘(27歳)が、タンクトップをぞろーりと長くしたような細身のカットソーのワンピースを着ていた。
なかなか涼しげで、着心地もよさそうな一着だ。仕事に行く時はパーカーを合わせたり丈短のジージャンを羽織って行くという。
「ちょっとお母さんにもそれ着させて」
と娘の服を試着させてもらったら、
「なんだか全然違うもんに見えるぅ~アハハッ」
と大笑いされた。アチャ!
でも着心地はいいし涼しいし、なんとも今風でもある。
お家着にならいいかなと、購入してみた。
体にあまりピッタリしてないものを選んだ。ポッコリお腹やお尻の段々が目立たない程度のゆとりのあるものをと。
コレ一枚ではやっぱりね・・・パジャマな感じが否めないものよ。ダラ~っと見えちゃって。
若い子とそうでない者の差はこういう「シンプル」を
まとった時に歴然とするものだ。残酷にも明暗を分ける!
けれど同じような服でもその年代ならではの着方を目指す方向に気持ちを向ければ、着こなしは可能に思える。
暗を明に!
ウエストにベルト、薄いショールを肩に。同色の靴と帽子で全体のまとまりをとる。
アクセントを付けて、ダラ~っとした印象は消し去る。
今風で安くて手に入りやすい若い子向けの夏の服、アレンジ次第でうんと楽しく着こなせると思う。
「娘とおんなじ素敵」を目指すなかれ。「ワタシの素敵」はまだまだ発見できる。

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雑誌(カラー)でスキャンnotPS 800×600pix

東京新聞 おしゃれのレシピ 2011年6月6日掲載

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【ジューンホワイト】 大人は1アイテム外しで

6月の花嫁は幸せになるという、ジューン・ブライド。もとはヨーロッパからの伝承だ。
結婚をつかさどる女神ジューノからきているとか、ハツラツとした季節の始まり。復活祭など祝賀ムードに包まれるから・・・など色んな説があるという。
そしてこの季節は白色が一番映える環境で、ウエディングドレスがより綺麗に見えるから!これは私の説ですけど・・・。
梅雨入りもした、むんむんするほどの緑と湿った空気の中でさわやかに
着られる色でもあると思う。

真っ白なコットンの、たっぷりしたパンツを最近手入れた。
これに白のTシャツを合わせるつもりである。でもカジュアルまっしぐらの装いにならぬよう、バッグは皮のハンドバッグにしようともくろんでいる。
晴れ間にはスニーカー、小雨だったら厚底ラバーソールの紐靴にしようとも。「大人ホワイト」には一アイテム外し(工夫)が必要だ。
ゴージャスなアクセサリーをどこかに一つ、メタリックなマニキュアでちょっと冒険もいいな。

洗濯物の匂いが何となく気になるのも、この季節の宿命でもある。
ローズウォーターは、香水やコロンより香りが長持ちしない。
しないところがまた使いやすいところだ。アイロンのスチームに入れたり、洗濯のすすぎ水にたらしたりと扱いも簡単に、ほのかなバラの香りを身につけることができる。

これからの季節、ジューン・ホワイトをほのかな香りと共に着こなしたいと思う。

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東京新聞 おしゃれのレシピ  2011年5月9日掲載

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【気に入りの一着で感謝を】
お別れに着ていく服

お互いの家族みんなで親しくさせてもらっていた友人のご主人が、まったく突然に亡くなった。
優しくてあたたかで、開放的な家庭を作っていらしたご夫婦。
信じたくない気持ちいっぱいだったけれど、お別れに行かなくてはならない。
宗教のない自由葬ということ、紺色でハイカラーのワンピースを着ていくことに決めた。
一番気に入っている服、ストッキングはボルドー色にした。

いきなり喪主になってしまった友だちは、黒のニットに真珠のネックレス、髪をキリリと結い、白いシャツにコーデュロイスーツ姿のご主人に寄り添っていた。どこでも、いつまでも素敵なカップル。

集まった方たちも、黒地に細かなドット模様のシャツに黒のジャケットとか、プリーツ加工のジョーゼットブラウスに大きな黒のブローチなど、それぞれに見送るための装い。きれいな集まりに見えた。
きちんとした喪服の一そろいは、用意しておかなくてはならないものだけれど、でも・・・喪服でお別れしたくない友人がいる。

突然の訃報にあたふたとしながら、それでも気持ちを込めて選んだ気に入りの服で感謝の心を伝えに行く、そんな一着がいいと思った。
友人ご夫婦とのたくさんの思い出を、これからこの服に袖を通す度に何度も思い出すことだろう。
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東京新聞おしゃれのレシピ 2011・5・23掲載

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【旅行スタイル】軽い、便利・・・心はポピンズ
このところ「移動」が続いている。
友だちと誘あっての小旅行・・・ならいいけど、母見舞い
の為のたびたび帰省や、ちょっとした入院の付き添いに、
などの移動である。ナイロンのショルダーバッグに荷物を詰めては
電車に乗っていた。新幹線のホームなどではキュアリーバッグ
を引いた方を多く見かける。カッチリした四角いのや、ナイロンの
柔らかそうなのとか色々。引きメインのバッグといっても
やはり持ち上げられる重さでないとダメじゃないの?とか
うっかり誰かの足をひいてしまってはなどと思い、使ってはいなかった。
それでも移動の便利さは大きい。思い切ってナイロンのキュアリーバッグを
買い、ゴロゴロと使い始めた。

私の旅支度の理想スタイルはメアリー・ポピンズである。彼女は移動(旅行)
の達人であるから、見習うところがある。
二泊三日程度の必需品だけ入れられる程よい大きさのボストンバッグと片手で持ち、
編み上げ靴。浅いハット、傘、にロングコート。鼻歌しながらの軽々移動。
ああ、うらやましいったらない。
しかし現実は・・・できるだけ腕や肩に負担をかけないバッグを選び、たためる帽子と
折り畳み傘をバッグに忍ばせる。軽量そして便利重視となるのが
現実の旅行スタイルだ。楽しい旅行、必要に迫られての移動、どっちも
ポピンズの鼻歌しながらのところだけは外さないで行こう!と思う。


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イラスト

お知らせ

2017年3月13日
ホホホ以外に.......

カゴ屋さん、メヌイ
http://ameblo.jp/menui-zakka/
と、 ココカラPARKbyやずやのサイトにイラストと文章を連載させていただいてます。
https://kokokarapark.com/
どちらも月に2〜3回ほどの更新です。

プロフィール

本田葉子

イラストレーター。長野県出身。
2017年10月より小田原市在住。
お仕事のご依頼はこちら

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