スーとの散歩コースにある陸橋の、舗装工事が行われたのはたしか....一昨年のことだったと思う。
とても水はけの良い舗装道路になった。
テニスコートの地面ようなスムースな路面。
それからなのだ!!
あの陸橋に画家が住むようになったのは!!!
画家の存在、いちばん最初に気がついたのは、舗装の工事が終わってまもない頃の雨上がりの朝のことだった。
道路へ水が染みて、思いもよらない図形やら絵画もどきを描き出していたのである。
そして果たしてその日.........それはそれはリアルな「男性用のおちんちん」がみごと路面に描き出されていた。
え〜〜っ!と驚きなんども見てしまった。
実物が落ちているよう..といっても過言ではなかった。
きっとみんなビックリして見るんだろうな〜.....と通行人をそっと観察していたんだけれど、誰一人として気づく者はいなかった。
JKのグループなど、平気で踏みつけて登校していった。
「ほら!そこ!見て!あ、見ないで。でもちょっとは気づけよ〜」
ハラハラドキドキしながら道路の水の染みを見守った私だ。
そして私だけに見守られながら、静かに、じょじょに消えていった。
ほんの数分だけ現れた傑作であった。
ほら、水はけのすごくいい舗装道路だから。
それ以来、雨上がりが楽しみになった。
今日はどんな絵が生まれてるのかな〜と。
左を向いたアタシによく似た絵があったこともあった。
この陸橋の道路にはきっと画家が住んでいる。
親しみをこめて、ミヒャエルと命名。
六本足の狼とか、胎児なども描いていた。
シュール系かと思いきや、コミックもいけるのである。
そして今日だ。
これも傑作の一枚。
どう見ても、女王さまの肖像である。
盛った髪のやわらかさや、繊細なネックレスの質感もよく表現された素晴らしい作品である。
女王さまの優しい人柄さえも描ききった画力、すごい。
女王の口元からちょっと漏れているようなため息も艶かしく色っぽいではないか。
そして、今回も誰も女王の肖像には気づかず通り過ぎていった。
こんな素晴らしいのを見逃すなんて!と残念でならない。
そうだ!絵を枝で四角く囲って額縁のようにしよう!と思いつき、枝を拾い集めに行った。
その間、10分ぐらいだったろうか。
女王さまは.....消えてしまった.....。
ミヒャエルは儚い画家なんである。
彼のことを最初に見出したあのおちんちんの絵も素晴らしかったけれど、今日のも良かったミヒャよ。
これからも、見逃さないようつとめたい。
(作品を写真にとっておかなかったことが今更ながら...悔やまれる)
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明日の更新のエレルギーになります!!サンキュー。
オッケーバブリー。