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写真館にて


生後二ヶ月たったので、お宮参りに行ってきた。
雨予報がでていたけれど、昼間はまあまあの曇天でラッキーなことに雨にも合わなかった。

お宮参りの後、産院でもらっていた記念撮影のタダ券で写真を撮りたいという娘夫婦とともに写真館へ行った。
貸衣装はいろいろとあり、どれを選んでもいいという。
動物のきぐるみみたいなやつとか、アニメの主人公とか、白雪姫、金太郎、おすもうの化粧回し、アイドルの衣装風....などなど笑っちゃうのもいっぱい。
もちろん、伝統的な着物も山とあった。

うちは掛け衣装を持って行った。
姉のところの長男が使った掛け衣装である。(なので家紋は姉の家の...ってどうなんだ?ま、いいか?)

「衣装は持ってきました」
と告げると、
「では、ドレスでも撮られたらいかがでしょう、無料ですので、どれでもお選びいただけますよ。それとも薄いブルーのお着物はいかがですか?」
と、やんわりいろいろすすめられる。
こちらもやんわりとお断りし続けた。

しかしさすが!赤子の撮影になれているスタッフさんたち、撮影は手慣れたものであった。
赤子がちょっとでもカメラ目線になった瞬間にシャッターを切って、うまい!
被写体も嫌な顔ひとつせず泣きもせず、バシャバシャバシャバシャ撮影は手早く進んでいった。

すると、小学一年生ぐらいの身長のミッキーマウスが突然運ばれてきて、赤子を見守るって感じにセッティングされ、あれよあれよとまたバシャバシャ。
「ご家族で撮られてはいかがですか?」
つーことになってまたバシャバシャ。

その後の進行がまたすごかったんだ!
三枚がセットになるような、折りたたみ式の立派な台紙(結婚式の写真みたいなアレ)を見せてくれ、
「台紙と写真一枚をプレゼントします。あとの二枚はどれになさいますか?」
と。
娘夫婦は、きつねにつままれたような顔をしていた。
その上、さすがミッキー、1500円増しの別途料金。

オバアはすでに人生で、いろんなことを経験してきてるんで、「タダ券」つうところですでにナンカはあるな...とうすうす感じてたけど、こうもすんごいことになるとは!
ビックリというより、なにかこうねえ、商売の滑稽さを思った。

娘夫婦、数ある写真の中からどう選択するのかな?と見ていたら、パパさんのご実家に送る用に3人で撮ったのを一枚だけ注文し、あとはいただけるものはいただくことにしていた。
良い選択だったと私も思う。
それでも3500円だもんね。

撮った写真の画像をモニターで見せられながら、わわ〜〜っと説明されると、勢いというか成り行きというか、自分から進んで選んでいるような錯覚に陥るであろう。
「う〜ん♪これもかわいいわね。三枚選ぶとしたら....これとそっち?」
つうてな。

帰り際にお土産もいただく。
ハーフバースディー(6ヶ月をそういうんだってよ)記念撮影のタダ券(半額券だったけかな?)とかお友だち紹介券(友だちがそれを使ってくれると、紹介者がまたタダになるんだってよ)写真入りのキーホルダーとかのグッズもくれるんだって。
もうよく覚えてません。いろいろくれるらしい。

オバアはクスクス笑った後、どろどろとした、とってもいや〜な気持ちの沼にずぶずぶと入ったような気がするのです。
そんなアゴまで沈みかかっているオバアに向かって、
「おじいちゃま、おばあちゃまと撮る割引券も入れておきますね♪」

オバアは静かに沈んでいくのであった.....ふかくふかく。


キュン、きた。

kyun.jpg
「女優に学ぶオシャレの秘密」(宝島社)を見ていたら、つけていたラジオから加藤和彦の歌が流れた。
うっ!となってキュン!としてしまった。

ラジオはアルフィーの坂崎幸之助氏の番組で、新しいCDの話しとかしていたと思う。
加藤和彦の古い歌が何曲かかかっていた。
なんておしゃれでステキなメロディーなんだろう。
なんてダンディーで軽やかなんだろう。
もっとかかれ!もっと聴かせて!とラジオに願った。

「女優に学ぶ....」の本は、主に60年代にファッションアイコンだったブリジット.バルドーやジェーン.バーキン、マリアンヌ.フェイスフル、カトリーヌ.ドヌーブ、フランソワーズ.アルディー、ツイギーの写真いっぱいの本だ。(読む部分は少々)

タイムスリップしちゃうぜ、まったく。
久々のキュン。

加藤和彦にどっぷりとひたりたい気分である。
「50年目の旋律」「あの頃マリー.ローランサン」。
う〜〜っ!


日々

お知らせ

2017年3月13日
ホホホ以外に.......

カゴ屋さん、メヌイ
http://ameblo.jp/menui-zakka/
と、 ココカラPARKbyやずやのサイトにイラストと文章を連載させていただいてます。
https://kokokarapark.com/
どちらも月に2〜3回ほどの更新です。

プロフィール

本田葉子

イラストレーター。長野県出身。
2017年10月より小田原市在住。
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