
公園でふたりのじいさんが、
「台風がくると秋になりますな」
と話していた。
本格的な「秋まっさかり」なシーズンはこれからだ。
今日はいたウエストゴムのジャージのサルエルパンツは下北沢のちいちゃいちいちゃいお店で買ったものだ。
お店の人が
「若いデザイナーが数人でやってるお店なんです」
といっていた。
奇抜なデザインなものが多く、楽しく見た。
自由でおおらかな発想にウキウキさせられた。
ジャージの布に、大きな刷毛でさ〜〜っと大胆にラインをひいた柄のサルエルパンツ。
紺地に赤ライン+ブルーラインなど、カラフルなのもあったけれど、私はグレー地にグリーンとムラサキ色のラインが引かれたのを選んだ。
あのお店......もう一度いってみたいと思うけれど、なんせ私って極度のアレじゃん?アレをわずらっているもんだから、二度といける気がしない。
残念なことである。
それに、いったのはずいぶんと前だし偶然立ち寄った店だったし。
今となってはもうまぼろしのお店である。
このあいだのテラスの市で、売れ残っていたstore bag storeの小型バッグを50円で買った。(「いいものお安く」がモットーの市にウソはないっ!)
ハトメを打ってショルダーベルトをつけて、これまたポシェットにした。
犬の散歩には欠かせないバッグ。
小さな袋は、ポシェットにするとよりつかいやすいように思うがどうだろうか。
夜になると、昼間よりもっともっと寒くなってくる。
台風が季節のさかい目、真なり。

台風一過。
空はぬけるような青さだった。
お昼は友だちの家で、三人で。
10才ほど年上の、おしゃれな友だちとの会話からは、とても参考になることをうかがえる。
二人とも、若いころからブランド物をこれでもかっ!てほどに着倒してきた人たちだ。
「あの時の服の散財、ためときゃよかったよ」
のしみじみ発言に笑いあう。
「そんなことないわよ、形になるもので楽しめてよかったのよ」
「そりゃそーだ」
と、なんとなく落着。
そのあと、高い服V.S安い服について語り合う。
二人のバリバリの会話がおもしろくて聞き手にまわっていたら、
「本田さんはそこんとこどう思うのよ」
とまわってきた。
アタシは......高い服(ブランド物に代表される)はある程度、自分の自信につながるんじゃ?と思っている。
安い服(量販店の物やフリマの物)ばかりだと、どうも薄い感じになるような気がする。
「薄い」というのは、見た目のことだ。
見た目のインパクトって、どこかにじみ出る自信からくるものではないだろうか。
どうだいいもん着てんだど〜〜オリャ〜!と威張るのではないんだけど、
「私はこれこれこういうものを選んで着る者であります、はい」
と、どこかでたしかに主張はしているのだ。
今日のパンツはギャルソン(高い)で、Tシャツはユニクロ(安い)の組み合わせだった。
こういう組み合わせ、無意識だけれどよくしている。
無意識という感覚が確実にはたらいている気がする。
バッグは古着店で450円ので、スニーカーはピカピカのアディダスだし。
高いも安いも関係ないよ、ぜんぜんお金をかけないおしゃれはできるもの!
と、100パーセント言い切れない。
ブローチは友だちからもらったボタンをチェーンでつなげたもの。
手作りものをどこかに加えるのも無意識な習慣化か。
ね、おしゃれって深いよね。