午後6時から渋谷で打ち合わせって......めったにあることじゃない。
帰宅ラッシュな都心に出るなんて、私のふつうの生活ではない時間である。
めんどっくさ〜と気持ちがチョイ重くなったりもするけれど、夕食の準備をすませて出かけた。
イレギュラーな外出に、スーも玄関では怪訝な顔。「あれ?散歩でない?およびでない?」と。
たくさんの人をどどーっと見るチャンスは都心ならではだ。
OLさん(←もうそう言わない?ドキドキ...)サラリーマン、通勤通学の人たちにまじる。
新鮮な気持ちがしないでもないけれど、まあねえ、たまにだからね。
電車を待っていたホームで、「好みなオンナ」を見つけた。
あたしゃ怪しいおっさんか......おい。
後ろ姿であったけれど、素敵!と思った。
メルトンのショートコートにショール。
明らかにカシミヤだ。
太いジーパンにコンバースのスニーカーを合わせていた。
実にシンプルである。
素材のクオリティーって、やっぱシンプルには欠かせんなあ...と思った。
怪しい目つきのおっさんの追跡は続く。
といっても、一歩二歩ターゲットに近づいただけ。前に回る勇気はない。
手に持った布袋(だったと思う)には漢字とひらがなが書かれていたが、よく読めなかった。
外国人がいっしょうけんめい書いた日本語のよう。
白魚のような美しい指、つやつやな髪は無造作にまとめられている。
後れ毛はこんな髪でこそ成立する甘美。
新鮮な産毛の浮いた耳たぶには小さなピアスたくさん付いていた。
それもパールとダイヤ。
こういうのを見ると、若いっていいねえ......と心底思うよ。
クオリティー高くしてシックな色合い服でかためる着こなしはいくつになってもあこがれの着こなし。
彼女の着こなしはいろんなバランスがいいんだなあと、そーっとじろじろ眺めた。
...............................................................
ブログランキングに参加しています。
スカートあたりで、ワンクリックプリーズ!