姉から「ダッフルコートがほしいんだけど、軽くて着やすいの、ないかな」と相談
を受けた。
長野に住む姉は、軽くて暖かいコートを母や自分のために探してきたのだろう。
しかし今年の冬は久しぶりにダッフルが着たくなったという。
一巡したかのようだ。
今年はダッフルコート姿の方をよく目にする。
学生はまじめっぽく見え、通勤の男性は溌剌っぽく見える。
年配の方はこなれたおしゃれさんに見える。
トラッド物にはわりといいイメージしか湧かないな。
それは20代の頃に慣れ親しんだ物ということもあるけれど、「完成されたデザイン」に寄せる信頼だと思う。
しっかりと目の詰まった重めな生地で作られたコートには特徴的な留め具、トグルで前をしめる。
大きいポケットに手を突っ込んでみる。
そんな行為も懐かしくまた楽しいのが我々世代なのではないだろうか。
タータンチェックのマフラーのかわりにファーのショールを首に。
頭はスカーフで包む。
オーストリッチの革手袋とカッチリしたハンドバッグを合わせる。
初代ダッフルから数十年経った今は、あの時とは違う着こなしをしたい。
そして年代に合わせたあしらいを素敵に受け入れていくれるのが
「完成されたデザイン」ならではの余裕だ。
私も明るいブルーで一枚ほしくなる!
安いのは布地がペラペラだし、細身仕立てのは着にくい。あまりにタップリサイズだと
着ていて疲れるし。選びぬくのは容易なこっちゃない。姉はうまいこと見つけられた
かな......。
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(ウソだけど)
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