モヘアの三角形のストールの回りには、長めなフリンジがたっぷりとついていた。
そこんとこだけが気に入らなく、「これは取れるものなのかな?」とよく見たら、結びつけてあるだけだったので、「取り除く」を前提に手に入れたものだった。
全体が黒っぽくなりそな服装のとき、これはなかなか重宝な首巻きとなった。
家の中では腰に巻き付けて使っている。
フリンジ、あっても良かったかな...と今は思う。
三年前に一本一本取り除いたのは根気のいる作業であった。
しかし、もしかして?こんな日も?くるんでは?とフリンジの毛糸とってはあるのだが、材料はあっても根気が行方不明。
テリアの小物が好きだ好きだ好きだ〜と言うてると、集まってくるものかな?
親切な友だちが、「やや壊れぎみのバレッタだけどいる?」といってこれを送ってくれた。
身長が9センチほどの存在感のあるテリア。
もう嬉しゅうて嬉しゅうて、いじくりまわして、あげくに本格的にバレッタのバネ部分を破壊してしまった。
左前足のくにょり方がなんともツボである。
前身と同様な髪飾りにするか、この際ピンを接着してブローチにか?....いやいやバレッタの金属のところにうまくチェーンを接続できたらネックレスにしたいとの野望も湧く。
ワクワクが湧く湧く。
以前観た「ポアロ」、「もの言わぬ目撃者」というお話。
フォックステリアがポアロの灰色の脳細胞をなにかと刺激する役目で登場した。
このフォックステリアがまあかわいいのなんの!
まれに見るかわいさ。
くりくりの巻き毛で、ぴちぴちとよく走り回る犬。
(壊れたバレッタの下に敷いたこの布にそっくりな毛並み。色はグレーだったけど)
彼はボブという名前で田舎ぐらしの犬だった。
トリップ姉妹という風変わりな霊媒者も出て来たな.....。
犯人の動機がいまいち理解できなかったちょっと消化不良な作品だったような。
ボブはもうちょっとでポアロに飼われるところだったんだけど、でも、........あ、推理ものはストーリーを話しちゃダメね。
ボブのたった一つ持ち芸は、階段の上から落としたボールをすばやく追い越して階下でキャ〜ッチ!
そしてボールは必ず自分のバスケットベッドに持ち帰る...つう芸。
これも殺人事件解決のヒントとなるのであった。(あ、話してしまったけど、このくらいはね)