さかのぼること8日前の深夜、ひとり二階の寒い寒い和室にこもり、着る練習をした。
ゴ~ンゴ~ンと遠くから鐘の音が聞こえてくる中、
「伊達締めは、ひもの後だったかな?」
「えーっと、襟あわせは、どうするんだったかな?」
とかじかむ手であっちひっぱり、こっちひっぱりをし、できそうな感じも少しあったけれど、できなそうな感じの方が強く108個めのゴ~ンと共に挫折したのであった。
作り帯さえきちんと巻きつけられなかった不器用さが悲しい。
んじゃ、着てみたかった祖母の羽織りと、和装コートだけ着よう!と、あっさり方針をきりかえた。
モスグリーンで細かい格子もよう、お数珠のようなガラスの羽織り紐、特に裏地がかっこいい羽織りなのである。
B・くるぶし丈のギャルソンのサルエルパンツと、タートルネックのセーターの上に羽織りを着た。
A・和装コートをその上に着る。
昨年の9月から着付け教室に行きだし、目標のひとつに、「お正月に自分でキモノを着る」をかかげた私だったけれど、こなふに。
なんとも・・・アタシらしい結末、いい加減ではなく、アバウト。
2日の「横浜、中華街へ」の画像に写ってるのがそれ。
先日のテラスでの蚤の市、ココロ悩ませたのは、じ、じ実は・・・ダウンコートばかりではなかったのだ。
市に来ていたMR子さんが持っていたバッグに目が釘付け!
それは革のパンツから作られたというバッグであった。
昔むかし、よくあったっしょ?Gパンをバッグに作り変えるの。
むろん私もやったさ。
それはそれはむごい出来で、さすがのアタシも持って出歩くことはしなかったな。
パンツのポケットとか、ウエスト部分のところを利用する手法は、アタシが昔試みたのとはそう違ってないはずなのに、MR子さんのはなんとアカ抜けていたことか。
いっしょにいたMさんと私は、ほぼ同時に、
「作ってもらいたい!」
と発声していたと思う。
そしてまた同時に、
「これは、いかに理想の革パンツをいかに安く手に入れるかがポイントなのでは」
といかにいかにと二人でいい合ったことだった。
市の数日後、Mさんはネットオークションで早々に、数百円で黒の革パンツを手に入れたということだったけれど、私はなかなか気に入った一本を見つけられずいた。
気なが~に出会いを待とう・・・とそう思ったやさき・・・出会いは突然に訪れた!
・いい柔らかさ
・紺色
・¥2000(このプライスならまあまあOKと思った)
私の理想を満たしてくれるパンツに会えた!近所のリサイクルショップで。
ウフフ~♪これでMR子さんにお願いできる。
(またまたヘタクソな写真で・・)
ネイビーブルーの女性用パンツ。
決して履けない29インチだが、いいんだもーん、バッグになるんだからー。
このパンツはすでにMR子さんの手に渡っている。
出来上がりが楽しみである。