形のしっかりある革製のハンドバッグというものは、なかなか使い勝手の悪いものだ。
布バッグやナイロン製の、軽くて便利な「入れもの」にすっかりなれてしまったということもあるだろうし、ハンドバッグをひんぱんに使う生活をしていないからかもしれない。
よくいわれる「ちょっとしたパーティーに・・・」のちょっとしたパーティー参加もめったに、さっぱりないものだから革バッグの使用頻度は本当に少ない。
にもかかわらず・・・たくさん持っているのはどうしてか?
・・・・それは・・・好きだからです。
理由は、え~と、好きだからですね。
という、しょーもない性分も加勢する。
ヘビ革のアンティークセカンドバッグ、鏡面革のカッチリバッグなどは、買ってから一度も持ったことがない始末だ。
でも持ってる(保管でしょうかね)だけで満足ということもありますでしょう?ね?ありましょう?
今年の夏は、革ハンドバッグを意識的に積極的に持ち歩こう!!!とパーソナル目標をココロに掲げた私だ。
まずは先日手に入れた(いただいた)ワニ革バッグを持って出かけた。
入るのは、ハンカチ、ティッシュ一個、携帯電話ですでに満杯であった。
お財布は入らない。
なので布の袋をサイドバッグに持つ。
気がついた!革のハンドバッグって、まさしくアクセサリー役割なのだと!
そうスッキリ役割と思うと、ヘビのあのバッグだって気楽に持てそうな気がしてくる。
「ミス・マープル」に、こんな婦人が出ていた。(タイトル忘れた・・)
子どもたちは皆大人で独立してしまっていたので、50代半ばから後半のええとこの主婦だ。
夫は不在がちで、アルコール寄りの生活になりかかってもいた。
(ストーリーを語リはじめると長くなるので、やめますね)
彼女の、正方形の革バッグと、カゴのダブル持ちがすごく素敵だったのを思い出した。
おばさんのところにケーキやジャムを持って行くシーンだった。
(おばさんはその後、誰かに毒殺されるんですけど)
カゴと革のかっちりしたハンドバッグ、相容れないもの同士のような気もするけれど、颯爽と姿勢よく持てば、なんとも素敵な組み合わせだと思う。
死蔵されている革バッグの生かす(持ち歩く)道は、これからはこれ!と思った。
「ミス・マープル」の時代、1940年あたりのイギリスの、それも中年女性のファッションには、見逃せない「今のおしゃれヒント」をざくざく見る。