親方は今日も現場へ....。
本日は床貼りの予定だ。
30センチ四方のタイルを四角い部屋の床に貼っていく段取りをつける。
今日の作業はMARIKOさんと私の二人だけ。
現場に到着してしてからの小一時間は、まず、コーヒータイム。
おいしいパン屋さんに寄り道しいくつか甘いパンも買ってもらったし。
コーヒータイムはとても大事なのである。
作戦会議というところだ。
さて、まず、と、ばあさん話で45分ほど盛り上がり、その後打ち合わせる。
基本は、部屋の中心から貼り込んでいくという。
(ネットの参考書しらべではそういうことだった)
部屋の中心地点から正しい十文字を描き出し、その十文字に添って一枚一枚タイルを貼っていくというのだ。
そしてはじっこの余りのスペースにはタイルをその寸法に切り出して埋めていくのが正攻法。
さて墨ツボの登場である。
現代は墨じゃなくて、赤いチョークの粉をケースに入れて、それで糸を染めることになっていた。
ピーンと糸張って、ピンッとはじくとピシッと板にラインが引けるという憧れのあれである。
嬉しくって、チョークの粉で指を真っ赤に染めながらも早々に準備する。
ピーン&ピンッ&ピシッを早くやってみたくてたまらなくって!
が、しかしである....。
そうやって中心から貼ってってでは....余り部分が部屋の四辺すべてに発生する.....とチョコパンを食べながら我々は気づく。
加えて古い家だ。
部屋全体が正しい四角ともかぎらない。
ひずみ?ゆがみ?ガタ?そういった現象も、目視でもやや確認できる。
余りの部分が変なカタチに残ることは必至だ。
う〜む、いちばん目立つ一辺(入り口付近)が継ぎはいだ変なカタチのタイルになってるのはいかがなものかとコーヒーを飲みながら案ずるわれわれ。
「そこんとこいちばん大事じゃない?」
「そうだよね、せめてそこんとこだけは継ぎはぎナシでいきたいよね」
とリンゴパンをもぐもぐしながら作業進行を考える。
で、スタートはいちばんメインの入り口の一辺からが良かろう。
そしてある程度中心付近までタイルを貼り進めたら、今度はそこから三方に向かって貼り進めようという基本方針をとったのである。