
二年前、実家の整理をしたとき母の着物といっしょにもらってきたものがある。
「捨てにくいもの」の、五本の指に入るであろう時計と鍵である。
ふるい腕時計は、晩年の父もすでに使っていなかったはずだ。
昨夜、引き出しのすみに入れてたのが目についたので、ちょっとゼンマイを巻いてみたところ、ちゃんと動いた!
えらいぞ、シチズン!
10巻きして、11時間、すごい!くるいもない時計であった。
正確に時をきざんでくれる腕時計、これから使おうと思う。ベルトを新調してね。
「1981 KOBE PORT ISLAND EXPOSITION JAPAN 」と刻印のある丸いキーホルダーには、父の名前がローマ字で掘られている。
来場記念につくるアレであろう。
この鍵で、開けてみたい扉がある。

秋のおいしいもの、連続でいただく。
幸。
うれし、おいし、たのし、であった。
なのに.....。
期末試験のまっ最中にかぎって小説を読みたくなる気持ち。
わかっちゃいるけど逃げだしたい.....というアレである。
昨夜はソレにおちいった。
用意しときたいもの、もう少しあったし、見直したいものもあったけど、逃避の旅路にでてしまった私だ。
逃避先はエジプト。
ポアロの「ナイルに死す」は前にみたことあったけど、どーしてもまたみたくなってしまったのだ。
もの覚えの悪さは、と〜っても役に立つときがあって、ストーリーの半ばでああそうだった!と思い出すまで「初見」な気分でみられたことだった。
だいたい思い出したけれど、今回はおバカなほどはしゃぎ、こき使われ、それでも純な気持ちの娘さん(小太り)が殺人事件まっただ中で恋におちたりするところが興味深かった。
愛は勝つ...い〜や、純は勝ったのであった。
殺人事件なのに、ハッピーエンドもちりばまっていたのね。
さ〜てと、逃避も限界である。
明日は超早起きして出かけよっと。