友人が、倒れたのは2ヶ月ほど前の、あの大雪の日のことだった。
救急車で運ばれた病院ですぐに手術。
一命をとりとめたけれど、
「もうもとの生活には戻れないでしょう。車イス生活になるかも...」
というようなことを医者から告げられたという。
友人は、ずっと住んでいた家を手放し、介護付きの施設に入ることも考えたという。
友人は一人住まいだ。
また倒れたら...とかの心配もあったと思う。
その友人が!なんと!自力歩行で!住んでいた家に戻る日が!決まった!のだ。
手術した病院からリハビリ病院へ転院して、それはそれはリハビリに励みに励み、回復したのだった。
すごくいいリハビリ病院にテンポよく転院できたのもよかったことだった。
先日お見舞いにいった。
「今までの人生のうちで、一番がんばった」
という友人のTシャツには汗がにじんでいた。
「お茶飲みにいこ」
と誘ってくれ、病院のカフェで二人でお茶などした。
倒れたときのことを思い出話のようにしてくれた。
もうろうとしてた中で、車に追いかけられる夢を見たという。
「早く逃げて!早く早く」
と、同伴者に言い続けていたという夢。
友人は、
「あれが、境目だったんだと思う」
といった。
逃げ切れて本当によかった。
友人は、
「これは何かの啓示だったと思うのよ」
とも続けた。
病気や入院やリハビリや復活が。
今月の末に戻る家は、住みやすいように改造がなされたという。
いろんな公のサービスを受けられるようにも子どもたちが手配をしているということだった。
私は、この友人に今までどれだけ助けられたことだろう。
どんだけ励まされたことだったろう。
そして今も、
「ホンダさん、やりたいことはちゃんとやらないとダメよ。いつどうなるやらわかんないんだからね」
と激励してくれる。
生きててくれて、ありがとう。
もとの生活に戻ってきてくれて本当にありがとう。
友だちの入院からいろんなことを学ばせてももらった。
これからの生活は大変かもしれないけどアタシは、応援団の一員として、ずっと応援し続させてもらいます。