
昨年の5月、友人が亡くなった。
息子の学校での父母仲間であったHさんとは、父母会やいろんな行事にいっしょに関わり、小中高を過ごした「仲間」である。
いつも行事には積極的に参加し、父母でなにかするときには、中心になってくれた人だった。
みんなをまとめるのがすごく上手で、気持ちいい仕切りに、だれもが「Hさんがいれば安心!」と思っていた.....といって決して過言ではないだろう。
昨年訃報を聞いたとき、にわかには信じることができなかったけれど本当のことだった。
父母仲間と、「いつかお墓参りに行こうね」と約束しあい、そして一年後の今日実現させた。
楽しく行こうね!といいあって5人の友人と、わいのわいのしながらアクアラインを走るバスに乗って海を見ながら千葉に向う。
彼女のご主人はお寺のご住職さんだ。
お参りの後、ご主人から、どう家族みんなで戦ったか、亡くなる前の数年間のお話し、また彼女の最期をうかがう。
どんなにうかがっても、お墓参りしても、どーもね、こう.....Hさんの死がまだぴんと来ない我々であった。
帰路の途中で、夕ご飯&ビールをする。
Hさんの話し、子どもらといっしょにやった行事や企画などなど思い出話しをたくさんする。
みんなで興奮気味に次から次へと話しがでてくる。
つい昨日のことみたいだ。
それだけいっしょにやったんだよね、それだけいつも中心の人だったんだよね...の想いをいっそう強くする。
お店で、会計をするとき、きっちりと割り勘にしたはずなのに、なぜかなぜか不思議な事にお金が多めにテーブルの上に乗っかった。
五人とも、「私は正しく出した!」と言い張った。
あ!Hさんが払ったにちがいないと思った。
喫茶店に行き、コーヒーいただいたら、ほぼそれでまかなえる金額。
楽しい一日をありがとね、コーヒーもごち!

5年ぶりの免許の更新であった。
優良者(ぜんぜん運転してないから...)なので、指定警察署でも手続きができる。
指定警察署で更新したことは過去にある。
運転免許試験場所でやったこともある。
今回は、行ったことのないところで、更新手続きをしてみようと思い都庁の2階にあるという運転免許更新センターにいってみた。
新宿駅から、地下道の動く歩道に乗ってすいすい歩いていく。
都庁にお勤めの方どっさりといっしょになる。
背広軍団、アタシ、これがいちばん苦手な軍団である。
ずっと前に友人と、こんな風な場面に遭遇したことがあった。
「ぞっとするね」
といおうと思った瞬間に友だちと声が重なった。
「ステキね〜!やっぱりパリッとした背広姿の男の人って」
............彼女はうっとりと背広軍団を見つめていた。
「そっ、そう?」
出かかった言葉の濁点を瞬時にとって、あいまいな返事をしといた。
水差すこともないかと思って。
なーんてことを思い出しながら歩く。
都庁の更新センターはすいていたし、すいすいっと終わった。
30分、ビデオを見てたら新しい免許ができ上がってた。
あいかわらずビデオ....怖かったです。
おびえます、運転すんの。
都庁全体...なんだか薄暗いって感じがした。
「節電」モードなんだと気づく。
エアコンもほとんどついていなく、扇風機があちこちでまわっていた。
(会議室とか内部の部屋はさ、空調バッチリで電気はこうこうとあかるいんだろうな、きっと、ゼッタイ、と思った。うがった考えでしょか?)
帰りは、新宿駅まで地上の道を歩いた。
日差しが強かったけれど、しげる木々が道路に影をおとして歩きやすかった。
オアシスもいっぱい。
そんなオアシスの中にあるオープンエアのカフェでやれやれとお茶した。
交付されたばっかの新しい免許証とふるいのを見比べる。
5年の月日は一目瞭然。
ですよね.....。
交通違反はしなかったけど、いろんな違反をくりかえしてる私。
見せられた怖いビデオ以上の怖いこと、たくさんやってしまってる。
生活面はゴールドにはぜったいなれない。