最終日のことから始めてしまったけれど、今日は米子に到着した当日のことを。
ヒカリ(新幹線)の中で待ち合わせ・・・という初めての経験をした。
名古屋からの2人と岡山で合流ののち米子へゴー!だ。
ずっと喋りっぱなしだったけれど、内容はもう思い出せないほどの思い出話ばかりだったと思う。
米子駅には、「女将」になった友だちCちゃんが車で迎えに来てくれた。
あいさつもナシで、ただただ笑い合う。
アハハアハハ〜♪おかしくってたまらない。
Cちゃんの案内で、境港に向かう。
「夢港タワー」に登るもあっという間の展望台、さすが日本一低い展望台。

港付近でお昼ご飯を。レストランの看板狸とな。

そのあとゲゲゲの鬼太郎通りをぶらぶらする。
これが楽しいのなんの!

足元にはゲゲゲのお馴染みさんがいくつも。踏んづけられないっしょ?これらは。

妖怪ばっかり、言うなればお化けさんたちなのにどうしてだろう、親近感さえ感じるよ。

Cちゃんの仕事場、「皆生つるや」に向かう。
http://kaiketuruya.com/
(↑母娘三代。Cちゃんは若女将)
気持ちいい温泉に3人でつかったあと、Cちゃんは仕事を抜けて我々と一緒に食事してくれた。
ファイヤ〜〜な夕べを、ありがとう!

肉焼くの、5時間ぐらいかかればいいのにな・・・と願ったけど、あっという間に焼き上がりそして舌の上でとけるように消えてしまったよ。
みんなその間も、笑ってばかりだったと思う。
そして、やっぱジャパンはいいのう・・・としみじみ感じる60の旅路よ。
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年齢を重ねてくると、旅行に出るにもひとつひとつ理由が必要になるのだ。
フットワークも軽やかに出かけられたころもあったな〜と、目をうつろに泳がせちゃうよ。
45年前、われわれは鷹の台にあった女子寮で出会った。
皆地方からの女子。
初めての「東京」での生活は不安とうれしさが混ざった、あの初々しい気持ちだったはずだ。
寮では、たったの一年しか一緒に生活してないのに濃密な時間を過ごした仲間。
♪シュガシュガやあやあプティシュー♪の忘れ得ぬ日々である。
仲間の一人は、鳥取の旅館であとを継ぎ、「女将」になった。
「いつかは訪ねて行きたいね〜」
と言い合ってから何年たっただろうか、いろいろあってすぐGO!とはならなかったわれわれだけど、今回は夏ごろから日程のすり合わせをはじめ、二泊三日の鳥取旅行実現にこぎつけた。
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最終日、お土産屋さんでうろうろしていたとき、ご主人から言付かったとお酒の銘柄を、一生懸命探している友。
「えらいねえ、ご主人思いで」
と冗談まじりでいうと、
「うん、また出してもらいたいからね〜」
と笑いながらかえされた。
胸がキュンとした。
ああ、その気持ちよくわかるわ、わかるわよ〜・・・と。
円満なご夫婦の友だけれど(会話の端々から感じられた)、二泊三日の旅はいろいろと「生活の調整」がいったはずだ。
仕事のあんばいもせにゃならんし。
子どもの手が離れたとはいえ、まあね、そうそうはね、気を使うし。
いちばんは、「夫」だわねえ。
「出してもらえる」とは、干渉やしばりのことではなく、お互いの気持ちの問題である。
うちでは、義母をまたショートステイにお願いし、スーのことは息子にタノム。
「私も60代ではよく旅行したわ、90になったら行けないもの、行っときなさいよ」
と義母は言い、息子は
「もうどんどん行ってよ!」
と送り出してくれるうれしい環境であるけれど、友だちが発した「また出してもらいたからね〜」に、香ばしい花林糖の香りをかぐ。
電車のホームで別れ際、「またね〜行こうね〜」と言い合う。
「会いたい人に会いに行く」が旅の理由って、なんて素敵なことだろう。
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