お昼から六本木へ。
武蔵野美術大学の卒業制作展を見にいく。
アクシスギャラリーで明日までの展示、ギリギリで間に合った。
優秀作品40点が並ぶという。
京王線から大江戸線への乗り継ぎがとても便利ということは知ってはいたけれど、あの奈落の底へ向かうようなエスカレーターが恐怖であまり使ったことがなかった。
勇気を出してえの、今日で二度目の乗車である。
奈落の底から這い出し、東京タワーを見ながらアクシスビルまでゆっくり歩く。
作品をひとつひとつ見てまわった。
じ〜んとした。
どれもうらやましいほどの自由さと真剣さにあふれかえっている。
作品のテーマに向かうその真摯さが、現在の我には大きく欠如してるように思われ急に恥ずかしくなり、心のスコップを取り出し穴を掘り深々と埋まった私だった。
37年前、アタシも真剣に卒業制作に立ち向かってたのか?と自問してみる。
「はい、たしか当時は」と自答したので穴から半分掘り出してやった。
しかしなんだなあ...卒制展を都心でやるようになったのね。
そしてどの作品もけっこうなお金がかかっているように見受けられる。
親御さんはさぞ、という思いも拭えんね!
いいなあ〜と思った作品の前で記念撮影。
穴に半分を残したままなので半身で......。
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ラメ入りのスカートは厚地コットン。トレーナーみたいな生地だ。
家の中ではそうは見えなかったかれど、外ではけっこうなキラキラ加減。
シャンパンの泡のようなキラキラなので気持ちいい。
金色つながりで、テリアの大きめネックレスとオレンジ色のピアスをつけた。
一時体調をひどくくずした義母だったけれど、めきめきと回復。
底力というか、基礎がしっかりしているカラダは強い。
「めっきり脚が弱っちゃって...」
となげきつつ外歩きをしない(できなかった)義母を、娘と連れ出す。
......といっても駅前まで、それも車でイトーヨーカ堂の屋内駐車場@エレベーター前まで乗り付けるっちゅう大名の外遊である。
シニアコーナーで下着とスラックスを選ぶ。
グレーやらダークブルー、薄紫などのくすみ色系が好みの義母。
それを娘と「やんわり阻止」にかかる。
細かな千鳥格子のスラックスが似合ったので、強くプッシュ。
「うん、春らしくていいじゃん」
と娘。
オバアも孫にすすめられちゃあ悪い気もしなかったのか
「そうね、でも派手じゃない?いいかしら?」
とかなんとかいいつつ決定していた。
その後も紺色のTシャツを購入。(娘が買ってあげていた、と明記しておかなくちゃ!)
娘と私は、明るめのピンクシャツを推したが、それだけは受け入れらなかったのか拒否られた。
「ピンクは太って見えるからいやだ」
という理由であった。
やさしい色味のクリーム色とかピンクが似合うのにもったいないなあと思うけれど、本人の意向にそぐわなかったらしょうがない。
が、「死ぬまでおしゃれ計画」はこっちもあきらめない。
じょじょにお互いに歩み寄って意向をくみつつ選びたい。
きれいなオババでいてほしいと願う。
せっかくだから...と駅前にあったサンリオの演し物のおひな様セットの前で記念撮影。
義母、娘、孫っち、息子(オババの助手でついてきてくれた、仕事は主に荷物持ちよ)とランチはヨーカ堂の中のロイヤルホストで。
お子さまランチメニューを義母オーダー。
分量的にちょうどよかったのだ。
お子さまメニュー、あなどれず。
「男っぽいモスグリーンのレインコート」には赤い長靴を。
雨の日には欠かせないコーティングバッグを持つ。