
指しゃぶってねてるだけの者は、いつのまにか「ねがえり」という技を身につけた。
腹ばいになって、くびをぐっと上げ、くちびるに力を込めたその勇士、いまにもほふく前進しそうである。
人にきいても本を読んでもわかない。
思いおこせば...それは中学生の数学のときも同じであったことだった。
「どこんとこがわからないのか.....を教えてくれ」
と原先生(数学担当)はいった。
根気強い原先生も最後にいった。
「キミは国語をがんばって合計点でカバーしなさい」
と。
今のアタシの国語はいったいなに....。
原先生はいづこ。

