布団をベランダに干したのは、9時ごろだった。
12時ごろ、チラとベランダを見たら・・・嗚呼・・・久しぶりに見る「仰向けになったセミ」がベランダに転がってた〜。
干した布団と朝顔の植木鉢の間の、微妙に狭い部分にそれは居た。
ちり取りとほうきを使うには狭すぎる。
生き物をゴミ扱いするのも気が引けるしねえ。
アタシにとって、仰向けになったセミほど怖いものはない。
仰向けになって静かにしてるからといって、彼らは死んじゃいないのである。
近づくと、いきなり暴れるとか、飛び立つなどのアクションを起こす。
正に「セミ爆弾」なんである。
どーしよ・・・と思いつつ、どうもできず知らんぷりを決めた。
時々チラチラと様子をうかがってみたけれど、変化なし。
仰向けでセミ。
しかし17時、布団を取り込む時間はとうに過ぎていた。
決断の時である。
ベランダに出てみたら、なんと!セミは消えていたのである。
飛び立ったか、はたまた鳥さんが食べたのか?
でもあんな狭い隙間にどうやって???と疑問は増すばかりだった。
思い当たるのは、意識を取り戻したセミは手近にあった布団に登ったのではあるまいか、ということだった。
奇しくも干した布団にはタオル地のシーツが被せてあったので、セミさんにとっては、とっても登りやすかったことだろうよ。
もう自分の妄想にドキドキである。
でも一人住まいの私としては、解決するのも自分しかいない。
勇者となり、布団叩きを持ち出してちょっと叩いてみたけれど、何の反応もなかった。
仰向けセミは何らかのことがあって、どこかに飛び立ったに違いない!と結論し、布団を部屋に取り込んだ。
ガサガサっと壁で音がする。
すわ!あのセミか!振り返ると、ただ扇風機の風に煽られた日めくりカレンダーがひたすらめくれているだけ・・・。
臨場感は伝わらないと思うけど、もう、そりゃドキドキの連続なのである。
一人暮らしとなって、色々覚悟(ってほどでもないけどね)は決めた。
ビッグBlackGとの対決もいとわないし、パソコンの調整だって自力で頑張れた。
でもセミ・・・のこと忘れてたわ〜!!
明日早々に虫取りの網を買いに行こうと思うよ。
ああ、ついでにハエ叩きもね〜。
一人暮らしの実力はどんどんついてくわ♪
どんどこいっ!控えめにな!