人に、ありがとうといってもらいたがったり、感謝されようと思ってする行為ほどいやしいことはないと思っていた。
先日、遠方に住む友だちからきた手紙に、「感謝しています」という一文があり、目玉が3ミリくらいホントに飛び出すほど驚いた。
何か物を差し上げたわけでもなく、してあげたという記憶もなかったから。
あるアタシのやったことが、なにやら精神的な一助になったということだった。
文面を読んでいたら手が一瞬フリーズし、その後、じんわりきた。
自分自身の気持ちがイマイチ不明ながら、「あれ?私ってば感謝されたことを嬉しがってる?本当は感謝されるってこと望んでいる人間だったのか?」
と疑った。
無自覚なおこないに対して意外と思えるお礼の言葉ほど感動するものはない。
感謝してくれて、感動しました!といいたかった。
なのに、「とんでもねえ...、こちらこそ」とかなんとか濁してスルーしてしまったけど。
昨日会った友だちとちょいと深めの込み入った話を話し込んでいたら、友だちが、
「ありがとうって人にいうんじゃないよ。自分にいうんだよ」
といった。
最近「ありがとう」ということがおっくう(苦痛かな)になっていた。
人にしていただいたことや、うれしかったことにいうありがとうは自分に対していう言葉。
ふけぇ〜!!
私は感謝を習った。
感謝の気持ちの伸びしろが、まだ私にもあるらしいと気づかせてくれたことに感謝します。
本当にありがとう、二人の友!