友人宅に6人が集合でランチ。
ちょっと年上の友人たちだ。
ご主人が天国に単身赴任中の友、わけあって一人暮らしの友、人生いろいろの先輩である。
私は、なにかと相談にものってもらい、しばしば助け舟にのっけていただいてもいる。
一人の友の誕生日。
みんなで声を合わせて、♪ハッピバースデ〜ツーユ〜♪を歌った。
おしゃれで美しい人。
心にくもりのない人。
潔い人。
ずっと友だちでいたい人たちだ。
誘ってくれる友がいて.....「スヌーピー展」へいってきた。
受付のところでくれた小さな黄色いパンフレットは、ウッドストックのシールのオマケ付きだ。
入場料2000円!一瞬、えっ!?の立派な金額である。
順路を歩くと、作者のチャールズ.M.シュルツの生い立ちから、スヌーピーの生まれるまで、また年代別に原画が展示されていた。
シュルツの仕事部屋が再現された一角があった。
本箱のすみに、日本の「赤ベコ」が。
仕事の合間々に、赤ベコのアタマをピコピコと動かしてはながめ、和んでたんだろうなあ。
動画も会場のところどころで流されていた。
シュルツが実際に描いているところが映し出されているコーナーでは、はからずも涙がじんわり湧いてきたのはなぜだ?
なんだかねえ、「線」がアタシの琴線にふれたのだろうか。
上品な長い指に軽くにぎられた短いエンピツが動き出すと同時に、チャーリーブラウンやライナスが生まれてくるさまに感動する。
インクを入れる前のエンピツ描きの躍動感あふれる線がつながってあのキャラクターたちが出てくる。
ここで、2000円、安いじゃん!と入場料に悔いナシ。
印刷物になる前の原画って、どのくらいの大きさで描かれているのかな?と思って見ると、ほぼ三倍ぐらいの大きさで描かれてるようだった。
けっこう大きいのだ!
白のポスターカラーで修正してある箇所もある。原画ならではだ。
シュルツが愛用していたアイスホッケーの道具の展示もあった。
ビッグサイズのスケート靴にびっくり。
大きな人だったのだろうなあ。
黄色い小さなパンフレットの1ページめには、谷川俊太郎の詩。
【......チャーリーブラウンという名の丸い頭の男の子が立っている
どうしていいのかわからない
この世界にひとり呆然として
でもそこからすべてが始まるのだ
彼はひとりぼっちじゃないから
変なビーグル犬やうまく飛べない小鳥
意地悪な女の子
安心毛布にしがみつく意気地なしに
ベートーベンマニアのピアニスト
みんな不思議に年をとらない.......】
帰宅して、カレンダーの今日の日付のところに、ウッドストックのシールを貼った。
泣ける線ってあるんだなと知った日の印だ。