
着るものに対して、「こりゃ派手か?」とか「地味すぎやしないか?」と考える。
派手や地味はどっちも過ぎるといただけない着こなしになるし。
黒色や白色はどちらもなじみが深い色。
迷ったとき、とりあえず黒か白をおさえておけばまあなんとかなるの、お助けカラーの代表でもある。
アタシもどっちの色も大好きだ。
白いTシャツに黒いスカートといった、じつにオーソドックスでまちがいなさそうな組み合わせ、これちょっとめには地味すぎる着こなしになってしまう。
ストイックな女教師とかあまさんを思わせたりね。
それでも便利アイテムにちがいない。
個性的(ちょっと変わったという意味で)なデザインでも、色合いが黒や白ならいいあんばいをかもし出すと思う。
今日着た黒のスカートは、前ボタンで裾のところが大胆な切り替えになっているものだ。
派手なデザイン。@ワイズ。
布がバイアス使いになってるので、腰に添うように落ちるところが気に入っているところ。
下半身にボリュームのある(尻がデカイってこと)私、腰に添うように布が落ち、裾は変形しているデザインなので目くらまし効果を期待してはいている。
白のTシャツは無印良品のメンズ物だ。
いろいろ探して、行き当たったのがこれだった。
首周りの開きがいいなと思って。
タイツとスニーカーも黒にして、全身を白黒にした。
これだけじゃやっぱりねえ、どーもねえ、地味すぎる。
友人作のビッグビーズを連ねたイエローっぽいロングネックレスと、マニュキュアのムラサキ。
モノプリの派手な黄色のナイロンバッグも持つ。
白黒ベースに色を加えていく楽しさがある。
下半身が黒々してしまったので、タイツはトレンカにはきかえて、足の甲を見せたら軽さが出た。
肌色も「いい差し色」と考えれば楽だ。
地味派手とは、着ることの心構えのようなものだと思う。
相反する言葉だけれど、それは決して反しちゃいないのだった。
混合すれば自分ブレンドのオシャレという味になるんじゃないか?と思ったりする。

耳くんとの攻防ではたいそうホネを折った私だったが、今日は朝から「腕の骨の定期検診」で病院へいく日であった。
いつものようにレントゲン写真撮影をして、その写真を見ながら先生が診断と解説をしてくれる。(←ベンケーシーを教えてあげた先生よ)
「くっつくのは遅かったですけどここ2ヶ月は順調で、ボクの思い通りにつきました。それにこんなに元通りの動きができるようになるなんて驚きです」
とうれしい言葉をいただく。
骨を修繕している三本の針金を抜く手術を、秋にしましょう...の提案もいただいたけれど、いやだな〜の思いがまずよぎる。
また二泊三日の入院、紙パンツはかされて全身麻酔やって、思いもしないようなことを口走って、しばらく傷口が痛くってさ...。
でもしかたないことである。
針金を抜いたら、それで完治ということだもの、待ち遠しく思うことにしよう。
午後はたくさん仕事をする予定だったのに、娘がくるという。
もちろんスーのライバルのおまけ付き。
うれしいが、時間はすべてささげなくてはならない。
アタシだって何度も親の世話になった身。
娘の用事のときは、進んで孫の相手をせねば!
スーさんといつも行く公園へ行く。
ヨチヨチあるいては尻もち。
孫との昼下がりの公園はのどかさがあふれる。
OBABAはベンチにねそべってただただ笑う。
夜なべに持ち越した仕事のことはいっさい忘れて。

【がんばれ!耳くん】その1
公のある役所に、事務処理の必要な書類を提出してたのは3月初めのことだった。
それはおよそひと月ほど後に完了するということだったので、四月半ばには連絡がくるだろう...と首を長くして待っていた私だった。
それが、5月になってもなんの連絡もなかったので、思い切って電話してみたのが昨日のこと。
役所にかけた電話はまわしまわしまわしされ、やっと担当の方とお話することができた。
「【処理】および【手続き】はどうなっているのか?遅すぎるではないか」
と質問したところ、な、なんとですぜ!
「お客様の書類に記入ミスがあったのでまだ処理できていません。つきましては訂正していただくように改めて書類を送らせていただくので、その後改めての手続きとなります」
というではないか!
ビックリ&がっかり&愕然とした私であった。
二ヶ月待って、この仕打ち。
私のかんにん袋の尾は切れる間もなく着火し、はげしく燃え出した。
ドスを効かせた低い声で(地声ってことです)、
「どんだけ待たせる気なんだコノヤロ〜!こっちゃあ首長くしすぎてキリンさんになっちまってるんでい!ふざけるんじゃねーよ。責任者でてこい!あたしゃ生死かけてんだ、バカヤロー!はいはい、そうね知ってましたよ?お役所仕事ですもんね〜、そっかそっか、ごゆっくりのお仕事状況ですもんね〜ハイハイ。アタシの都合なんて貴方には無関係ですもんね〜ホイホイ」
という内容のことを要約して、ごく上品に語ったアタシだ。
役所方は、
「はい、記入が正しければ1ヶ月で処理できたのですが」
と重ねていったので、
「では明日の朝、そちらにうかがいます。そして再提出します。そうしたらすぐに処理していただけますね」
と静かな声で続けた私。
「お待ちしております。けれど来ていただいても処理完了までには約一月かかります」
役所方はにべもないが、押しかけずにはおりゃりょうか。
つづく
【がんばれ!耳くん】その2
電車に乗って役所に出向いた今日。
昨日電話に出てくれた役所方のお名前を聞いていたのですぐさま訪ねる。
出て来た「役所方」の若い男性を見てまたまたビックリ!&そして驚愕!
彼ったら、うちにいるぬいぐるみのMIMIくんにそっくりすぎて!(耳に特徴があったのでそう命名していた)
即座に彼の名前は耳くんと内定した。
耳くんの目をしっかと見つめながら、昨日の電話でのご無礼の謝罪をした。
(もちろん心の底からあやまっちゃいないアタシ)
耳くん、ややひるむ。
「お気持ちは理解できます」
という。
電車の中で、「主張すべきこと」を考えてあったし、発言のタイミングも計っていた。
今日再提出したところで、処理がスムーズになって早まるとは思えなかったけど、主張はしておきたかっただけだ。
●ミスがあったなら、もっと早く知らせるべきではなかったのか。
●もし私から確認の電話をしなかったら、どうなってたの?
●放置されていたとしか思えない。
の三項目である。
書類の不備は、訂正印をいっこ押して終わった。
押し終わってから、用意していた3項目の質問事項を耳くんに投げた。
耳くんは、昨日の電話の通りの言葉を弱々しくくり返したが、昨日とは違ったフレーズが混じっていた。
それは、
「正しく記入されていたらすぐに処理できたのですが。ボクも...(と言った後、言葉を濁した)」
「ボクも...」のあとに続けたかったのは、
「そう思います」の共感か、「一生懸命マニュアル通りにやってるんです」の弁明かは不明。
難儀な二日間だった。
でも災難は耳くんの方だったかもね。
この先どんなクレーマーおばさんがやって来てもがんばれよな、耳くん!

ラジオ体操(6:30〜)にいこうと思ったら外は雨。
大もの洗濯物も中止である。
ずっと前から作りたいと思ってたものに、早朝から着手することにした。
今日は午後から出かけるし、夜は夜で仕事があるし...ビーズいじりは今!と始めた。
先日手に入れたれいのシャツは、真っ白ではなくて、ちょっとクリーム色がかっている麻。
それに合わせて、じゃっかん黄色味の感じられるパールのネックレスがほしかったのだ。
用意したコットンパールの安いやつ300粒は「キスカ」という色だ。
首にぴったりつく長さを鏡でさぐりさぐりして決める。
黄色の大きいビーズを真ん中に通した。
以前から友だちに頼まれていたロングネックレスも調子にのって作る。
「二重にも巻ける長さのパールだけのロングで...」という注文だったけど、ブルーと黄緑色の四角いビーズを2個だけ通してみた。
もし、そこ嫌がったら「後ろにまわして!」というつもりで。

短いの(自分用)と長いの(友だち用)を二本つけてみた。いいじゃん!(←自己満)

コットンパールは綿を丸めて作られているので、とっても軽いビーズなのだった。
重さもまったく気にならないし。
汗とかの水気にはどうなのかな?と思ったりもするけれど......一夏ためしてみたらわかるかな。
朝のニュース番組を横目で見ながら、ちょっとした手芸タイムってなかなかいいも。
一仕事してやったりだぜ!の気持ちがする。
さてと、雨も上がったしスーさんも待っている。
散歩に出かけよう。

「ちょっと年とってからがんばって産みました!って感じに見えない?」
と、娘に問うたところ
長い間があった後(うまい言い回しを思案していたんだろか...)
「う〜んやっぱそれは無理。若いおばあちゃんに見えるっていえばいえないこともないかもしれないけど」
と答えた。
ご配慮のあるアンサーだった。

自分の子なら、きびしく制裁をくわえるとこだが、これがなんだね...いいよいいよとニンマリするてえのがOBABAの性なんであるね。
2014年5月14日
どうもありがとうございました!
ナイロンエコバッグは完売いたしました。
ご希望にそえなかったザンネンだった方...本当にごめんなさいでした。
また次回!
うまく注文できた方、到着をお楽しみに〜。
ホホホのお店で販売中のエコバッグ、猛スピードで売れていきました。
まだありますので、気に入ったのがありましたらどーぞ!!
しかし......アタシんとこのお客様の上品さといったら。
(あら〜?店主とそっくりってことかしら〜?おほほほほ)
「ピンクを三個ほしいのですが、独り占めはいけないでしょうか」
とか、
「もしありましたら、追加してもよろしいでしょうか。本当に無理にとは申しません。明日まで残ってたらで」
などと、複数個をお買いもとめの方は書いてこられます。
ホホホショップは、「早いもん勝ち。ほしい熱意順」を基本としとりますので、ご遠慮なく。
「プール通い用に」と、書いてこられた方もいらっしゃいました。
そうなんです、このバッグそういうむきにもピッタリです。
アタシも温泉に持っていき、便利に使いました。
もう個数は少々になってきましたが、ご注文お待ちしてます!
●本日までのご注文分には、すべてお返事をしました。
発送完了のお知らせをお出しした分もあります。
もし、ホホホからのお返事メールが届いていない方がいらっしゃいましたら、すみませんが、
「来てねーぜっ!オイ!」
と一言メールくださいませ。
●発送は普通郵便です。2日か3日後のお届けかと......。
お楽しみに〜♪ってことでどうかひとつ。
●売り切れたバッグは、画像を削除しています。
「あれ?私の注文したバッグがない!」
って思わないでね。ちゃんとキープしてありますよってに。

パリのスーパーマーケット、モノプリ(MONOPRIX)のエコバッグ。
ホホホのショップで久しぶりに販売します。
私はこのナイロンバッグの形が好き!
ちょい横長なところが特に。
それと、やや柔でチープな作りも気に入っているぶぶんです。
今回はなんと!50個の準備があります。
前回買いそびれた方、今回はだいじょぶそうです!
種類は...12種類もあるんです。(鼻息あらくなってます。なりますって!)
明日エコバッグのひろげたところの写真を撮って、お店にならべます。
お楽しみに〜!
この日、何を着ていこうか...とは、仕事の依頼のあった日からずっと考えていたことだった。
人前に出るんだもの、きれいにしていきたいの気持ちは、もりもりにあった。
しかしおしゃれのことをお話するイベントのために、何か新しい服を購入するっての、なにかね、どうもね、お手軽すぎる反則なような気分もしていた。
いつも着ている服のありのままの姿で、ありのまんまのお話をするのが筋ってもんじゃないか?おい?
新しい服できれいになるなんてこともなし。
おニューな服に身を包み、特別な話なんかしちゃったひにゃあ、そりゃ詐欺だぞ、おい。
と自問自答していた。
買い物に出かけても選べもしなかったのは、そんな気持ちがせめぎあっていたんだと思う。
気に入った服になんか出逢えもしなかったし、ただただ疲れきってしまっていた。
もちろん、そのとき書いたように気力体力の減少、寄る年波のせいも大きくあったけど。
いつも着ている服でいこう!アクセサリーなどの小物やマニュキアの派手色を効かせていくのがいちばんだ!と思った。
その後、イベントでお話する内容を考えたり絵を描いたりしてるうちに、発表者は白っぽい服がいいじゃないか?
絵のバックになるんだもの、と思った。
切り抜いた小間物の絵を持つ指先にも色があっちゃ混乱して見にくいし...という考えに至った。
白いシャツに白いスカート、真珠のピアスをして名古屋に行こまいか。
マニュキアも落とした。
でも靴だけは、個性の強いもんでもよかろうと思って、シマウマ柄のシューズにした。
(下の方は絵のバックにならないからいいじゃん?)
スカートは、白地にブルーの細い縞の入ったのがある。
真珠のピアスはコットンパールで作ったイヤーカーフがある。
ないのは白シャツだけだ。
そうだ、それを手に入れよう!とココロは決まった。
センス良好な友人につき合ってもらって、買い物にいった。
標的が定まっていると、入るお店も自然と決まってくる。
ほんの二店見ただけで、見つけることができ、こうしてまんまと私は「理想の白麻の長袖シャツ」を手に入れることができた。
嬉しくて嬉しくて、ウキウキッとした。
名古屋行きがうんと楽しみになってきた。
気に入った新しい服って、なんだかんだいってもさ、自信を与えてくれるよね。
「新品」のもつ力ってやっぱりあるもんだと確信した。
あ〜買ってよかった。
アタシ、買ったばっかのシャツ着ていきましたことを告白します。
そして、そのシャツからもらった力でしゃべりまくることができたことも、告ってしまいます。
名古屋の空は気持ちよく高かっただがね。
スタート時間の15分前にちゃんと済ませておこう...とトイレでご用をたしていたら、
「7階フロアーで、イラストレーターの本田葉子さんのトークショーがあります。どうぞおこしください」
のようなアナウンスがノックもせずに耳に飛び込んで来、私の膀胱は仕事の途中で固まってしまった。
あわてて洗面所の鏡に向かい、濃いめにアイラインをぐいとひき直したが、ギザギザのラインになったのは指がじゃっかん震えていたせいだ。
ぎざぎざのまぶた(片目のみ)のままで、ステージに上がることになった。
それもまた我。良かろうじゃ...と開き直る。
トークショーは、時刻どおりに始まった。
トイレで走った戦慄は、一瞬のものでスタート直後は平常心を取り戻していた。
ステージとはいえ、高さは5センチほど。
そしてお客様との距離がとても近距離だったからだと思う。
テーブルをはさんでお茶してるような距離。
司会者さんに紹介をしてもらった後、スケッチブックの絵を見せながらああだこうだと進めた。

一枚めは、私が新幹線乗り場でよく見かける旅の服装の絵。
グレー、黒、ベージュを基調にし、ウォーキングシューズをはいたパンツスタイルの女性だ。
そこに、切り抜いたカラフルな帽子やスカーフやバッグを紙の着せ替え人形のように、当てて見せていく...という方法にした。
(切り抜いた小間物を、どうも名古屋に置いてきてしまったようで、手元にない!どこにいっちゃったんだろう?なので、写真はありませんトホホ)
地味目な服装でも、ほらね、小物ひとつで印象はこんなに変わるし、荷物も少ないしとお話した。
二枚めからは、ワンピースのすすめである。

二枚のワンピで、重ね着したり...。


どのイラストにも、切り抜いた小間物を合わせてお見せした。
服の色数はおさえめにして、カラフル小物でおしゃれできるということなどをお話し。
旅支度にかぎったことではなく、少ないアイテムで着回していくというのはふつうの生活の中でのおしゃれでもある。
軽くてチープなアクセサリー、柄のスカーフや色物のショールを、基本の服装に効かせていくというの。
集まってくださったお客さまをみわたせば、私とほぼ同年代の方々だったので、気をつかうことなく中年のおしゃれ方針も話すことができた。
思い切って、
「買い物が辛くなるときがある。なにを選べばいいかわからなくなるときもある。買い物とはもともと気力が必要なものだし......」
と、先日ホホホでも書いたことをお話したところ、あちこちからうなずきの合図をいただいた。
み〜んなそうなんだ〜と空気がいきなり温度をもった。
最後の方になったら、もう旅とは関係なく、孫をもつほど年を重ねてもおしゃれして生きてきましょうね!おしゃれは生き甲斐!と調子にのってしまった。
調子にのれたのは、司会の方の進行がすごくうまかったからだ。
私がまごまごしたり、言葉につまったりすると、すかさず救命ボートを出動。
打ち合わせの時にアタシが言ったことを、うまく引き出すように言葉の案内をしてくださった。
続けての後半は、スタイリストさんがゴロゴロハンガーにかけた10着ほどの洋服と共に登場。
あれこれの組み合わせを見せてくれる。
私の話した、基本の色数は少なくして小物で色を入れていくという具体的な提案である。
みごと!だった。
しわにならない、小さくたためるなど旅行にも向く素材の服で。
泊数の長短も考え合わせたスタイリングも参考になるものだった。
今、この会場のフロアーに販売されているものだけでのスタイリングなので、身近さ加減もはんぱないし。
光沢のあるボレロや、オーガンジーと麻の二枚重ねのスカートなど、目をひくアイテムのチョイスもすばらしかった。
さすが、プロはちがうな〜と思った。
後半の私の役目はうなずき役である。
「そうですね〜」「なるほど」「ほんとに!」
などと、じゃまにならない単語で。
時々、司会者から感想を求められて、
「のびるパンツって、やっぱり楽ですもんね」
「こんなに印象がかわるって、おどろきます」
とか言ってみた。
ふだん、愛想のよくない私としては、精一杯やった仕事だった。
すべて終了し帰りぎわに、名鉄デパートの担当がおっしゃってくださった。
「誰も途中で去りませんでしたね。どんどん増えてました」
土産に買ってきた赤福は、通常の三割増でうまかった。
つづく
明日は、このイベントのために購入した服のこと。(おやおや?やっぱ買ったんか〜いっ!)