一週間のごぶさたです。といったら、たまおきひろしです、と続けてしまうのは私だけではないでしょう?
そうこうしてるうちに、桜はすっかり散ってしまい、4月も半分がすぎようとしている。
二日前、OBBになっての一周年記念日であった。
昨年のあの日を思い出す。
ややこしい仕事をしている最中ムコドノから連絡が入った。
「今病院に着きました」
と。
ややこしさの絶頂のところを描いているところだったし、入院してからが長いんだ、すぐに産まれるはずはない...とふんで、ゆっくり目に家を出たのだった。
そして病院について30分もたたないうちに、赤子は産まれた!ビックリ。
娘のむくんだような、安堵しきったような顔を思い出す。
あ〜あれから一年がすぎた。
あの赤ちゃんが三歩ほど歩くようになるなんて、成長の早さに目をみはるばかりなり。
すごく暖かい日があったかと思えば、ストーブをつける日もまだある。
毎年この時期はいつもこんなだったような。
Tシャツの上に軽いコートを着るのが大好きな着方だ。
コート好きにはたまらん季節。
真っ赤なの、花柄の、モスグリーンも、ベージュの、茶色の...を着回して出かけるスーの散歩だ。
春はいろんなスタートの季節でもある。
入院してリハビリに励んでいた友人は、もうすぐ退院。
そして新しい生活形態でのスタートだ。
家人は新しい職場に通いはじめ、息子は部屋の大規模そうじをはじめた。
どちらさまも一歩二歩。
道の両側に風で吹き集めれられた桜の花びら。
みんな真ん中を歩いていけますように。
ときどき見かけますよね、こういう幹からダイレクトにひとりで咲く子。
大勢といっしょにいたくないのか、登りおくれたのか、はたまた乳離れのチャンスをのがしたのか。
なんとも心細そうでしかたがない。
迷子になりやすい者はどこの世界でもいるものだ。
ちょっとうかうかしてる間にはぐれてしまうというか...。
はぐれても、四人でまとまってればまあ安心か。
かつて(いつだったか思い出せない...)荒井由実は、中島みゆきのことを、
「アタシが乾かした洗濯物をジトーっと湿らせてしまう」
というようなことを言っていた。
実に言い得て妙だった。
どっか身体とか気持ちがダウンしているときに、どっちかの歌を聴くと効き目がある。
♪濡れたシャツを絞って〜......美しくできるのよ言葉にすれば〜♪(ユーミン)
♪そんな時代もあったねと〜いつか笑って話せるわ〜...だから今日はくよくよしないで〜♪(中島みゆき)
即効性がある偉大な二人。
二人と同時代にいるって、いられるってすごい幸せなことだと思った。
かわるがわる口ずさんでみる。
テレビで観ることはあんまりないけれど、アタシのココロのTVではレギュラー出演である。
ししゅう糸を買いたかったので、雨のなか手芸店にいってきた。
黄色の糸を買ったあと、古本コーナーを見る。
このコーナーの本は、近所の人たちからの持ち寄り...というか寄付である。
どれでも一冊100円だ。(売上金はさる施設に寄付される)
ロアルド.ダール作の「マチルダは小さな大天才」は、たしか子どもが持っていたと思うけれどすぐに出てこないので、私用に買うことにした。
クェンティン.ブレイクの挿絵の本はおもしろいにまちがない。
ストーリーはどんなだったかな?とすぐには思い出せなかったが、二三ページぺらぺらとしたとたん!思い出した!あの痛快感がよみがえる。
挿絵もなつかしい。
雨は午後になってから風をもともなって強くなる一方だ。
五穀米のおむすびで遅めなおひるをする。
背守りのししゅうをはじめるか、マチルダいくか。
ずいぶん前に買った花もようのコート。
もともと古着だったのですごい年季が入っている。
よく柄物は飽きがくるというけれど、これはまったく飽きないでよく着ているものだ。
ボーダーシャツと合わせるのがいちばん好きな着方で、コートというよりカーディガン感覚で羽織っている。
裏にタグが付いていないし縫製の仕方が、雑...というか、私から見てもアマチュアっぽい作り方に見える。
そして、そういうところもまた大いに気に入っているところだ。
公園の桜はちらほらと咲きだした!
朝な夕なにスーの散歩にでかけては、桜状況を確認する。
春先になると、スーはやる気まんまんになる。
木の根元調査は、鬼のようになってクンクンとしている。
すれ違う犬に向ける目の輝きもいつもとちがうし。
春がきましたね!
真っ赤なコート、最近似合うようになってきたと鏡の自分に思う。
ショールとタイツを黒にしてコントラストを楽しむ。
ショルダーバッグの細めの肩ひもを斜めに走らせて、上半身と下半身をつなげる役目にする。
靴は先のとんがったウエスタンブーツをはいて、「クセ」付けを。
肌寒いような小雨の日。
公園の桜のつぼみは、妊婦さんでいえばすでに臨月状態である。
今日か明日か...。
来月、一つ歳を重ねた私の新学期が始まり、そして還暦さんの隣の席につく。
還暦さんは、
「来年は、このお席をさしあげますからね」
と笑顔でいってくれる。
赤いコートが似合うまでに年代は実力をつけた。
良い加減に着こなそうとやっぱり思うのだ。
2014年3月24日
水丸さんが描かれた「芝生」のイラストを見たのは、ずいぶん前のことだ。
それは、かわいくていきいきとした芝生だった。
こんな風に描けたらいいなあ...と思った。
ものすごく「良い加減」の点々。
安西水丸さん、かっこよかったです。
合掌。
春生まれの孫っちとスーに、
「こっちが梅でこっちは桜。春に咲く花だよ〜」
と教えたが、とくに関心はないようだった。
二本が同時に満開で、めでたいというのに...。
三歩ほど歩くようになったという証拠のムービーを見せてもらった。(実際歩行は未確認)
あと二週間ほどで1歳の誕生日だ。
プレゼントは、Tシャツにしよう。
Tシャツに「背守り」として、なにか刺繍をしたいな〜と。
こんな展覧会が大阪で開かれているということだった。
近くにきたら、是非見にいきたい!
「背守り 子どもの魔よけ展」
http://www1.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_002767.html
洋服棚の整理をしたら、ずっと着ていない花柄のシャツがあった。
ほどいて、なにかほかのきれと組み合わせて、スカートにできないかな?と考える。
むずかしいだろうか......。
長そでのボーダーのワンピースは着られる期間が少ない。
いつ着てもいいように思うけれど、思い込みか......ぜひ春先に着たいと思ってしまうのだ。
今!がちょうどいいのだけれど、肌寒い時間があったりと、一日の中でも気温差がはげしくって、上にはおるものがほしくなる。
透かし編みの三角ストールは、モヘア入りのニットだ。
肩にはおるとぬくぬくする。
ボーダーが透けて見え隠れするとこも、今!にちょうどいいように思う。
素足に白スニーカーで決めたいところだけれど、それはもう少し先にとっておこうと思う。
足首が冷えるが耐えられないってこともあるし。
お約束の組み合わせで、バスケットや赤いバッグを持ちたいけど、決まりすぎはつまらないしね。
茶色の布袋かワニ皮バッグなどどうだろうかと考えたり。
白の厚手ニットのヘアバンドもまだ外せない。
あたたか小物とうまく合わせて、三寒四温を楽しみたい。